だんない(関西弁)の意味とは?
だんないの意味
「だんない」とは、関西弁で「構わない」「大丈夫」という意味の言葉です。
「だんないだんない」「○○でもだんない」のように使われることがほとんどです。
「だんない」はこの一覧にも収録中
だんないの由来と語源
「だんない」は「大事ない」に由来しており、「大事」の部分の音が少しずつ変化して現在の「だんない」になったと言われています。
江戸時代の頃から使われている言葉で、大阪府・京都府・滋賀県・奈良県を中心として富山県や岡山県など周辺地域でも用いられています。
だんないの類語
どうもない
「どうもない」は「大丈夫」「平気」という意味を持つ言葉です。
「おばあちゃん体調どない?」「どうもないで」などのように、どちらかというと自分に関連する事柄の状態について訊かれた時に「何も変わりがない」というニュアンスで使われることが多いです。
大したことあらへん
「この間手術やったけどその後どうや?」「大したことあらへんで」のように、何か大変な出来事があったが現在は大丈夫だということを伝える表現です。
例えば病気・怪我をしたり多額の出費や大きな仕事があった時などに「あんなもん大したことあらへん」と言うことが多いですが、相手に心配をかけたくないなどの気持ちが隠されていることも少なくありません。
かまへん
「かまへん」も「大丈夫」「気にするな」などの意味を持ちます。
どちらかというと許可や許容を意味し、「ほんまに奢ってもろてええの?」「かまへん!」や「洗濯物取り込んどいてもろてええかな?」「かまへんよ」などのように使います。
だんないの例文
ここからは、「だんない」を使った例文をいくつかご紹介していきます。
例文1.「頼まれてたアレ持ってくんの忘れてもうたわ。」「だんないだんない。」
「だんないだんない」は標準語に直すと「大丈夫大丈夫」になります。
このような返答だった場合頼みごとを忘れられていたことをあまり気にしていないことが多いので、あまり気に病む必要はないでしょう。
例文2.「そんなんしてもらわんでもだんないで。」
「そんなことをしなくても大丈夫だよ」という意味で用いられているこの例文中の「だんない」には、「申し訳ない」というニュアンスが微妙に含まれています。
相手を思いやるのは良いことですが、行き過ぎると却って相手に気を遣わせることになるので注意しましょう。
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