いちびりの意味とは?
いちびりの意味
「いちびり」とは、関西弁で「ふざけている」「調子に乗っている」「つけあがる」という意味の言葉です。
良い意味で使われることはあまりなく、相手に嫌なことや癇に障ることをされた時に用いられます。関西弁クイズでも迷った人が多い言葉でした。
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いちびりを標準語で言うと?
いちびりは、標準語だと「ふざけている」「なめている」「調子に乗る」などに言い換えることができます。
例えば標準語では怒った時や一喝する時に「ふざけるな」「調子に乗るんじゃない」などと状況に合わせて様々な言い方をしますが、関西弁ではこれら全てを「いちびっとんちゃうぞ」と一言で言い表せます。
ただし標準語で言うよりもきつく聞こえてしまうので、あまり使わない方が良いかもしれません。
いちびりの使い方
ここからは、実際にどのように「いちびり」という言葉が使われるのか例文をご紹介していきます。
例1.『あいつ最近いちびってる。』
これまでは周囲の輪を乱すようなことをせず、空気を読んで節度のある振る舞いをしてきた人が、急に一人だけ目立つような行動をし始めると、「あの人最近調子に乗ってるよね」と噂されるようになります。
この例文はまさにこれと同じ意味合いで、「何を一人でふざけているのか」「なぜ目立つようなことをしているのか」などの苛立ちやつまらないという感情が込められています。
このように陰で言われていることが自分の耳に入った場合、自らの言動を見直した方が良いのかもしれません。
例2.『お前何いちびっとんねん。』
「いちびり」という言葉の基本的な意味を一番よく表現できているのがこのフレーズで、「何を調子に乗った真似をしているのか」という意味合いで用いられています。
「これ以上なめた言動をしているとどうなるか分かっているのか」という意味合いも込められているので、万が一このフレーズを言われることがあれば口を慎んだ方が良いでしょう。
例3.『あたし、いちびりやねん。』
この「いちびり」は「お調子者」という意味で使われています。
友達と一緒にいてつい一人だけテンションが上がってしまった時や少しおどけた言動をした時、このように自らを「いちびり」と言い表すことがあります。
あまりにふざけ具合が度を過ぎていたりそれによって険悪なムードになっていたらとても言える言葉ではありませんが、その場にいる全員が許容できる範囲のふざけ具合で、お互いの信頼関係をきちんと構築できていれば、このように「いちびり」を使うことも可能です。
いちびりの類語
「いちびり」の類語として、「おちょくる」が挙げられます。
「おちょくる」は「からかう」「相手を馬鹿にする」と同じ意味合いの言葉です。
相手の言動が横暴で目に余る時に使われることが多い「いちびり」とは少し違って、「おちょくる」は相手にちょっかいを出すという意味合いが強いです。
「いちびり」よりはまだ軽いニュアンスの言葉ですが、あまりに度が過ぎると「おちょくる」ではなく「いちびり」になってしまう可能性もあるので注意しましょう。
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