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兵庫県の県庁所在地はなぜ神戸市?

(公開日: 2022年11月10日)

兵庫県の県庁所在地の概要

県庁所在地

神戸市

県庁の住所

〒650-8567兵庫県神戸市中央区下山手通5丁目10番1号

県庁舎

兵庫県の県庁舎は1号館、2号館、3号館、西館、兵庫県議会の議会棟で構成されています。

1号館から3号館までは全て同じ向きに建っており、2号館と3号館は1号館のデザインを真似て作られているため、同じような建物が3つ横並びになった特徴的な景観となっています。

現在の建物は5代目の庁舎です。

移転や神戸空襲による消失などから何度も建て替えられているためです。

1902年から1964年まで使用されていた4代目庁舎は現在の庁舎の南側に残されており、有形文化財に登録されています。

神戸市が県庁所在地になった経緯

ここからは、神戸市が兵庫県の県庁所在地になった経緯について解説していきます。

廃藩置県と兵庫県

1871年に廃藩置県が行われた際、現在の兵庫県域には30以上もの県が存在していました。

同じ年の11月には30以上の県を統廃合し、現在の兵庫県域は兵庫県、飾磨県、豊岡県、名東県の4県となります。

さらに5年後の1876年には兵庫県が他の3県を併合する形で、ほぼ現在の面積の兵庫県が誕生します。

なぜ神戸市が県庁所在地になったのか

神戸市が県庁所在地となったのは、もともと神戸市兵庫区にあった兵庫城という城に県庁の役割をする主要な役所が置かれたためです。

兵庫城があった場所は兵庫津と呼ばれ、港町として大変栄えていました。

人口も2万人を超えていたという記録が残っています。

開港前は寒村だった近くの神戸村も、開港の影響を受けて明治以降に発展を続けてきました。

同じく発展していた城下町といえば姫路市ですが、姫路市は神戸市に比べて大阪や京都などの主要都市から遠いため、県庁所在地として適当ではなかったとされています。

県庁が置かれた兵庫城

兵庫城は現在の兵庫県神戸市兵庫区にあった城です。

明治時代には兵庫城の勤番所が県庁の役割を果たしており、伊藤博文が初代の兵庫県知事となりました。

1874年に兵庫港の大規模な改修が行われたため、兵庫城跡は取り壊しとなってしまいました。

その後何度か発掘調査が行われ、奈良時代から江戸時代にかけてのさまざまな遺物が発見されています。

神戸市の概要

次に兵庫県の県庁所在地である神戸市について見ていきましょう。

神戸市の人口

2022年の調査によると、神戸市の人口は約152万人です。

神戸市は大阪市や京都市と並ぶ大都市で、関西地方の中でも中心都市となっています。

2010年ごろから人口が減少する傾向にありましたが、2020年からは再び増加傾向です。

神戸市の人口は現在全国で第8位の多さとなっています。

神戸市の気候

神戸市の気候は瀬戸内海式気候です。

夏は暑く、冬も比較的温暖です。

1999年に観測気象台が港湾部へ移転したことがきっかけで、年間平均気温が上昇したと言われています。

また、六甲山の北側は内陸部になっており、沿岸部とは大きな気温差が生じます。

神戸市の名前の由来

古くから神戸は神社の領地を意味する言葉で、「かんべ」と呼ばれていました。

「神社を支配している民家」という意味で「神戸」が使われていたのです。

江戸時代ごろからこの「かんべ」が訛って「こうべ」になったのではないかという説があります。

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