関西弁一覧209種類と例文。近畿のエリアによる違いも解説
関西の方言である「関西弁」を1つずつ解説付で一覧で紹介します。かわいいものから難しいもの、他の地域の人には通じない言葉も盛りだくさん。
全
10問の関西弁クイズも用意しているので、実力を試したい人はチャレンジを。
【人気】関西のクイズ、解けるかな?
関西弁一覧表209種類
あいそ
「あいそ」とは関西弁で「愛想」を意味する言葉です。(あいその続き→)
例文:「あの子はあいそのええ子やわ」
訳:「あの子は愛想の良い子だ」
あかん
「ダメ」「いけない」「良くない」という意味の言葉で、誰かを注意するときや物事を評価する時などに使われます。
例文:「あんたそんなんしとったらほんまあかんで」
訳:「あなたそんなことをしていてはいけないよ」
あかんたれ
「あかんたれ」とは、関西弁で意気地がない人・ダメな人という意味の言葉です。(あかんたれの続き→)
例文:「こんなんもようできひんし、うちはあかんたれや」
訳:「こんなこともできなくて、私はダメな人間だ」
あて
関西弁でおつまみを意味する言葉です。酒の肴を表す言葉として覚えておきましょう。
例文:「お酒のあてももうなくなってもうたなあ、買いに行こか」
訳:「おつまみがもうなくなってしまったね、買いに行こうか」
あて
先におつまみの意味合いでの「あて」を紹介しましたが、「あて」には他にも「私」という一人称の意味があります。
例文:「あてはそんなん知りまへん」
訳:「私はそんなこと知りません」
あほ
標準語で馬鹿という意味の言葉です。「あほちゃうか」「あほなこと言いなや(馬鹿なこと言わない)」などのように使い、言い方にもよりますが必ずしも悪口として使われるわけではありません。
例文:「そんなあほな話あるかいな」
訳:「そんなバカな話があるもんか」
あほくさい
「ばかばかしい」「阿呆らしい」という意味の言葉です。
例文:「そんなあほくさいことあるかいな」
訳:「そんなばかばかしいことがあるわけがないだろう」
あんじょう
上手く・上手にという意味の言葉です。
例文:「あんじょうやりや」
訳:「上手くやってくださいね」
あんた
「あなた」と相手を呼ぶ時に使われます。「自分」の言い換え表現であると言えます。
例文:「あんたも明日一緒に行く?」
訳:「あなたも明日一緒に行きますか?」
あんぽんたん
「馬鹿垂れ」という意味の言葉です。
例文:「あいつほんまあんぽんたんやわ」
訳:「あの人は本当に馬鹿だ」
いがむ
歪むという意味の言葉です。「これちょっといがんでるで」のように使います。
例文:「これ机ちょっといがんでんちゃう」
訳:「この机少し歪んでるんじゃない?」
行きしな
行きがけにという意味の言葉です。行きしのように省略されることも多いです。
例文:「行きしなにお菓子買うていくし楽しみにしとって」
訳:「行きがけにお菓子を買っていくから楽しみにしていてね」
いきる
調子に乗ることを意味します。使う際には「いきる」ではなく「いきってる」のように使うことがほとんどです。
例文:「いきったこと言うてたらしばかれんで」
訳:「調子に乗ったことを言っていたら叩かれるよ」
いけず
「いけず」とは、関西弁で「意地の悪い人」「邪魔な人」を意味する言葉です。(いけずの続き→)
例文:「そんないけずしたったらあかんわ」
訳:「そこまで意地悪をするのはいけないよ」
いける
関西弁で大丈夫という意味です。
例文:「これもういける?」「もういけるんとちゃうかな」
訳:「これもう食べても大丈夫かな?」「もう食べても大丈夫じゃないかな」
いちびり
「いちびり」とは、関西弁で「ふざけている」「調子に乗っている」「つけあがる」という意味の言葉です。(いちびりの続き→)
例文:「いちびりもええ加減にしとかんとあかんで」
訳:「調子に乗るのもいい加減にしないといけないよ」
いちびる
はしゃいでふざけるという意味の言葉です。ちょけるなどと同じ意味合いの言葉で、そのようにふざける人のことを「いちびり」と言うこともあります。(いちびるの続き→)
例文:「そんないちびったことばっかりしとったら信用失ってまうで」
訳:「そんなにふざけたことばかりしていたら信用を失ってしまうよ」
いちゃもん
言いがかり・難癖という意味の言葉です。
例文:「いちゃもんつけとんちゃうぞ」
訳:「言いがかりはよしてくれ」
一丁噛み
何に対しても口をはさむ人を指す言葉です。読み方は「いっちょかみ」で一枚噛むという言葉に由来していると言われています。
例文:「あいつ一丁噛みやから一緒にいんのちょっとしんどいねん」
訳:「あの子はいちいち口をはさんでくるから一緒にいると少し疲れるの」
いてこます
「いてこます」とは、関西弁で「こてんぱんにやっつける」という意味の言葉です。(いてこますの続き→)
例文:「その辺にしとかんといてこますで」
訳:「その辺でやめておかないと殴るよ」
いてまう
痛い目に遭わせるといった意味の言葉です。「いてまうぞ!」のように相手を脅かすような場面で使いますが、あまり使わない方が良いでしょう。
例文:「そんなん言うてたらいてまうで」
訳:「そんなことを言っていたら痛い目に遭わせるぞ」
いてる
居るという意味の言葉です。
例文:「その日やったら家いてると思うで」
訳:「その日なら家にいると思うよ」
いぬ
「行く」「去る」という意味の言葉です。喧嘩口調で使われることが多く、日常生活の中ではあまり聞くことはありません。
例文:「はよいねや」
訳:「早くどこかに行けよ」
いのく
動くという意味の言葉です。
例文:「よういのくなあ」
訳:「よく動くね」
いらう
触るという意味の言葉で、「触らないで」と注意する際に使われることの多い言葉です。
例文:「それまだできてへんからいらわんといて」
訳:「それはまだ完成していないから触らないで」
いらち
「いらち」とは、関西弁で「すぐにいらいらする人」「せっかちでいつも落ち着きがない人」「短気」という意味を持つ言葉です。(いらちの続き→)
例文:「あの人ちょっといらちなとこあるやん?」
訳:「あの人は少しイライラしやすいところがあるでしょう?」
いらんことしい
余計なことをする人という意味の言葉です。
例文:「あんたほんまいらんことしいやな」
訳:「君は本当に余計なことばかりするね」
いわす
痛めるという意味の言葉です。「腰いわしてもうたわ(腰を痛めてしまった)」のように使います。
例文:「今肩いわしてんねん」
訳:「今肩を痛めているんだ」
