ちゃう(関西弁)の意味とは?
ちゃうの意味と語源
「ちゃう」とは、関西弁で「ちがう」「~ではない」という意味の言葉です。
「ちごてた(違っていた)」が徐々に変化して「ちゃう」になったと言われています。
「ちゃう」はこの一覧にも収録中
ちゃうの様々な言い回し
1.ちゃうやろ
「ちゃうやろ」は「それは確実に違う」という意味で用いられることが多いです。
お笑い芸人 ミルクボーイのお馴染みのコーンフレークのネタの最後に「おとんが言うにはな、サバの塩焼き違うかって」「いやちゃうやろ」という掛け合いがありますが、この「ちゃうやろ」も「絶対に違うでしょう」と相手が言ったことが事実とは異なることに確信を抱いているニュアンスで使われています。
2.ちゃうねん
話始める前に「ちゃうねん」のみ単体で用いる場合、それは何かを否定しているわけではありません。
枕詞的に使うと話に一旦区切りをつけるという効果を発揮するので、話を切り替えたり自分の意見を話したいという意思表示になります。
もちろん、「~とちゃうねん」のように否定の意味合いで使うことも多いです。
3.ちゃうか?
「ちゃうか?」は「~ではないでしょうか」という意味合いで使われます。
「確実ではないけれど自分はこのように考えている」というニュアンスで自分の意見や予想をフランクに相手に伝える際に用いられますが、大体その直後に「知らんけど」をつけます。
この「知らんけど」は、自身の発言の内容はあくまでも予想や人から聞いた話であって不確かなものなので責任は負えないといったニュアンスを含みます。
ちゃうを使った言葉遊びが難解?
関西弁の「ちゃう」と言えば、以下の言葉遊びが有名です。
A:あれ、ちゃうちゃうちゃう?
B:ちゃうちゃうちゃうんちゃう?
これは、中国華北原産の犬種チャウチャウと関西弁の「ちゃう」をかけて成り立っている言葉遊びです。
この言葉遊びを分解すると以下のようになります。
A:あれ、/チャウチャウ/ちゃう?(あれはチャウチャウではないですか?)
B:チャウチャウ/①ちゃうん/②ちゃう?(チャウチャウではないんじゃないでしょうか)
Aさんの文章は単純ですが、Bさんの文章はやや難解です。
①の「ちゃうん」は違うことを意味する「ちゃう」、②は先の「ちゃうの様々な言い回し」の3でご紹介した「ちゃうか?」と同じで「~ではないしょうか」という意味で用いられているので、しっかり押さえておきましょう。
ちゃうの例文
ここからは、「ちゃう」を使った例文をいくつかご紹介します。
例文1.「こないしたいな思うねんけどどない思う?」「ええんちゃうかな。」
「こうしたいと思うんだけどどう思いますか?」「良いと思いますよ」という意味の例文です。
「ええんちゃう」という表現はよく用いられるので、覚えておくと便利でしょう。
例文2.「ちゃうんやって。」「何がちゃうねん言うてみぃや。」
「違うんです」「何が違うと言うんだ、言ってみなさい」といった意味合いの例文で、この「ちゃうんやって」には「弁明の余地をください」といったニュアンスが含まれています。
「ちゃう」がどのような使われ方をするかによってそれが何を表現しているのかが変わるので、関西人と話をする時は少し注意して聞いてみると良いかもしれません。
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