なんしか(関西弁)の意味とは?
なんしかの意味
「なんしか」とは、関西弁で「とにかく」「とりあえず」「何しろ」を意味する言葉です。
「理由は明白には分からないが」といったニュアンスも含まれており、カジュアルな場面での会話の中でよく用いられます。
なんしかを英語で言うと?
「なんしか」を英語で言い表すのであれば、"anyway" が適当でしょう。
"anyway" は副詞として日常会話の中でも度々使われる言葉で、「とにかく」という意味合いで用いられることがほとんどです。
"Let's do that anyway.(なんしかやってみよう)" のように使うことが可能。
ビジネスの場面でも使えるので意味と使い方をきちんと覚えておきましょう。
なんしかの使い方と例文
ここからは、「なんしか」を使った例文をいくつかご紹介します。
例文1.「なんしかあこの部署にこの書類持って行けばええねんな。」
「とりあえずあそこの部署にこの書類を持って行けば良いんだね」という意味の例文で、「細かい事情は何も分からないが」といったニュアンスが含まれています。
ちなみに「あこ」とは「あそこ」を意味する言葉で、こちらも関西での頻出単語と言っても過言ではありません。
例文2.「これこないだ初めて食べたんやけどめっちゃ美味しいねん、なんしか食べてみ。」
この例文では、「なんしか」は「とりあえず」という意味で使われています。
細かい説明は省いて人に何かをすすめたい時にも、「なんしか」は会話の中でこのように用いられることがあります。
例文3.「なんしか失礼でめっちゃ腹立つねん。」
この例文中の「なんしか」は基本的には「とにかく」という意味で使われており、「今は詳細は省くが」というニュアンスが含まれています。
この例文のように相手が愚痴を言う際に「なんしか」を使ったのであれば、自分から根掘り葉掘り訊くのではなく相手が詳細を話し始めるまで待った方が良いかもしれません。
なんしか以外の関西弁の接続詞
「なんしか」以外にも、関西弁には様々な接続詞が存在します。
ここからはその一部をご紹介します。
ほんで
「ほんで」は「それで」という意味です。
「行きたかったお店まで朝から行ってきてんけど休みやってん。ほんで全然ちゃうもん食べてそのまんま帰ってきた」のように使います。
ちゃうねん
「ちゃうねん」は特別何か意味を持っているわけではなく、単に話の切り替えをしたい時に頭につける言葉です。
否定の意味合いでももちろん使われますが、話の転換として用いる場合は「ちゃうねん、この間久しぶりに実家帰ってな」のように使います。
「ちゃうねん」をつけることでスムーズに別の話に移行することができるので、無意識のうちに使っている関西人がほとんどです。
ほな
「ほな」は「さようなら」という意味もありますが、「それでは」「そしたら」といった意味合いも持つ言葉です。
「ほな今から行くわ」などのようにカジュアルなニュアンスで使うことができます。
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