いんでる
「終わっている」「帰っている」「変わっている」という意味の言葉です。
例文:「課題何もやってへん上にテストも赤点とかほんまいんでるわ」
訳:「課題を何もしてない上に赤点を取るなんて本当に終わっているよ」
うち
自分自身のことを指す一人称です。最近では関西圏出身者ではなくとも使っている人が多いです。
例文:「帰りしうちんち寄っていきーな」
訳:「帰り道に私の家に寄っていきなよ」
うっとい
「鬱陶しい」という意味の言葉です。
例文:「やらなあかんことばっかりでほんまうっといわ」
訳:「やらなければいけないことばかりで本当に鬱陶しいよ」
ええ
良いという意味の言葉です。「めっちゃええやん」「ええよ」などのように使います。
例文:「髪切ったん?めっちゃええやん」
訳:「髪切ったの?すごくいいね」
ええかっこしい
格好をつけたがる人のことを意味します。格好つけ・見栄っ張りなどに言い換えられます。(ええかっこしいの続き→)
例文:「何やあいつええかっこしいか」
訳:「何なんだあいつは、格好をつけて」
えーし
良い家柄出身の人や資産家のことを指す言葉です。「あこの子えーしの子やもんなぁ(あそこの子は良い家柄の子だもんね)」のように使います。
例文:「今度友達が誕生日なんやけどえーしの子やから何あげたらええか分からへん」
訳:「今度友達が誕生日なんだけど良い家柄のお家の子だから何をプレゼントして良いか分からない」
ええ加減
「いい加減」の関西訛りの言葉です。相手の態度に不満がある時などによく使われます。
例文:「あんたええ加減にしときや」
訳:「いい加減にしなさい」
えげつない
言動や状態があまりにも悪どく酷いことを意味します。「やりすぎだ」というニュアンスを込めて使うことがほとんどです。(えげつないの続き→)
例文:「この料理えげつのうて胸悪いわ」
訳:「この料理はこってりしていて胸がむかむかする」
えずく
吐き気を催していることを表す言葉です。漢字では嘔吐くと書きます。
例文:「あの映画ちょっとえぐい場面続くからえずいてまうかもしれん」
訳:「あの映画は少し残酷なシーンが続くので吐き気を催してしまうかもしれない」
えらい
しんどいを意味する言葉です。とてものように直後を強調する意味でも使うことができます。
例文:「こう毎日忙しいと身体がえらいわ」
訳:「こう毎日忙しいと身体がしんどい」
遠慮の塊
お皿に残った最後の一つの料理のことを指す言葉です。一人一人のお皿にというよりは、大皿料理の場合に使われます。
例文:「この遠慮の塊誰か食べてもうてや」
訳:「この最後の一つ誰か食べてしまって」
おかん
関西弁で「お母さん」を意味する言葉です。(おかんの続き→)
例文:「おかん後でこのプリント見といて」
訳:「お母さん後でこのプリント見ておいて」
おこうこ
漬物を意味する言葉で、主に大根などのお漬物のことを指します。漢字では「お香香」と書きます。
例文:「おこうこつけさせてもらいましたから」
訳:「お漬物をつけておきましたから」
押しピン
画鋲を指す言葉です。とある調査によると「画びょう」と呼ぶ人も20%ほど存在しますが、「押しピン」と呼ぶ人は60%近くでした。
例文:「押しピンこんなとこ落ちとったら危ないで」
訳:「画鋲がこんなとこに落ちていては危ないよ」
おじん
おじいさんを指す言葉です。最近ではあまり聞くことのない言葉となりました。非常にカジュアルな言葉なのであまり使わない方が良いかもしれません。
例文:「おじんやったらさっきどっか行ったで」
訳:「おじいちゃんならさっきどこかに行ったよ」
おとつい
一昨日(おととい)を意味する言葉です。
例文:「おとつい歯医者行ってきてん」
訳:「一昨日歯医者に行ってきたんだ」
おつくり
お刺身を意味します。居酒屋のメニュー表にも「お刺身」ではなく「おつくり」と記載されていることが多いので、覚えておくと良いでしょう。
例文:「おつくりの盛り合わせも一緒に頼もか」
訳:「お刺身の盛り合わせも一緒に頼もうか」
おっちん
「おっちん」とは、関西弁できちんと正座をして座ることを意味します。(おっちんの続き→)
例文:「ご飯食べる時くらいちゃんとおっちんせんとお母ちゃんに怒られてまうで」
訳:「ご飯を食べる時くらいきちんと座らないとお母さんに怒られてしまうよ」
おばん
おばあさんを指す言葉です。「おじん」と合わせて覚えておくと良いでしょう。
例文:「おばん何してるん」
訳:「おばあちゃん何してるの」
おべんちゃら
お世辞という意味の言葉です。(おべんちゃらの続き→)
例文:「そんなおべんちゃらばっかり言うて何か企んでんねやろ」
訳:「そんなにお世辞ばかり言って何を企んでいらっしゃるの」
おぼこい
あどけないことや世間ずれしていないという意味で使われる言葉で、比較的良い意味で使われることが多いです。
例文:「おぼこい顔してんなあこの子」
訳:「この子は幼い顔立ちをしてるね」
おます
「いる」「ある」を丁寧にした表現です。
例文:「そこにおまっせ」
訳:「そこにありますよ」
おもろい
「おもろい」は関西弁で「面白い」「楽しい」などを意味する言葉です。(おもろいの続き→)
例文:「今やってるあの映画めっちゃおもろいで」
訳:「今上映されているあの映画はとても面白いよ」
おもんない
「おもんない」とは、関西弁で面白くないことを意味する言葉です。(おもんないの続き→)
例文:「おもんなさすぎて体感温度50度くらい下がってもうたわ」
訳:「面白くなさすぎて体感温度50度くらい下がった」
~回生
標準語で「年生」を意味する言葉です。関西では大学〇年生であると言う時に1回生・2回生のように表します。
例文:「今年でもう3回生やで。時間経つのんめっちゃ早いわ」
訳:「今年でもう3年生だ。時間が経つのはとても早い」
回転焼き
大判焼きを指す言葉で、型を回転させながら作ったことに由来しています。
例文:「回転焼きでも買うて帰ろか」
訳:「大判焼きでも買って帰ろうか」
帰りしな
帰宅する道中・帰り道を意味する言葉です。「帰りしなに買い物していくわ」のように使い、「帰りし」のように省略する場合もあります。
例文:「帰りしなに醤油買うてきて」
訳:「帰り道に醤油を買ってきて」
かしわ
鶏肉を意味する言葉です。鶏肉の天ぷらのことも「かしわ天」と呼んだりします。
例文:「おばちゃん、このうどんかしわ天つけへんの?」
訳:「おばさん、このうどんには鶏肉の天ぷらはつかないのですか?」
カッターシャツ
