ごんたくれ(関西弁)の意味とは?
ごんたくれの意味
「ごんたくれ」とは、関西弁で「乱暴者」「いたずらっ子」といった意味を持つ言葉です。
エリアによっては単に「ごんた」と言うこともあります。
ごんたくれの語源と由来
「ごんたくれ」は、歌舞伎「義経千本桜」の「木の実・すし屋」に登場するいがみの権太に由来した言葉です。
このいがみの権太は由緒正しい家の生まれであるにもかかわらずごろつきのような生活を送っていたため、そこから「ごんた」が「ならず者」「乱暴者」を意味するようになりました。
しかし時代が進むにつれて徐々に意味が転じ、現在のように「いたずらっ子」「腕白な子」を意味するようになったと言われています。
ごんたくれの心理
ここでは、ごんたくれの心理について簡単に解説します。
心理1.相手の気を引きたい
相手の気をどうにかして引きたい時、どこかに隠れて驚かせたり飲み物をすり替えたりとちょっとしたいたずらをすることがあります。
「話したい」「構ってほしい」と素直に相手に伝えられないごんたくれがこのような行動に出る傾向にあります。
心理2.相手の反応を見て楽しんでいる
ただ単に相手の反応が面白いという理由でいたずらをしてしまうというごんたくれも多いです。
この場合、相手が本気で嫌がっていたとしても気づかないことがほとんどなので、いたずらに対して心底うんざりしているのであれば反応したり相手にしないのが良いでしょう。
心理3.寂しい
小学校の頃、いつもいたずらばかりして周囲の子を困らせていたごんたくれが実は寂しがり屋だったという経験は誰しもあると思いますが、寂しさからいたずらをしてしまうというパターンもあります。
寂しさの裏返しゆえの行動だと思うと、広い心を持って接することができるでしょう。
ごんたくれの例文
ここからは、「ごんたくれ」を使った具体的な例文をご紹介していきます。
例文1.「あの子ほんまにごんたくれやからめっちゃ疲れんで。」
「あの子はとても腕白な子なのでとても疲れる」といった意味の例文です。
このように形容される子どもに会う時は少し覚悟を決めて会った方が良いかもしれません。
例文2.「ごんたくれやけど元気があんのはええこっちゃ。」
この例文は「いたずらっ子でも元気があるのは良いことだ」という意味です。
マイナスな意味合いで使われることの多い「ごんたくれ」ですが、使い方を工夫するとこのように相手を褒めることもできます。