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福島県の県庁所在地はなぜ福島市?

(公開日: 2022年11月21日)

福島県の県庁所在地の概要

県庁所在地

福島市

県庁の住所

〒960-8670福島県福島市杉妻町2-16

県庁舎

福島県の県庁舎は本庁舎、西庁舎、北庁舎で構成されています。

以前は東庁舎も存在していましたが、警察本部を新築することになったため取り壊しとなりました。

本庁舎の近くには知事公舎、分館などもあります。

西庁舎の2階にある県民ホールでは、来庁者が休憩するスペースや最新の県の情報を入手できる場所もああります。

その他予約をすれば庁舎の見学も可能で、地域の小中学生などが見学に訪れています。

福島市が県庁所在地になった経緯

次に福島市が県庁所在地になった経緯について解説します。

幕末から廃藩置県までの福島県

幕末、現在の福島県域には会津藩や福島藩、白河藩など13もの藩が存在していました。

戊辰戦争の時、会津藩は新政府に抵抗して若松城を建てましたが、その後降伏。

明治政府軍の直轄となった会津藩は「若松県」となり、若松城に民政取締所が置かれます。

一方福島藩と白河藩にも民政取締所が置かれ、「福島県」「白河県」となります。

その他の地方でも廃藩と統合を繰り返し、多数の県が存在することになりました。

廃藩置県と福島県

1871年の廃藩置県で福島県と白河県は合併し、近接していた二本松県も編入され名前を「二本松県」とします。

しかしわずか12日後、二本松県は「福島県」へと県名を変更することになるのです。

最終的に1871年の第1次府県統合で現在の福島県域には「若松県」「福島県」「磐前県」の3県が成立しました。

1876年に行われた第2次府県統合でこの3つの県が統合され、「福島県」となります。

福島県では3つの県が統合された8月21日を「福島県民の日」としています。

福島市が県庁所在地になった理由

なぜ福島市が県庁所在地になったかについては、実ははっきりと分かる資料が残っていません。

城下町を選ぶのであれば、若松城を中心に栄えていた若松市です。

しかし会津若松は新政府軍に抵抗しており、新政府は県庁所在地を選ぶときにその若松を避けたのではないかと考えられています。

また、福島市は奥州街道沿いにあり、交通の便も良いのでその点も考慮されたのではないかと言われています。

福島市の概要

ここからは福島県の県庁所在地である福島市の概要を見ていきましょう。

福島市の人口

2022年10月現在の統計によると、福島市の人口は約27.8万人です。

2007年ごろを境に人口の減少が続いており、2011年と2012年には東日本大震災の影響で県外への転出が多くなりました。

その後2015年には再び増加の兆しが見られましたが、翌年以降また減少傾向にあります。

特に学校を卒業して他市や他県に就職するなど、若者の人口が少なくなっているのが特徴です。

福島市の気候

福島市は盆地にあるため、内陸性気候の土地です。

内陸性気候には夏と冬の気温差が大きいという特徴があります。

夏の暑さは厳しく、全国的に猛暑が報道されることもあります。

冬は雪が舞う日が多くなり、市の中心部でも30cmほど雪が積もることがあります。

福島市の名前の由来

古代、現在の福島市域は主に「岑越(みねこし)」と呼ばれていました。

中世になり杉妻城(後に福島城となる)が建てられたことによって、地名は「杉妻」へと変わります。

その後安土桃山時代に福島城主となった木村吉清という人物が「縁起が良い名前だ」ということで福島城あたりの地名を「福島」と呼ぶようになったと言われています。

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