Yシャツを意味する言葉です。社会人用のものだけでなく学生用のYシャツのこともこのように呼ぶことがあります。
例文:「カッターシャツ今日着んのにアイロンかけてへんかった」
訳:「Yシャツを今日着るつもりだったのにアイロンをかけていなかった」
かなん
関西弁で嫌・困るという意味で使われています。物に対してはもちろん人に対しても「ほんまかなんやっちゃな(本当に困った奴だ)」のように用います。
例文:「暑なってきたから虫がよう飛んでてほんまかなんわ!」
訳:「暑くなってきたから虫がたくさん飛んでていて本当に嫌だ」
かます
する・言うなどの意味を持つ言葉です。「一発かましたれ」のように使いますが、あまり綺麗な言葉とは言えないので使う場面をきちんと選んだ方が良いでしょう。
例文:「鍋敷きちゃんとかましや」
訳:「鍋敷きをちゃんと敷いてね」
噛まれる
虫に刺されるという意味の言葉です。ただし「食われる」と言う地域もあるようなので、関西圏の中でも二分化すると言えます。
例文:「ここ変な虫に噛まれてめっちゃ痒いねん」
訳:「ここを何だかよく分からない虫に刺されたようでとても痒いんだ」
がめつい
「がめつい」とは、関西の方言で「強欲」「欲深い」などを意味する言葉です。(がめついの続き→)
例文:「あいつほんまがめついやっちゃな」
訳:「あの人は本当に欲深い人だね」
かめへん
「構わない」という意味の言葉です。
例文:「今日くらいうちが奢ったるがな、かめへんかめへん!」
訳:「今日くらい私に奢らせてよ。大丈夫だから」
かやくご飯
炊き込みご飯を意味する言葉です。「かやくめし」と言うこともあります。
例文:「スーパーでかやくご飯買うてきたから食べや」
訳:「スーパーで炊き込みご飯買ってきたから食べてね」
がらがら
「福引」という意味の言葉です。
例文:「あたしももっぺんがらがらしたい
訳:「私ももう一度福引がしたい」
からい
塩味が強くしょっぱいことを意味する言葉です。しかし、唐辛子などによる辛味のことも同じように「からい」と言います。
例文:「今日のお味噌汁えらいからなってもうたわ」
訳:「今日のお味噌汁はすごくしょっぱくなってしまったよ」
カンカン
飲み物やお菓子などの缶を指す言葉です。缶を叩いた時などの音がその名称の由来になっていると考えられています。
例文:「あのカンカン可愛いしほかさんととっといてや」
訳:「あの缶はとても可愛いから捨てないでとっておいてね」
かんてき
「かんてき」とは関西弁で七輪を意味する言葉で、怒りっぽい性質を表す言葉としても使われることがあります。(かんてきの続き→)
例文:「あんなかんてき起こしてばっかりやったら周りの人気の毒やわ」
訳:「あんなに怒ってばかりだと周囲にいる人が可哀そうだ」
かんにん
かんにんとは、関西弁の一種で「ごめんなさい」を意味する言葉です。(かんにんの続き→)
例文:「ほんまかんにんなあ」
訳:「本当にごめんね」
きさんじ
大らかでさっぱりしているという意味の言葉です。
例文:「うちの子はきさんじやから」
訳:「我が家の子どもは大らかなんだ」
きばる
頑張るという意味で使われる言葉です。「しんどいやろけどきばるんやで(大変だろうけど頑張るんだよ)」のように使われます。(きばるの続き→)
例文:「あの人いっつもようきばってはるわ」
訳:「あの人はいつも本当によく頑張っている」
ぎょうさん
「たくさん」という意味の言葉です。「ぎょうさん人並んどったで(たくさん人が並んでいた)」のように使います。(ぎょうさんの続き→)
例文:「今年は野菜がぎょうさん採れたわ」
訳:「今年は野菜がたくさん採れたよ」
くくる
髪を束ねることを意味する言葉ですが、標準語だと思っている関西人も少なくありません。
例文:「ごはん食べる時髪の毛くくっときや」
訳:「ごはんを食べる時は髪を束ねておきなさい」
ぐねる
足を挫くことを意味する言葉で、捻挫するといった意味も含まれています。
例文:「足ぐねった」
訳:「足を挫いた」
けたくそわるい
忌々しいという意味の言葉です。発音する際には「けったくそ悪い」のようにはねる音を入れて発音することが多いです。
例文:「何やそれ、けたくそわるい話やなあ」
訳:「何なんだそれは、気分の悪くなる話だな」
けつかる
「する」の罵倒する意味合いの言葉です。
例文:「何してけつかんねん」
訳:「何をするんだ」
けったい
「けったい」とは、関西弁で「不思議」「おかしい」を意味する言葉です。(けったいの続き→)
例文:「けったいなこともあるもんやなあ」
訳:「おかしなこともあるものだなあ」
ごうわく
「腹が立つ」という意味の言葉です。
例文:「ほんまごうわくわ」
訳:「本当に腹が立つよ」
こしょばい
くすぐったいという意味の言葉です。くすぐることは「こちょばす」と言います。
例文:「この子の毛やらこうてこしょばいわ」
訳:「この子の毛は柔らかくてくすぐったいや」
こすい
「ずるい」という意味で使われる言葉です。最近では全国的に使われる言葉になりましたが、関西では「こっすいわ~」のようにはねる音を入れて発音するため、ポイントとして押さえておきましょう。(こすいの続き→)
例文:「そんなこっすいことして恥ずかし思わんのんか」
訳:「そのような狡いことをして恥ずかしく思わないのか」
こそばす
くすぐるという意味の言葉です。こそばされてくすぐったい時には「こそばい」と言います。
例文:「あの子すぐこそばしてくるからかなんわ」
訳:「あの子はすぐに擽ってくるからいけない」
ごっかぶり
ゴキブリを指す言葉です。最近では「G」などの呼び名が浸透しているためあまり聞かなくなりました。
例文:「昨日夜中にごっかぶり出てほんま大騒ぎやってん」
訳:「昨日の夜中にごきぶりが出て本当に大騒ぎだった」
ごっつい
「すごく」「とても」という意味で使われる言葉ですが、最近ではあまり聞かなくなりました。
例文:「ごっつい嬉しそうにしとったで」
訳:「すごく嬉しそうにしていました」
こてこて
濃厚であることや分量が多い様子を表すオノマトペです。
例文:「こないだテレビでやっとったこってこてのラーメン食べに行かへん?」
訳:「この間テレビで紹介されていた濃厚なラーメン食べに行かない?」
こないだ
この間・この前という意味の言葉で、「こないだ久しぶりにあこ行ったわ(この間久しぶりにあそこに行きました)」のように日常会話の中で使われます。
例文:「こないだちょっと遠出してんけどこれ良かったらお土産」
