勝たんの意味とは?語源・使い方・使っている世代を具体的例文で詳しく解説
勝たんの意味とは?
勝たんとは、「勝たない」という意味の関西地方の方言で、「勝てない」よりももっと勝ち目がなく全く歯が立たないという厳しい状況を意味しています。
近年は全国的に若者を中心とした「○○しか勝たん」という使われ方が一般的となっていますが、その場合は「○○に勝ちたいけど勝てない」という意味ではなく、「○○には勝てるものがないくらい素晴らしい」という最高の褒め言葉として使われたり、「○○のことが一番好き」を強調したい時に使われます。
勝たんの語源
前述したとおり、勝たんは元々関西地方の方言ですが、「○○しか勝たん」と使われ始めたのは一部のアイドルファンたちがSNS上で推しへの気持ちを表現するためだったと言われています。
当時は「推ししか勝たん」がポピュラーな使われ方で、「推し」の部分にアイドルの名前を入れました。
現在は「○○」は大好きなものなら何でもよく、人に限らず物、事、行動について幅広い「好き」を表現する際に使われています。
使い方・例文
例1.「スイーツならモンブランしか勝たん」
大好きな食べ物はたくさんあるけど、スイーツに限って言うならモンブランが一番好きで、たとえ隣にマカロンやクレームブリュレがあっても、それらには目もくれず迷うことなくモンブランを選ぶほどのモンブラン好きだというモンブランへの熱い気持ちを友人に伝えた20代女性の一言です。
例2.「仕事終わりにはビールしか勝たん」
やっぱり仕事が終わったあとはビールにかぎるでしょ!をさらに強調して「仕事のあとはビールでなくっちゃダメなんだ。チューハイやホッピーなんか飲みたくない。ワインの美味しいお店に誘われても、俺は駅前の居酒屋にしか行かないから!」という、ビールを絶対飲みたいという強い気持ちを表しています。
どんな人が使う?
主に10~20代の若者が使いますが、中高年も使うことがあるようです。
しかし、あくまでも若者言葉なので中高年が対面の会話で使用することは少数で、LINEやSNSなど発声しない所で使用するケースが多いです。