ひよってるやついるの意味とは?元ネタや語源などを併せて解説
ひよってるやついるの意味とは?
ひよってるやついるとは、講談社の週刊少年マガジンにて連載された和久井健の「東京卍リベンジャーズ」内で登場した台詞です。
この言葉は漫画の人気も相まって株式会社AMFが発表した「JC・JK流行語大賞2021上半期」のコトバ部門第3位にランクインしました。
同時に「今は使っているけど年越しはできなさそうな流行語ランキング2021」第2位にもランクインしています。
ひよってるやついるの元ネタ
ひよってるやついるの元ネタは、先述した和久井健の漫画「東京卍リベンジャーズ」で、コミック2巻11話「Reburn」にて東京卍會(とうきょうまんじかい)のメンバーである林田春樹(以下パーちん)と総長・佐野万次郎(以下マイキー)のやり取りの中で登場しました。
ストーリーの中で、パーちんの親友が新宿を仕切る愛美愛主(めびうす)のメンバーに袋叩きにあったことから集会を開き、そこでマイキーは仇討ちの抗争を起こすか起こさないかパーちんに問い掛けます。
相手が歳上のチームということもあり、パーちんははじめこそ「みんなに迷惑を掛けるから」と逡巡するものの、マイキーと話していくうちにどうしても親友の敵を取りたいとこぼします。
そしてそのパーちんの本音を受けて、マイキーが他のメンバーを煽るために以下の台詞を発します。
「こんなか(東京卍會)にパーのダチやられてんのに迷惑だって思ってるやついる!?」
「パーのダチやられてんのに愛美愛主にひよってるやついる?いねえよなぁ!!?」
この一連の台詞から「ひよってるやついる?いねえよな!!?」の部分がファンの間で名言となり、また、アニメでマイキーを演じた林勇がイベントやテレビ番組のゲストで出演した際にマイキーの代表的な台詞として発言したことから世間にも広く知れ渡るようになりました。
「ひよる」の語源
ひよってるやついるの「ひよる」の語源は日和見(ひよりみ)という言葉が動詞化したものです。
日和見とは元々「船頭がその時の天候を見て船を出航するか判断をする」という意味ですが、そこから転じて「物事の成り行きを伺って自分の意志とは関係なく有利な方へつく」という意味合いが加わりました。
そして上記からひよる=ビビってるという意味合いとなり、「ひよってるやついる?」とは恐れる(ビビってる)仲間に対して気持ちを鼓舞するための言葉として用いられるようになります。
ひよってるやついる?=怖い出来事から逃げるやつはいるか?と問い掛け、そこからいねえよな=いや、そんなやつはここにはいないよな?と、反語表現を使うことによって困難へ向かう気持ちを盛り上げています。
ひよるについて詳細はこちら
方言としての「ひよる」
富山弁
富山弁でのひよるは「力が加わってねじ曲がる」という意味で用いられます。
富山弁について
広島弁
広島弁でのひよるは「風でなにか物が飛ぶ様子」を表す言葉となります。
広島弁について