訳:「この間少し遠出したんだけど、これお土産に買ってきたからよかったらどうぞ」
こぶだし
昆布出汁を意味する言葉です。
例文:「こぶだし取ってへんかったわ」
訳:「昆布出汁を取っていなかった」
コマ
自転車の補助輪のことを指す言葉です。補助輪があること・ないことをコマあり・コマなしのように表すこともあります。
例文:「お母ちゃん、今日コマつけんでもチャリ乗れたで」
訳:「お母さん、今日自転車の補助輪なしでも自転車に乗ることができたよ」
ごんたくれ
乱暴者・困ったやつという意味の言葉です。地域によっては「ごんた」と省略されることもあります。
例文:「ごんたくれも大概にしときや」
訳:「乱暴するのもいい加減にしておけよ」
ごんぼ
関西弁でごぼうを意味します。近年では関西でも「ごぼう」と訛らずに言うことが多くなりました。
例文:「今日ごんぼめっちゃ安かってん」
訳:「今日ごぼうがすごく安かったんだよ」
さいなら
「さようなら」という意味の言葉です。
例文:「ほな、さいなら」
訳:「それでは、さようなら」
さかい
「~だから」という意味の言葉です。
例文:「雨降りそうやさかい、傘持っていきや」
訳:「雨が降りそうだから、傘を持っていきなさい」
さぶいぼ
鳥肌を意味する言葉です。「寒い」と「いぼ」が組み合わさり成り立っています。
例文:「こんな寒いとさぶいぼ立ってまうわ」
訳:「こんなに寒いと鳥肌が立ってしまうよ」
さらう
お皿や鍋の中に残ったものを全て食べて空にすることを意味します。
例文:「お皿もう下げてまいたいしさらてもうて」
訳:「お皿を下げたいから残っているものを全て食べてしまって」
さらす
「する」を罵倒表現です。
例文:「何さらしとんねん」
訳:「何をしているんだ」
三角座り
体育座りを意味する言葉です。関西全域でこの名称は定着しているようですが、兵庫県では「体操座り」と呼ばれていたりと地域差は若干あるようです。
例文:「みんな三角座りしてちょっと待っといてや」
訳:「みんな体育座りをして少し待っていてね」
しくった
しくじるという意味です。何かを失敗したりやらなければいけないことを忘れてそのままにしていた時などに口を衝いて出る言葉です。
例文:「今日テストやっけ?うーわ、しくった」
訳:「今日テストだったっけ?うわあ、どうしよう」
しばく
叩くという意味の言葉です。一段と強い表現になると「しばきまわす」のように言います。
例文:「そんな強ぅしばくことないやん」
訳:「そんなに強く叩くことないじゃないか」
自分
あなたを意味する言葉です。自分自身ではなく相手のことを指すためややこしい言葉であるとも言えます。カジュアルな表現なので、親しい間柄の人以外には使わないようにしましょう。
例文:「自分どっから来たん?」
訳:「あなたはどこから来たの?」
しもた
しまったという意味で口語として使われる表現です。何かミスをしてしまった際に口にすることが多いです。
例文:「しもた。ライブの申し込み今日までやった」
訳:「しまった。ライブの申し込みは今日までだった」
しゃーない
仕方がないという意味です。目の前の現状に理解を示すしかない時、少し無理な頼みごとを引き受ける時などに「しゃーないやん」「しゃーないなぁ」のように使われます。
例文:「こうなったらやらんとしゃーないわ」
訳:「こうなってしまえばやらないといけない」
邪魔くさい
面倒くさいという意味の言葉です。何をするにも面倒くさがる人のことを「邪魔くさがり」と言ったりもします。
例文:「これ詳しい作り方載ってんで」「何や邪魔くさいなあ」
訳:「これに詳しい作り方が載っているよ」「面倒だなあ」
シュッとしてる
ハンサム・背が高いなど様々な意味を持つ言葉です。スタイリッシュであるというニュアンスであるため、褒め言葉として受け取って良いでしょう。
例文:「あの人めっちゃシュッとしてんなあ」
訳:「あの人は背が高くてとてもハンサムだ」
しゅむ
煮込み料理などによく味が染み込んでいることを意味します。おでんをはじめとした和風料理に対して用いられることが多いです。
例文:「この大根よう味しゅんでるわあ」
訳:「この大根はよく味が染みている」
正味(しょうみ)
「本当は」「ぶっちゃけ」などの意味で使われる言葉です。
例文:「しょうみ嫌やねんな」
訳:「本当は嫌なんだよね」
しょうもない
くだらない・馬鹿馬鹿しいという意味の言葉です。「しょうもない」とそのまま形容詞的に用いたり、誰かの話の内容があまりにもくだらなかった場合に「しょうもな~」のように使うこともあります。(しょうもないの続き→)
例文:「何やそのオチ、しょうもないなあ」
訳:「何なんだそのオチは、くだらない」
しらこい
白々しいという意味の言葉です。
例文:「しらこい顔しよるわ」
訳:「白々しい顔をしているわ」
知らんけど
自分自身の発言に責任が持てない時に後から付け加える常套句です。自分の意見や予想を相手に言った後に「知らんけど」を使うというのがほとんどですが、ビジネスの場などでは普通使いません。
例文:「今日めっちゃ晴れてるし何かええことあるんちゃう、知らんけど」
訳:「今日はすごく晴れているし何か良いことがあるんじゃないかな、知らないけど」
辛気臭い(しんきくさい)
「つまらない」「もどかしい」「面白くない」などの意味を持つ言葉です。
例文:「辛気臭い話やなあ」
訳:「つまらない話だなあ」
素うどん
関西ではかけうどんを意味します。出汁に薄口醤油を加えたおつゆなので、関東のものとは風味や味わいがまた少し違います。
例文:「今日のお昼素うどんでええか」
訳:「今日のお昼ご飯はかけうどんでも食べておこうか」
すかたん
とんちんかん・まぬけなどの意味の言葉です。「すかたんしなや(ドジなことをするなよ)」のように使います。
例文:「大事な時に限ってすかたんしてまうからこないだどえらい怒られてもうたわ」
訳:「大事な時に限ってドジを踏んでしまったので、この間大目玉を食らってしまった」
すっからかん
空っぽという意味の言葉です。全国的にも認知度が高い関西弁の一つと言えます。
例文:「イベント続きでお財布の中すっからかんなってもうた」
訳:「イベント続きでお金が底をついてしまった」
ずっこい
ずるいという意味の言葉です。「ずるい」と「こすい」が混じってできたと考えられています。
例文:「そんなんずっこいわあの子だけ」
訳:「あの子だけそういうのはずるいよ」
ずぼら
「ずぼら」とは、関西弁で性格や行動がだらしない様子を意味する言葉です。(ずぼらの続き→)
