青森県の県庁所在地はなぜ青森市?
青森県の県庁所在地の概要
県庁所在地
青森市
県庁の住所
〒030-8570青森県青森市長島1丁目1-1
県庁舎
青森県庁舎は東西南北それぞれの棟と議会棟、警察本部庁舎の6棟から成っています。
建て替えや空襲での消失を繰り返しましたが、庁舎の場所は当時から変わっていません。
県外のスーパーに青森県産の商品売り場を設置する活動など、積極的に青森県のPRを行なっています。
また、東北新幹線が全線開通したことをきっかけに、原宿表参道を青森県のねぶたが運行するというコラボイベントも開催されました。
それ以外にも地元の名産であるりんご農家の担い手になる「りんごシニアマスター」を育成するなど、特産物の品質アップにも取り組んでいます。
青森市の概要
ここからは青森市の概要について解説していきます。
青森市の人口
2015年の調査によると、青森市の人口は28.76万人となっています。
青森市は青森県の中で一番人口の多い市ですが、近年人口減少が続いています。
同じく2015年の調査では人口の増減率はマイナス3.96%であり、県庁所在地の中で減少率は最大となりました。
青森市の気候
青森市は特別豪雪地帯に指定されるほど雪の多い地域です。
1931年にはマイナス24.7℃という過去最低気温を記録していますが、近年は暖冬化の影響もありマイナス10℃程度に留まっています。
夏は湿気が多く蒸し暑くなる日が多いです。
8月の平均気温としては23℃程ですが、1994年の8月には36℃以上にもなっています。
青森市の由来や成り立ち
1924年、現在の青森市がある場所に港町が建設された際に「青森」という地名が付きました。
現在で言う青森県本町という所の近くに青い森があったことから、そのまま「青森」と呼ばれるようになったのです。
青い森は船が港に入る際の目印として使われていました。
現在その森は残っていませんが、青森の由来は人々の生活と密接な関係にあった「青い森」だという話が残されているのです。
戸(へ)の付く地名が多い青森県
青森県には「戸(へ)」のつく地名が5つもあります。
隣の岩手県にも「戸」の付く地名が3つあります。
また、人の苗字にも「戸(へ)」が付くことがあり、「一戸(いちのへ)〜九戸(くのへ)」まで存在するようです。
これは昔青森県から岩手県にかけての地域を分けたときに「戸」という言葉が使われたためであると言われています。
「戸」というのは「地区」と同じような意味合いがありますので、昔の地名が今でも残っており、それが苗字にも反映されていると考えられます。
青森市が県庁所在地になった経緯
次に、どのような経緯で青森県が県庁所在地になったのかについて解説します。
廃藩置県以降の青森県
1871年、廃藩置県を経て5つの藩が合併する形で青森県が誕生しました。
合併した5つの藩のうち、大きな藩だったのは弘前藩と八戸藩です。
順当に行けばこのどちらかが県庁所在地になるはずでした。
しかし県庁所在地は当時漁村であった青森に置かれることが決定しました。
漁村が県庁所在地に選ばれた理由
現在の青森県は廃藩置県直後、弘前県という名前でした。
弘前県は津軽領と南部領を合併させる形でできた県です。
そんな中青森県の初代県知事を務めた野田豁通は当時の青森町に県庁を置くことを決めてしまいます。
その理由として、青森市が青森県の中心付近にあり、海上交通の要であったことが挙げられます。
また、もともと敵対関係にあった元弘前藩と八戸藩は、どちらも自分たちの藩があった場所を県庁所在地にしたいと考えていました。
弘前も八戸も県庁所在地を置きたいという思いを譲らず、折り合いがつかなくなってしまったため、どちらも県庁所在地にはせず青森を選んだという説もあります。
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