おべんちゃら(関西弁)の意味とは?
- おべんちゃらの意味
- おべんちゃらの語源・由来
- おべんちゃらを標準語に直すと?
- おべんちゃらの例文
- おべんちゃらを言う人の心理とは?
- おべんちゃらかどうかを判断するには?
- おべんちゃらを言われた時の返し方
おべんちゃらの意味
「おべんちゃら」とは、相手を喜ばせたりおだてたりするために言う口先だけの言葉のことを意味します。
京都府・大阪府をはじめとして関西圏で使われています。
おべんちゃらはこちらの一覧にも掲載中
おべんちゃらの語源・由来
「おべんちゃら」という言葉は、「お/べん/ちゃら」のように分けることができます。・
「べん」は話し方を、「ちゃら」は冗談をそれぞれ意味し、それらに接頭語「お」が付いて成り立っています。
江戸時代には既に「べんちゃら」という言葉が使われていたようですが、明治時代に入ると若干形が変わって現在のように「おべんちゃら」が用いられ始めました。
おべんちゃらを標準語に直すと?
「おべんちゃら」を標準語に直すと、「お世辞」「おべっか」などの言葉になります。
相手の機嫌を取れるような言葉を投げかけるといった意味合いの言葉であれば、様々な言葉に変換することができるでしょう。
おべんちゃらの例文
ここからは、「おべんちゃら」を使った文を見ていきます。
例文1.「そんなおべんちゃらばっかり言わんとって。」
「そんなにお世辞ばかり言わないで」という意味の例文です。
あまり強いニュアンスではなく、あくまでも軽くたしなめるような言い方なので併せて覚えておきましょう。
例文2.「おべんちゃらも大概にしときぃや。」
この例文は「おべんちゃらもほどほどにね」と言った意味合いです。
あまりお世辞を言ってばかりだと「口先だけの人かもしれない」と不信感を与えかねないので注意しましょう。
おべんちゃらを言う人の心理とは?
どのような意図があってお世辞を言っているのかは人によりますが、ほとんどの場合は「相手に好かれたい」という気持ちからです。
お世辞を言って相手を良い気持ちにさせることで、自分に対する好感度を上げたり何かと優遇してもらうことを狙いとしている可能性が高いですが、何かにつけて取って付けたようにお世辞を言っていればそれが本心からではないことが相手にも伝わります。
特に必要以上に自分を卑下して相手を持ち上げるようなお世辞の言い方は相手を気持ちよくするどころか居心地を悪くさせてしまうもの。
無理に賛辞の言葉を並べるよりも、自然体でいた方が良いでしょう。
おべんちゃらかどうかを判断するには?
相手がよく自分のことを褒めてくれるからと言って、その全てが必ずしもおべんちゃらであるということはありません。
相手の言葉がおべんちゃらなのかどうかを知るには、その褒め言葉に具体性があるかが鍵となります。
例えば知り合いが何か難しい目標を達成した時、それに対しての客観的意見や自分の感想などを織り交ぜながら相手の特に優れていると思う点を話してくれたのであればそれは本心からのものであると考えて良いですが、具体的に話すのではなく単に「すごい」「さすが」「私にはできない」など一般的な褒め言葉を繰り返すだけなのであればおべんちゃらの可能性が高いです。
おべんちゃらを言われた時の返し方
おべんちゃらを言われた時、我々日本人はつい「そんなことない」などと謙遜してしまいがちです。
しかし、たとえ明らかにおべんちゃらと分かるものであったとしても、相手の言葉を受け止めて「ありがとう」と感謝の言葉を返すとお互い気持ちよくコミュニケーションをとることができます。
もしも余裕があるのであれば、その際に相手の素敵だと思うところを自分も伝えてみるとより良いでしょう。
「褒め言葉は相手からのプレゼントだ」という言葉もありますが、それはおべんちゃらにも当てはまることかもしれません。
「おべんちゃらだな」と思っても突き返すのではなく、まずは受け入れるよう心がけましょう。