例文:「ずぼらなことしとったらあかんとは思うねんけどなかなか直らへんねんな」
訳:「だらしないことをしていては良くないと思うがなかなか直らない」
せーだい
「せいぜい」という意味の言葉です。
例文:「せーだいきばりや」
訳:「せいぜい頑張ってね」
背たらう
荷物などを背負うという意味の言葉です。関西でも若者には今はあまり通じないようです。
例文:「こんな重いもん背たろうてしんどないか」
訳:「こんなに重いものを背負って疲れませんか」
せや
「そうだ」という意味の言葉です。「せやで(そうだよ)」「せやねん(そうなんだ)」「せやから(だから)」「せやな(そうだね)」のように様々な使い方をします。
例文:「せや、この後うちけえへん?」
訳:「そうだ、この後私の家に来ない?」
せわしない
「せわしない」とは、関西弁で「忙しい」を意味する言葉です。(せわしないの続き→)
例文:「毎日何かとせわしのうてあかんわ」
訳:「毎日何かと忙しくていけない」
せんどぶり
久しぶりという意味のフレーズです。久しぶりに会う人に対して使うと良いでしょう。
例文:「せんどぶりやねえ」
訳:「久しぶりだねえ」
そら
「それは」の意味で使われる言葉です。「そらせやろ(それはそうだろう)」「そらあかんわ(それはだめだよ)」のように日常会話の中でもよく用いられます。
例文:「そらあんた怒られんのもしゃーないで」
訳:「それはあなた、怒られるのも仕方ないよ」
大概
むちゃくちゃ・ほどほどにという意味合いでよく使われる言葉です。「大概やな(むちゃくちゃやな)」「大概にしときや(いい加減にしなさい)」のように用いられます。
例文:「あんた我儘も大概にしとかんとええかげん怒んで」
訳:「あなた、我儘もほどほどにしておかないといい加減怒るよ」
たいたん
たっぷりの出汁などで具材を煮て味を染み込ませた料理のことを指します。ひじきやかぼちゃなど特に種類は問われません。
例文:「今日はもう厚揚げのたいたんでもしとこか」
訳:「今日はもう厚揚げを煮たものでもこしらえておこうか」
他人丼
鶏肉ではなく牛肉や鶏肉を玉ねぎと一緒に出汁で煮て卵でとじた料理のことです。鶏肉と卵であれば「親子丼」ですが、鶏肉ではないということから「他人丼」と呼ばれています。
例文:「お昼他人丼でもしとこか」
訳:「お昼は牛とじ丼でもしようか」
食べさし
食べ残し・食べかけを意味する言葉です。
例文:「これ食べさしやん」
訳:「食べかけじゃないか」
だぼ
馬鹿・阿呆という意味の言葉です。どちらかというと罵り言葉の一種であるため、人には使わないようにしましょう。
例文:「何すかたんしとんねんだぼ」
訳:「何てとんちんかんなことをしているんだ馬鹿」
だんない
「だんない」とは、関西弁で「構わない」「大丈夫」という意味の言葉です。(だんないの続き→)
例文:「これ持って帰ってもろてもだんないで」
訳:「こえ持って帰ってもらっても大丈夫だよ」
ちゃう
「ちゃう」とは、関西弁で「ちがう」「~ではない」という意味の言葉です。(ちゃうの続き→)
例文:「この間そう言ってやったけどほんまはそうとちゃうんとちゃうかなと思ってん」
訳:「この間そう言っていたが本当はそうではないんじゃないかなと思ったんだ」
ちゃうねん
「~ではない」という意味だけでなく、話の転換のために冒頭に付けられることの多いフレーズです。話の転換を目的としている場合はその意味を汲み取ろうとする必要はあまりないでしょう。
例文:「ちゃうねん、こないだデパート行ったらたまたま安ぅなっとってん」
訳:「と言うのもね、この間デパートに行ったらたまたま安くなっていたんだ」
茶しばく
お茶をするという意味の言葉です。
例文:「茶ぁでもしばきに行こか」
訳:「お茶でもしに行こうか」
ちゃっちゃと
「さっさと」という意味の言葉です。
例文:「これくらいちゃっちゃとせんかいな」
訳:「これくらいのことさっさとしてしまいなよ」
チャリ
自転車のことを指す言葉で、最近では全国的に認知度が高い関西弁の一つです。「チャリンコ」が省略されて「チャリ」と呼ばれるようになりました。
例文:「ごめんやけどチャリ貸してもろてもええ?」
訳:「申し訳ないんだけど、自転車を貸してもらってもいいかな」
ちょける
ふざけるという意味の言葉です。いちびるに近しい意味を持つ言葉としても知られています。(ちょけるの続き→)
例文:「そんなちょけへんの」
訳:「そんなにふざけないの」
つきだし
居酒屋などのお店で最初に出されるちょっとした料理のことです。漢字では「突き出し」と書きます。
例文:「ここのお店つきだしもめっちゃ美味しいねん」
訳:「ここのお店お通しもすごく美味しいんだよ」
つぶれる
故障するという意味で、機械や物などが故障した際に「つぶれてしもた」のように使うことが多いです。
例文:「この間買うたばっかりやのにもうつぶれてもうた」
訳:「この間買ったばかりなのにもう壊れてしまった」
つめる
挟むという意味の言葉です。
例文:「ドア閉めた時に指つめてもうてん」
訳:「ドアを閉めた時に指を挟んでしまったんだ」
ツレ
友達を意味する言葉です。「後からツレがもう一人来るし」のように使います。
例文:「ツレがおるから今日はここでごめんなあ。またごはん行こな」
訳:「友達がいるから今日は行けないんだ。今度改めてごはんにでも行こう」
テレコ
「テレコ」とは、関西弁で「あべこべ」「入れ違い」を意味する言葉です。物と物とが逆になっていることを指し、歌舞伎用語が語源になっていると言われています。(テレコの続き→)
例文:「あんたそれ上着テレコちゃう?」
訳:「あなたの着ているその上着裏表が逆なんじゃない?」
天かす
「揚げ玉」を意味する言葉です。
例文:「おこのみすんのに天かすあれへんやん」
訳:「お好み焼きをするのに揚げ玉がないじゃないか」
てんかふん
「ベビーパウダー」を意味する言葉で、漢字では「天花粉」と書きます。
例文:「汗疹できひんようにてんかふん塗っときや」
訳:「汗疹ができないようにベビーパウダーを塗っておくんだよ」
てんご
「ちょっかい」「悪戯」「悪ふざけ」という意味の言葉です。
例文:「そんなてんご言いなや」
訳:「そんないらないことを言うんじゃないよ」
どたま
「どたま」とは、関西弁で「頭」を意味する言葉です。(どたまの続き→)
例文:「どたまどつくぞ」
訳:「頭を殴るぞ」
どっか行った
