いんじゃんほい(関西弁)の意味とは?
いんじゃんほいの意味
「いんじゃんほい」とは、じゃんけんをする時の掛け声で「いんじゃん」はじゃんけんのことを意味します。
主に大阪府で使われており、大抵の場合は「いーんじゃーんほい」のようにややゆっくり言います。
いんじゃんほいの語源と由来
「いんじゃんほい」の「いんじゃん」は中国から伝来した言葉だと言われています。
「いんちゃん」とも言うことから、この「いんちゃん」の音が徐々に変化した「いんじゃん」と、「じゃんけんぽん」の「ぽん」が変化した「ほい」が組み合わさって、現在の「いんじゃんほい」という形に落ち着いたと考えられます。
いんじゃんほい以外の関西の掛け声とは?
「いんじゃんほい」はじゃんけんをする時の掛け声ですが、その他にも関西特有の遊びの時の掛け声というのは存在します。
もちろん関西圏の中でも地域によってその掛け声は随分異なりますが、ここではその一部をご紹介します。
グッパーでわかれましょ
2チームに分かれるときの掛け声「グッパー」の掛け声です。
関西ではこの「グッパーでわかれましょ」という掛け声を使っていたという人が最も多いようですが、その他にも「グッパで組んでも怒りなし」「グッパーでホイのホイ」などの掛け声が子どもたちの間で使われています。
坊さんが屁をこいた
子どもの定番の遊びとも言える「だるまさんが転んだ」も、関西では「坊さんが屁をこいた」という掛け声とともにゲームを進めます。
この「坊さんが屁をこいた」というフレーズに特に意味はなく、全部で10文字になる言葉を採用しただけだと言われています。
プッとこいてプッとこいてプップップ
二つあるうちのどちらを選択するか決める時の掛け声「どちらにしようかな」は特に地域差が激しいですが、関西では「どちらにしようかな 天の神様の言う通り プッとこいてプッとこいてプップップ もう一つおまけにプップップ」がベースとなって様々なパターンが存在します。
地域によっては「アブラムシ」「柿の種」などのワードが後半に入ります。
いんじゃんほいが歌詞に登場する曲とは?
関西特有のこの「いんじゃんほい」というじゃんけんの掛け声は、3人組の音楽ユニット「ケラケラ」の楽曲「ケラケラじゃんけん」の中で「最初はグー!じゃんけんぽん 本気でGO!いんじゃんほい あとだしNO!ちっけった」というフレーズで登場しています。
「ちっけった」は北海道・静岡県・千葉県などのじゃんけんの掛け声です。
「いんじゃんほい」という掛け声を耳にする良い機会なので、ぜひ一度聴いてみてください。