かんてき(関西弁)の意味とは?
かんてきの意味
「かんてき」とは関西弁で七輪を意味する言葉で、怒りっぽい性質を表す言葉としても使われることがあります。
「かんてき」の「き」の部分で音が高くなるので、「か→ん→て→き↑」のように発音します。
「かんてき」はこの一覧にも収録中
かんてきの語源
「かんてき」の語源は「癇癪」です。
何かあるとすぐに激高して怒ることを「火が熾る」こととかけたことから音が変化し、「かんてき」になったのではないかと言われています。
かんてきは今はあまり使われていない言葉?
実は「かんてき」という言葉は最近では関西でも消えつつある言葉の一つで、1945年頃の世代の年配の方が使っている傾向にあるようです。
現在の20代~30代の若者になると生まれも育ちも関西という人であっても「かんてき」という言葉自体を知らないという人も多いです。
かんてきを使った具体的な例文
ここからは、「かんてき」を使った例文をいくつかご紹介します。
例文1.「久々にかんてきでお餅焼いて食べたいわ。」
この例文の「かんてき」は「七輪」を表す言葉として使っています。
ちなみに、関西ではお餅のことを「かちん」と言い表すこともありますが、「かちんうどん(焼いたお餅ののったおうどんのこと)」「かちん焼き(お餅入りのお好み焼きのこと)」のように「かちん」単体で使うことはあまりないので併せて覚えておきましょう。
例文2.「あそこのおっちゃんかんてきおやじやからあんま会いたないねん。」
「かんてきおやじ」とはすぐに怒る短気な中年男性のことを意味する言葉です。
「あそこのおじさんは短気なのであまり会いたくない」という意味合いの例文となりますが、軽い気持ちで使うと思わぬ喧嘩が勃発することもあるので注意しましょう。
かんてきな人の心理とは?
ここでは、かんてきと言われる人の心理状態について簡単に解説していきます。
心理1.自信がない
かんてきな人は、自分に対して自信を持てないためあえて虚勢を張って周囲に壁を作っている側面があります。
自身のなさが原因となっている場合、小さい頃に周りから自身の欠点を散々指摘され馬鹿にされたなどの経験が起因している可能性が高いです。
そのためまずは相手の意見を否定せずに聞いてあげるようにすると、徐々に怒りも収まって落ち着いて話すことができるかもしれません。
心理2.自分の意見が一番正しいと思っている
「他の人が言うことなんて間違っている」「自分の考えてる通りにしたほうが絶対に上手くいく」。
このような考えを持っている人には、かんてきな人が多い傾向にあります。
自身の意見に対して反論してくるようなことがあれば「攻撃された」「否定された」という風に思ってしまうので、それが起爆剤となって激高してしまいます。
相手の意見の中には参考になるポイントも必ずあるのでそれらを尊重する必要はありますが、毅然とした態度は貫く必要があるでしょう。
心理3.人の言動を悪い方に解釈してしまう
人と人とのコミュニケーションの中で、自分の言ったことが100%正しい意味合いで相手に伝わるということはありません。
時には相手が曲解してしまい話がこじれることも多々ありますが、相手がかんてきな人の場合その曲解が頻繁に起こるので度々激怒されてしまいます。
まずは相手の誤解を解く必要がありますが相手の主張を全て受け止める必要はないので、ある程度受け流すようにしましょう。
かんてきな人と上手く付き合うには?
かんてきな人というのは、人より短気であるぶんどこでスイッチが入るか分からないものです。
そのため、まずは相手がどんな時に起こることが多いのかその傾向をきちんと把握し、癇癪を起されないようにそのポイントを避けるのが良いでしょう。
例えば仕事の連絡をするのであれば、いつ何についてどれくらいの時間話をしたいかを先に伝えるなどしておくと、お互いの予定をすり合わせつつ相手も無意識に心の準備ができるでしょう。
慣れるまで骨の折れる作業かもしれませんが、相手の怒りに触れてしまうポイントを避けながらコミュニケーションをとると、案外スムーズにやり取りできるものです。
またどうしても伝えなければいけない改善点がある場合は、まずは相手がしてくれたことに対して感謝した後に改善点を分かりやすく伝え、相手の能力を認めていることや期待しているという胸の言葉を添えると、衝突することもなく相手も素直に聞き入れてくれるでしょう。
周りにかんてきな人がいるのであれば、ぜひ試してみてくださいね。
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