失くしたという意味で使われる言葉です。関西では何か失くし物をした時「失くした」と言うのではなく「どっか行った」と言うことがほとんどです。
例文:「ここ置いといたはずやのにどっか行ったわ」
訳:「ここに置いておいたはずなのに失くしてしまった」
どつく
叩く・殴るという意味の言葉です。類語に「しばく」があります。
例文:「どつくとかそんな物騒なこと言わんといて」
訳:「殴るとかそんな物騒なことを言わないで」
どない
「どない」とは、関西弁で「どうですか」「どのようですか」などを意味する言葉です。(どないの続き→)
例文:「そう言えばこの間言うてたあれどないなった?」
訳:「そう言えばこの間言っていたあれはどうなった?」
どないしよ
「どうしよう」という意味の言葉です。
例文:「今日病院休みなん?どないしよ」
訳:「今日病院お休みなの?どうしよう」
どんつき
突き当りを意味する言葉で、関西の中でも特に京都府の言葉として知られています。(どんつきの続き→)
例文:「あこのどんつきにできた店もむない」
訳:「あそこの道の突き当りにできた店は美味しくない」
ナイロン袋
ビニール袋・レジ袋のことを意味する言葉です。
例文:「ナイロン袋ちょうだい」
訳:「レジ袋をください」
なおす
「物を元の場所にしまう」「片づける」という意味を持ちます。修理という意味ではないので注意しましょう。(なおすの続き→)
例文:「これちゃんとなおしとかんとなくしてまうで」
訳:「これちゃんとしまっておかないと失ってしまうよ」
なんきん
かぼちゃを意味する言葉です。関西でもどちらかと言うと年配の方が使います。
例文:「今日めっちゃなんきん安いな」
訳:「今日すごくかぼちゃが安いね」
難儀(なんぎ)
苦労・困難といった意味の言葉です。相手の状況などを見聞きしてその気持ちに寄り添いたい時などに「難儀やなあ」と使うことが多いです。
例文:「あんたも難儀やなあ」
訳:「あなたも大変だね」
なんしか
とりあえず・とにかくという意味の言葉です。理由や詳細はよく分からないがというニュアンスが含まれています。
例文:「なんしか行って聞いてきたら分かるやろ」
訳:「とりあえず行って聞いてみれば分かるでしょう」
なんぼ
「いくら」「どれくらい」という意味で使われる言葉です。値段や量などを問う際に用いられることがほとんどです。(なんぼの続き→)
例文:「この間立て替えてくれとったあれなんぼやった?」
訳:「この間立て替えてくれたあれいくらだった?」
にくそい
「憎たらしい」という意味の言葉です。
例文:「ほんまにくそいこと言いよるわ」
訳:「本当に憎たらしいことを言うよ」
ぬくい
温かいことを意味する言葉です。「ぬるい」とはまた意味が違うため注意しましょう。
例文:「この部屋めっちゃぬくいわ」
訳:「この部屋はとても暖かいね」
~ねん
「~です」「~ます」という意味の言葉です。
例文:「ちゃうねん」
訳:「ちがうんです」
飲みさし
飲み残し・飲みかけを意味する言葉です。
例文:「飲みさしやけどいる?」
訳:「飲みかけだけどいる?」
パチもん
パチもんとは偽物を意味する言葉です。同じ意味合いの言葉で「バッタもん」という言葉もあります。
例文:「なんやこれ、パチもんやないかい」
訳:「何なんだこれは、偽物じゃないか」
ぱちる
盗むという意味の言葉です。
例文:「あんたええのん持ってんなあ」「ぱちらんといてや」
訳:「あなたとても良いものを持ってるのね」「盗らないでよ」
パッチ
冬場に履く股引などのことを指す言葉です。タイツのことを指す場合もあります。
例文:「今日めちゃくちゃ寒いからパッチ履いていきや」
訳:「今日すごく寒いからタイツ履いていきなさいよ」
はすかい
「斜め向かい」という意味の言葉です。
例文:「そこの店やったらあこのはすかいにあったやろ」
訳:「そこの店だったらあそこの斜め向かいにあっただろう」
はみご
「仲間外れにされた子」という意味の言葉です。
例文:「あの子なんやはみごにされてへん?」
訳:「あの子、何だか仲間外れにされてない?」
はよ
早くという意味の言葉です。最近では関西圏以外の人にも使われるようになりました。
例文:「もう時間ないねんからはよ準備してもうて」
訳:「時間がないんだから早く準備して」
バラ寿司
ちらし寿司のことを指します。具材も地域ごとにやや異なるため、その土地の特色が出やすい料理であると言えます。
例文:「今日の晩バラ寿司でもしよか」
訳:「今日の晩御飯はちらし寿司でもしようか」
ばり
「とても」「すごく」という意味の言葉で、「めっちゃ」の類語です。兵庫県神戸市のエリアを中心に用いられています。
例文:「ばりやばいやん」
訳:「すごくやばいんじゃない」
パーマをあてる
関西では「パーマをかける」ではなく「パーマをあてる」と言います。日常会話の中でも「こないだパーマあててん」のように出てくる表現なので、ぜひ覚えておきましょう。
例文:「こないだパーマあててん」「めっちゃええやん」
訳:「この間パーマをかけたんだ」「すごくいいね」
必死のパッチ
これ以上ないほど頑張っているという意味合いの言葉です。近年では関西でもほとんど聞くことはありません。
例文:「遅刻寸前やって必死のパッチで走ってん」
訳:「遅刻寸前ですごく必死に走ったんだ」
日にち薬
ゆっくりと養生することによって徐々に病気・怪我が良くなっていくことを意味する言葉です。失恋の傷を癒すという意味合いでも使われます。
例文:「こういうんは日にち薬やから」
訳:「こういうのは日が経つにつれて徐々に良くなっていくから」
ひやっこい
冷たいという意味の言葉です。
例文:「こんだけ暑いとひやっこいもんでも食べたなるわ」
訳:「こんなに暑いと冷たいものでも食べたくなる」
ひらう
「拾う」という意味です。「拾う」を関西弁で言うとこのような発音になるので、会話の中で出てきたらその意味が瞬時に判断できないかもしれません。
例文:「今日道歩いとったら500円ひろてん」
訳:「今日道を歩いていたら500円拾ったんだ」
豚まん
肉まんを意味する言葉です。
例文:「コンビニもう豚まんあるわ」
訳:「コンビニでもう肉まんが販売されていたよ」
ふてこい
「ふてぶてしい」という意味の言葉です。
例文:「何が気に入らんのか知らんけどふてこい顔しとったで」
訳:「何が気に入らないのか知らないけどふてぶてしい顔をしていたよ」
べっぴんさん
美人という意味で使われる言葉です。最近ではあまり耳にしなくなりましたが、ドラマのタイトルにもなったりと未だに親しみのある言葉だと言えます。
