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静岡県の県庁所在地はなぜ静岡市?

(公開日: 2022年10月30日)

静岡県の県庁所在地の概要

県庁所在地

静岡市

県庁の住所

〒420-8601静岡県静岡市葵区追手町9-6

県庁舎

静岡県の県庁舎は主に本館、東館、西館、別館の4棟から構成されています。

帝冠様式と呼ばれる造りになっており、コンクリートのビルに瓦屋根が乗っている和洋折衷建築です。

本館は1937年に完成した建物で、登録有形文化財に指定されました。

別館は災害が起こった時の対応拠点を想定して建てられているため、マグニチュード8の地震にも耐えられる造りとなっています。

最上階は展望台になっており、一般の人も自由に訪れることができます。

静岡市が県庁所在地になった経緯

次に静岡市が県庁所在地になった経緯について説明していきます。

廃藩置県と静岡県

1871年の廃藩置県後、それまであった静岡藩と堀江藩が廃止となり、静岡県と堀江県になりました。

同じ年の11月、静岡県域は駿河国城を中心に栄えていた静岡県と遠江国城を中心に栄えていた浜松県に分かれることになります。

そして現在伊豆にあった韮山県は足柄県と合併します。

1876年4月に足柄県は静岡県に編入、8月には浜松県も静岡県に編入となり、現在の静岡県となりました。

城下町として栄えた静岡市

静岡県静岡市は江戸時代から駿府城の城下町として栄えていました。

駿府城は1585年から徳川家康が居城して築城を始めた城です。

本丸完成後、火災により消失しますがすぐに再建。

現在の静岡市内は駿府城の城下町として発展を遂げることになります。

駿府城の城下町を描いた資料によると、城の北西側に武士、南西に商人や職人が住んでいたとされています。

また、寺院が密集している地域もあり、城下町を守る役割を担っていたようです。

また、駿府城の城下町は東海道の宿場町としても賑わっていました。

人々の往来も多く人々の生活の中心地だったのです。

このようなことから、静岡市は県庁所在地として適当だったというわけなのです。

静岡市の概要

ここからは、県庁所在地である静岡市の概要について解説します。

静岡市の人口

令和2年の調査によると、静岡市の人口は約69.4万人です。

静岡市と清水市が合併したことにより、平成17年に政令都市となりました。

しかし静岡市の人口は年々減少傾向にあり、現在政令指定都市の中では1番少なくなっています。

人口減少の原因としては、土地価格の高騰や若者の東京進出などが考えられます。

静岡市の気候

静岡市は年中温暖な太平洋気候の地域です。

特に夏の暑さが厳しく、気温が39℃前後になることもあります。

冬も温暖な気候で、四国や九州と同じくらいの平均気温です。

日本の中でも最も雪が積もらない地域で、1cm以上の積雪すら滅多に見られません。

しかし、北部の井川地区は南アルプスに隣接しているため豪雪地帯となります。

静岡市の名前の由来

静岡市は以前駿河府中(駿府)と呼ばれていました。

しかし明治維新の際に政府が他にも同じような地名が多くあり、紛らわしいので昔から使われている他の名前があればそれを提出するよう要請がありました。

駿府以外に古い呼び方も存在しなかったので、「静」「静城」「静岡」の3つを新地名の候補として提出したのです。

「静」という文字は浅間神社の裏側に位置する賤機山(しずはたやま)から取ったとされています。

当初は「賤ヶ丘」という候補を挙げていましたが、「賤」には「賤しい」という意味があるため「静」に変換し、候補とされました。

その後の1869年、徳川家達を静藩知事に任命する形で、地名が「静岡」に決定しました。

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