愛媛県の県庁所在地はなぜ松山市?
愛媛県の県庁所在地
県庁所在地
松山市
県庁の住所
〒790-8570 愛媛県松山市一番町4丁目4-2
県庁舎
愛媛県庁は左右対称の美しい形をした建物です。
航空写真で見ると、鳥が翼を広げているようにも見えます。
1928年にできた建物で、内部は格調高い荘厳な雰囲気となっており、彫刻や装飾物がたくさん見られます。
また、当時から残っているステンドグラスや電話ボックスなど歴史を感じるものも多くあります。
話題となった映画「世界の中心で愛をさけぶ」のロケ地としても有名な建物です。
松山市の概要
松山市の概要について解説していきます。
松山市の人口
松山市の人口は2015年の調査で51.49万人となっており、四国地方最大です。
松山市の由来や成り立ち
松山市は旧城下町であり、松山城を中心に街づくりが行われてきました。
松の木が長寿の象徴であったことから、1603年に「松山市」と命名されたと言われています。
温泉地としても有名で、特に道後温泉は毎年多くの観光客で賑わいます。
また、文学の街でもある松山市は夏目漱石や正岡子規などと縁のある市です。
コンパクトシティ松山市
松山市はコンパクトシティ構想を掲げています。
コンパクトシティとは、居住区域と商業施設などが近接していて生活していくのに効率がよい都市のことです。
そのためアーケード街や百貨店、公園、美術館、スポーツ競技場など様々な施設と居住区域が近くに造られています。
また、松山市の南部に位置する伊予郡には動物園やこどもの城など子どもたちに人気のスポットもおおくあります。
松山市の気候
松山市は年中温かい瀬戸内海式気候です。
年間平均気温は17.5度で、雨が少ない地域です。
松山市が県庁所在地になった経緯
次に、松山市が県庁所在地になった経緯について解説します。
廃藩置県以前
江戸時代までの愛媛県は、伊予国という名前でした。
伊予国には8つの藩(伊予松山藩、宇和島藩、大洲藩、今治藩、西条藩、伊予吉田藩、小松藩、新谷藩)があり、これらは伊予八藩と呼ばれていました。
廃藩置県以降
1871年7月の廃藩置県により、伊予八藩はそれぞれの藩を「県」に変え、伊予八県となりました。
その後同年11月には松山県と宇和島県の2つに統合され、1873年に2つの県が合わさって愛媛県となりました。
県庁所在地になった経緯
県庁所在地が選ばれる基準として、人口が多かった街や城下町、交通網が便利な場所が選ばれる傾向にありました。
仮に人口が多かったり交通の便がよくても、政策が不十分だったり未発達の市は除外されることもあったようです。
そんな中で松山市は愛媛県の真ん中あたりに位置し、松山城を中心とした城下町として栄えていたことが県庁所在地に選ばれた大きなポイントとなります。
また、陸路も海路も交通の便がよかったことも県庁所在地に選ばれた理由と言えます。
松山城の概要
松山城は関ヶ原の戦いで功績を残した加藤嘉明が1601年に居城として建設しました。
その頃周囲は農村地帯でしたが、城下町として整備するため改修が行われました。
城下町の整備は27年間に渡って行われ、有力者の協力もあって次第に反映していったのです。
住んでいた人たちは身分によって住むエリアが分けられていた歴史などもありましたが、身分制度の崩壊と共に人々の居住区は分散していきました。
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