例文:「べっぴんさんしかおらんから緊張してまうわあ」
訳:「大変綺麗な方しかいないので緊張してしまいます」
べべ
最下位を意味する言葉です。「べった」「どべ」など、関西圏の中でも言い方はやや異なります。
例文:「運動会リレーべべやった」
訳:「運動会のリレーで最下位だった」
ヘレ肉
「ヒレ肉」を意味する言葉です。
例文:「このヘレ肉うっすうすいのにめっちゃ高かってん」
訳:「このヒレ肉、とても薄いのにすごく高かったんだよ」
へんこ
「変わった子」という意味の言葉です。
例文:「あの子ほんまへんこやわ」
訳:「あの子は本当に変な子だ」
ほかす
関西弁で捨てることを意味します。「ごみほかしてくる」「それもういらんしほかしといて」のように日常的に使う言葉です。(ほかすの続き→)
例文:「まだほかさんといてって言うたのに何でほかすんよ」
訳:「まだ捨てないでって言ってたのに何で捨てるの」
ほたえる
嬉しい・楽しい気持ちからふざけていることを意味します。ちょける・いちびるなどの類語でもあります。
例文:「そんなほたえんといて」
訳:「そんなにふざけないで」
ぼちぼち
少しずつといった意味合いで用いられます。「ぼちぼちでんな」は関西弁の定番のフレーズとして認識している方も多いと思いますが、「ほなぼちぼち行こか(じゃあそろそろ行こうか)」などのようにも使う言葉です。(ぼちぼちの続き→)
例文:「宿題全部一気にやろ思たら大変なんやから今からでもぼちぼちやっていきや」
訳:「宿題を全て一気にやろうと思うと大変なんだから今からでも少しずつやりなさい」
ほな
「さようなら」の意味以外にも「そうであれば」という意味で使われます。話し始めの最初に付けられることもあるので、実際に聞いてその用法を確かめてみると面白いかもしれません。(ほなの続き→)
例文:「ほなうちは16時にこれ持ってったらええねんね」「そうそう、ほなまた明日ね」
訳:「ということは私は16時にこれを持っていけばいいんだね」「そうそう、それじゃあまた明日ね」
ぼんち
「男の子」「若旦那」という意味の言葉です。
例文:「『ぼんち』も最近聞かへんようなったなあ」
訳:「『ぼんち』という言葉も最近は聞かなくなったね」
ほんま
「本当」を意味する言葉です。関西弁の中でも「ほんま」は毎日のように使う言葉なので、必須単語と言っても過言ではありません。
例文:「ほんまにほんまやね?ほんまに信じてええ?」
訳:「本当に本当なんだね?本当に信じていいんだね?」
まいど
「こんにちは」「いらっしゃいませ」といった意味の言葉です。「毎度ありがとうございます」が省略され「毎度」のみが使われるようになったと言われています。
例文:「まいどおおきにね」
訳:「いつもありがとうございます」
マクド
「マクドナルド」のことです。関東では「マック」、関西では「マクド」と省略するのが主流です。
例文:「今日のお昼マクドでええか」
訳:「今日のお昼ご飯はマクドナルドでいいかな」
まける
値引きするという意味の言葉です。家電販売店などで耳にすることができるでしょう。
例文:「ちょっとまけてくれへん?」
訳:「少しお安くなりませんか」
また
また今度機会があればという意味合いで使わます。関東では「再度」といった意味になるので、両者の間に誤解が生まれやすい言葉であると言えます。
例文:「今日はお会いできてほんまによかった。またごはんでも行きましょ」
訳:「今日はお会いできて本当によかったです。今度一度ごはんにでも行きましょう」
水屋(みずや)
食器棚を意味する言葉です。元々は茶道の用語として用いられていたようです。
例文:「あの食器知らん?」「水屋に入ってへんかった?」
訳:「あの食器知らない?」「食器棚に入ってなかった?」
身ぃはいる
筋肉痛を表す言葉です。たくさん体を動かした次の日などに「身ぃはいってもうたわ~」のように使います。
例文:「昨日よう動いとったから身ぃ入ってもうたんとちゃう?」
訳:「昨日はたくさん動いていたから筋肉痛になってるんじゃない?」
ミンチ
ひき肉を意味する言葉です。
例文:「今日ミンチ安かってん」
訳:「今日はひき肉が安かったんだよ」
めっちゃ
「とても」を意味する言葉です。「めっちゃおもろい」「めっちゃええやん」などのように使い勝手の良い言葉なので、関西人は毎日どこかしらで使っていると言っても過言ではありません。
例文:「ほんま久しぶりにめっちゃわろたわ」
訳:「本当に久しぶりに腹の底から笑ったよ」
めばちこ
ものもらいのことを指す言葉です。京都では「めいぼ」とも言います。
例文:「あんためばちこできてるやん、目ぇ触りなや」
訳:「あなたものもらいができてるじゃない、目を触ってはだめよ」
メリケン粉
小麦粉のことを意味する言葉です。
例文:「メリケン粉切らしてもた」
訳:「小麦粉もうないや」
メンチ切る
ガンを飛ばす・睨みつけるという意味の言葉です。あまり品の良い言葉ではないので、使わない方が良いでしょう。
例文:「何メンチ切っとんねん」
訳:「何睨んでるんだよ」
もさい
「野暮ったい」「垢抜けない」という意味の言葉です。
例文:「この服気に入って買うたけど何やもっさいわ」
訳:「この服気に入って買ったけど、何だか野暮ったいな」
もむない
美味しくないという意味の言葉です。不味いという意味なので、お店などではあまり使わない方が良いでしょう。
例文:「こんなん言うたら悪いけど、これもむないなあ」
訳:「こんなことを言うのも申し訳ないが、これはあまり美味しくないね」
モータープール
「モータープール」とは、関西弁で駐車場の意味です。Twitterでも話題になった関西弁クイズでも出題されました。(モータープールの続き→)
例文:「ここら辺どっかモータープールあったっけ?」
訳:「この辺りにどこか駐車場はあったかな?」
~もん
「もの」という意味の言葉です。
例文:「こんなもん売れるかいな」
訳:「こんなもの売れるわけがないよ」
やいやい言う
細かいことをごちゃごちゃと言うことを意味します。
例文:「やいやい言うて煩いやっちゃな」
訳:「ごちゃごちゃと言って煩い奴だな」
やつす
おめかしするという意味の言葉です。近年では関西でもあまり聞かなくなった言葉の一つと言えます。(やつすの続き→)
例文:「今日はえらいやつしてどないしたん、めっちゃ綺麗やん」
訳:「今日はすごくお洒落をしているけどどうしたの?すごく綺麗だよ」
ややこ
