いけずの意味とは?
いけずの意味
「いけず」とは、関西弁で「意地の悪い人」「邪魔な人」を意味する言葉です。
基本的に相手を軽く冗談めいて非難する際に使う言葉なので、相手の意地の悪さを直接指摘する際にはあまり使われません。
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いけずと意地悪の違い
「いけず」が「意地の悪い人」を指す言葉であると言うと、「いけず」と言われた時にとても重大なミスをしてしまったかのように思う人もいるかもしれませんが、実際にはそんなことはありません。
先にも述べたように「いけず」は相手の言動を軽く諭す際に使われ、あまり深刻な時に使う言葉ではありません。
一方で「意地悪」は、多少言い方に左右される部分もありますが、深刻な状況の時にはもちろん軽い冗談を言う時にも使える言葉です。
この微妙なニュアンスの違いをきちんと理解しておくと、余計な誤解が生じることもなくなるでしょう。
いけずの由来
「いけず」の由来には二つ説があると考えられています。
一つは里芋の茎の芋茎(ずいき)のことを指す「池之端の芋茎」という言葉が由来になったという説です。
芋茎は水分や養分が他の植物にいってしまわないように、全て自分で吸収して成長します。
他の植物には一切の水分・養分を与えないその様子がとても意地悪であることから、意地悪な人のことを「池之端の芋茎」と呼ぶようになり、今の「いけず」という言葉になったようです。
またもう一つの説は、「行けず」という言葉が由来になったというものです。
道をふさいで人が通れないようにしていた人のことを「行けず」と呼んだため、現在の「いけず」という形になって定着したと言われています。
いけずを使った例文
ここからは「いけず」を使った例文をいくつかご紹介していきます。
例1.『いけずなこと言わんとって。』
これは男女間のやり取りでよく聞く文言で、女性が彼氏に何かいじるようなことを言われた時に使うことが多いです。
もちろん本気ではないため、彼女側も少し嬉しそうな顔をしながら言っていることがほとんどです。
例2.『自分いけずやなあ。』
このフレーズはどちらかと言えば友達同士で使うことが多いです。
例1のように言葉の中に恋愛感情は含まれておらず、相手の言動をあっさりとしたニュアンスで揶揄しています。
例3.『あの人ほんまにいけずやね。』
「いけず」という言葉は基本的に相手を本気で非難する時にはあまり使われない言葉だと紹介してきましたが、相手がその場にいない時に第三者に「あの人はいけずだ」と言っている場合は、本気で言っていることがほとんどです。
例1・例2はどことなく言葉尻の柔らかさが感じ取れますが、今回の例文に関しては柔らかさは一切なく、冷たく突き放すような言い方です。
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