宮城県の県庁所在地はなぜ仙台市?
宮城県の県庁所在地の概要
県庁所在地
仙台市
県庁の住所
〒980-8570宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号
県庁舎
現在の宮城県庁舎は3代目の庁舎です。
2代目庁舎が解体され、その跡地に1989年に建てられました。
18階には展望ホールがあり、完成当時は多くの人が見物に訪れました。
新庁舎の周りは再開発で多くのビルが立ち、大型の商業施設なども作られました。
隣接している勾当台公園も大幅に改築され、市民の憩いの場となっています。
仙台市が県庁所在地になった経緯
次に、仙台市が宮城県の県庁所在地になった経緯について解説します。
城下町として整備された仙台市
仙台の発展のきっかけを作ったのは、伊達政宗です。
関ヶ原の戦いで徳川軍の味方となった伊達政宗は、領地や禄高の増加を約束されます。
そこで新たに「千代(せんだい)」と言う場所に仙台城を築きました。
そして「千代」を「仙台」とし、仙台城を中心とした城下町を整備します。
政宗の死後、2代目の藩主となった忠宗は二の丸を増築し、藩の政治の中心としました。
廃藩置県以降の仙台市
1871年の廃藩置県時、宮城県は「仙台県」と一関県に分かれていました。
翌年仙台県は「宮城県」へと変わり、1875年に一関県は磐井県となります。
1876年の第二次府県統合で宮城県と磐井県の一部が合併し、ほぼ現在の形の宮城県が成立します。
1889年には仙台区が市政を施行し、「仙台市」となりました。
そして1989年、仙台市は政令指定都市となり、東北地方の文化や経済、政治の中心として発展し続けています。
仙台市が県庁所在地になった理由
仙台市は古くから城下町として栄えてきました。
特に武家の居住地が多く、最盛期には人口が7万人にもなりました。
このように多くの人が集まり、人々の生活の中心地として賑わっていたことが県庁所在地となった理由だと考えられています。
初代(仙台県時代)の県庁舎は仙台城内に置かれましたが、開庁から1週間足らずで管轄が変わったため移転。
かつて仙台藩の藩校として利用されていた場所を新しく県庁としました。
現在もその近くに3代目の県庁舎が建てられています。
仙台市の概要
最後に宮城県の県庁所在地である仙台市の概要を見ていきます。
仙台市の人口
2022年10月現在の仙台市の人口は約110万人です。
これは全宮城県民の約48.2%にあたる数です。
東北地方最大の都市であり、経済や文化の中心地となっています。
また、仙台市には大学や専門学校などが集中しているため、学校に通う若者の人口が多いのも大きな特徴です。
仙台市の気候
仙台市の気候は太平洋側気候です。
海が近いため、東北地方の中では比較的温暖で過ごしやすい場所です。
冬は関東地方よりも最低気温が高くなることもあり、積雪量も少ないです。
夏の気温もあまり上がらず、真夏日はほとんどありません。
また、海から流れてくる移流霧の影響で霧が多くなったり、海からの冷たい風によって曇りの日が増えることもあります。
仙台市の名前の由来
仙台市の名前の由来には多くの説が存在しています。
一番信憑性が高いとされているのは、伊達政宗が建てた「千代城」からきているという説です。
城があった場所に千体仏があり、「千体」が「千代」となったようです。
他にもアイヌ語で「広い川」を意味する「セプナイ」が変化した、「川の入り口」を意味する「センナイ」が変化したという説もあります。
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