しばく(関西弁)の意味とは?
しばくの意味
「しばく」とは、相手を叩いたり殴ったりすることを意味する言葉です。
また近年ではあまり耳にしなくなりましたが、お店でお茶をしたり遊びに行くことという意味合いでも使われます。
しばくはこちらの一覧にも掲載中
しばくの類語
どつく
「どつく」も「しばく」と同様誰かを殴ったりすることを意味する言葉です。
ツッコミを入れる時に相手をやや強めに叩く「どつき漫才」という言葉を聞いたことのある方は、その意味をより具体的にイメージしやすいでしょう。
「しばく」と語感は似ていますが、「茶をどつく」といった使い方はしないので注意しましょう。
いてこます
「いてこます」とは、相手をとことん痛めつけるという意味の言葉です。
日常生活での使用頻度は「しばく」「どつく」と比較して少ないですが、映画や番組内で関西出身のお笑い芸人・タレントが使っているのを聞くことができるでしょう。
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しばくとどつくの違い
先述したとおり、「しばく」と「どつく」は語感だけでなくその意味もとても似通っている言葉です。
しかし、この二つの言葉はそれぞれ微妙に違うニュアンスを持っています。
「どつく」は拳などで力強く殴るというイメージであるのに対して、「しばく」は平手打ちなどで相手を叩くというニュアンスです。
この微妙な意味の違いを理解しておくと、相手が言わんとしていることがきちんと分かるでしょう。
しばくは言い方によっても意味が変わる
単に殴ることやどこかに出かけることという意味を持つだけのように思える「しばく」ですが、実は殴るという意味合いでの「しばく」はその言い方によってどのような意味が込められているかが変わります。
例えば「しばくで」は友達が何か笑える冗談を言ったり面白いことをした時にツッコミの意味合いで使われます。
口にしている時の表情も怒っておらず、笑顔で柔らかな印象であることがほとんど。
一方で、「しばいたろか」になると関係性やシチュエーションにもよりますが多少怒っている可能性があります。
「しばくで」と同じような言い方で「しばくぞ」と言っているのであれば良いですが、それが表情も穏やかではなく鋭い言い方で言われたのであれば要注意。
家族・友達・恋人などの関係であれば話し合いで解決できる可能性もありますが、見知らぬ人に言われることがあればその場を立ち去った方が良いでしょう。
しばくの例文
ここからは、「しばく」を使った例文をご紹介します。
例文1.「おべんちゃらもええ加減にしときぃや。しばくで。」
「おべんちゃら」とはお世辞を意味する言葉で、全体を通して「お世辞もいい加減にしておかないと叩くよ」という意味です。
「しばくで」とは言っているものの実際には叩かれなかったり、叩かれたとしても腕のあたりを軽くペシっと叩かれる程度であることがほとんどです。
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例文2.「ほんましばいたろか!」
「叩くぞ」と相手を脅かすような意味合いで使われることの多いこのフレーズですが、時と場合によっては「しばきまわしたろか」と一段階強い表現になることもあります。
友達同士で使われることももちろんありますが、街中などで怒りの感情がこもったような言い方でこのフレーズが聞こえてきた場合は喧嘩が勃発する可能性も高いので、速やかにその場を離れましょう。
例文3.「お茶でもしばきにいこか。」
この例文の「しばく」は「~へ行く」という意味合いで使われており、「お茶でもしに行こうか」という意味です。
最近ではあまり耳にしなくなったフレーズですが、年配の方などは今でも使っている人もいると考えられます。