ややことは、関西弁で赤ん坊を意味する言葉です。(ややこの続き→)
例文:「ご近所さんとこのややこがかいらしゅうてなあ」
訳:「ご近所さんの家の赤ちゃんが可愛くてね」
ややこい
「ややこしい」という意味の言葉です。
例文:「言うこと毎回変わりよるからほんまややこいわ」
訳:「言うことが毎回変わるから本当にややこしいよ」
やらしい話
お金関連の話をする際の枕詞です。
例文:「やらしい話よう儲けてんねやろ」
訳:「本当のこと言うと、たくさん儲けているんでしょう」
やんぴ
「やめる」という意味の言葉です。主に子どもが使う言葉で、大人は使いません。
例文:「もうやんぴ」
訳:「もうやめた」
言うて(ゆうて)
「とは言っても」という意味の言葉です。
例文:「言うて晴れへんかったやん」
訳:「とは言っても晴れなかったじゃないか」
ようけ
「たくさん」という意味の言葉で、「ぎょうさん」の類語とも言えます。「ようけ食べや(たくさん食べてね)」のように用います。
例文:「そんなにようけ持たれへんで」
訳:「そんなにたくさん持てないよ」
よせて/よして
「仲間に入れて」という意味で使われる言葉です。「寄せる」が変化して生まれた言葉であると考えられます。しかし主に子どもが使う言葉で、大人が使うことはほとんどありません。
例文:「遊んだことない子やったけど『よして』って言うてきてくれたから一緒に遊んでん」
訳:「遊んだことのない子だったけど『仲間に入れて』って言ってきてくれたから一緒に遊んだんだよ」
よばれる
「ご馳走になる」「いただく」という意味の言葉です。
例文:「ほなよばれよか」
訳:「じゃあいただこうか」
レイコー
「レイコー」とは、関西弁でアイスコーヒーを意味します。(レイコーの続き→)
例文:「うちレイコーにしよかな」
訳:「私はアイスコーヒーを注文しようかな」
わて
「私」という意味の言葉です。
例文:「わてにはよう分からんわ」
訳:「私にはよく分からないです」
わや
「わや」とは、関西弁で「ダメになる」などを意味する言葉です。(わやの続き→)
例文:「全部わややわ」
訳:「全てめちゃくちゃだ」
わらける
「笑える」という意味の言葉です。
例文:「この芸人ほんまわらけるわ」
訳:「この芸人は本当に笑えるよ」
関西弁クイズにも挑戦してみましょう
ここで紹介した関西弁を中心に関西弁クイズを作りました。ぜひチャレンジを。
京都に特化した京都弁クイズもあります。
関西弁にもっと詳しくなるために
関西弁のイントネーションを知りたい人は
関西弁の独特なイントネーションについて解説しています。
かわいい関西弁や、関西弁の可愛さを知りたい人は
関西弁の可愛さについて解説しています。
関西弁の早口言葉について知りたい人は
「ちゃうちゃう」や「おっとっと」などの関西弁を使った早口言葉を紹介しています。
関西弁の地域別の違い
一般的に関西圏とされているのは、兵庫県・大阪府・奈良県・滋賀県・京都府・和歌山県・三重県ですが、各府県によって使う言葉やイントネーションなどは少しずつ異なります。
府県によってきっちり分かれる訳ではありませんが、大まかな解説としてそれぞれの関西弁の特徴を解説していきます。
兵庫の関西弁
兵庫県でも東の方には摂津方言、西の方には播州方言がそれぞれ存在するため、同じ兵庫県内であっても中間に位置する神戸やその他の地域によって使う言葉に若干の差があるようです。
しかし兵庫県の関西弁は総じて上品とされており、憧れを持っている関西人も少なくありません。
大阪府の切れの良さや京都府のゆったりさとはまた違う穏やかさが特徴的で、語尾は「~しとぉ」となります。
「とても」を意味する「バリ」などの特有の関西弁があります。
大阪の関西弁
キレとテンポが良く、親しみやすさや明るさが感じ取れる関西弁が主流なのが大阪府です。
関西圏以外の地域に住む人が関西弁に対して持っているイメージのほとんどが大阪府のものだと思いますが、大阪府の関西弁は「を」「が」などの助詞が省略されたり「~ねん」「~へん」などの語尾で言葉が終わるのが特徴的です。
奈良の関西弁
奈良県の関西弁は大阪のものと比べるとスピードはあまり早くなく、ゆったりと柔らかで優しい印象を受けることがほとんどです。
語尾は「~やよ」「~やん」などのようにやや伸びたり音が上がることが多いです。
年配者になるとザ行の音をダ行に変換して発音する人もいるようで、「ざぶとん」が「だぶとん」のように発音されます。
滋賀の関西弁
滋賀県でも湖東・湖西・湖南・湖北によって使われている言葉が若干異なりますが、京都府と隣接していることもあり京言葉に近しい言葉を使っている地域も見られます。
とは言え「~へんた」などの語尾をはじめ、大きさを表す「いかい」、疲れていることを意味する「ほっこりする」など滋賀県でしか聞くことのできない言葉も多く存在しています。
その独特の響きを持つ言葉に温かみも感じられます。
京都の関西弁
京都府の関西弁と言うと舞妓さんが使っているようなはんなりとした柔らかいものをイメージする人が多いと思いますが、その独特のテンポはやはり京都特有のものです。
「~はる」「~へん」「~かぁ」など語尾は伸ばすような音で、角のない言葉が多いのが特徴的ですが、このような柔らかい言い回しが多いからこそ京都ならではのテンポの関西弁になっていると考えられます。
和歌山の関西弁
和歌山県の関西弁は、大阪府のものとも京都府のものとも違う柔らかさと可愛らしさを持ちます。
和歌山県と一口に言っても、紀北地方・紀中地方・紀南地方によって使う言葉に若干の差はあるようですが、基本的には長音を短音化したり「~よ」「~しやん」などの独特の語尾を使います。
敬語にあたる方言がないというのも特徴の一つで、小説家 司馬遼太郎氏はこれを「明治初期に紀州・土佐で自由民権運動が起こったため」としています。
人と人の間に上下関係を作らないという考えが、親しみやすい関西弁を生んだのだと考えられます。
三重の関西弁
三重県は中部地方に近いところに位置しているため、北部は名古屋弁寄り、南部は関西弁寄りの方言が話されています。
「せやもんで」「~やに」「~げな」といった他の関西圏ではあまり耳にしない言葉も多いですが、これは名古屋弁と関西弁とが混じってできたものであると言われています。
優しく穏やかな印象の強い関西弁であるという点が、その特徴と言って良いでしょう。
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