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かゆうまの意味とは?

(公開日: 2022年6月19日)

目次

かゆうまの意味

「かゆうま」とは、何らかの出来事が原因となって心に異常を抱えた状態のことを意味します。

また、心が異常な状態になった人が書いた文章のことを指すこともあります。

インターネット上などで「かゆうま」を使用する際は感情が昂っているような文章の最後に「かゆうま」と表記します。

また、感染症関連のニュースのコメント欄で見かけることもあります。

ネットスラングの一覧にも収録されています。

かゆうまの元ネタと語源

かゆうまの元ネタになったのは、有名なサバイバルホラーゲーム「バイオハザード」です。

そこに登場する飼育員の日記の中にこの言葉が登場します。

Tウィルスと呼ばれるウィルスに感染し、徐々に普通の状態ではなくなっていく飼育員の日記がプレーヤーに衝撃を与えました。

普通の状態ではなくなるということは、人間からゾンビに変化していくということです。

最初はよくある日記のように思えるのですが、だんだんと文章が支離滅裂になっていき、「体がかゆくなる」「体の肉が腐る」「腹が減ったので犬の餌を食べる」などの出来事を途切れ途切れに書き記し、最後は「かゆい うま」という言葉で終わっています。

作中のかゆうまの解釈

「かゆい うま」の「かゆい」は体がかゆいということを、「うま」は「うまい」、つまり人間を食べて美味しかったという意味です。

その直前の日記にも「同僚のスコットが来たので殺した。うまかったです」と読み取れる記述があることから、「うま」は殺した同僚を食べてうまかったという意味と受け取れます。

ここで飼育員の日記は終わり、完全にゾンビ化してしまったことが分かります。「かゆうま」のように、途中から体の異常や恐怖などで文が崩れていく表現方法は昔から存在します。

有名な『指輪物語』にもドワーフの日記として崩れていく文章が登場しています。

かゆうまは間違い?

前述したように、バイオハザードに登場する飼育員の日記の最後には「かゆい うま」と記されています。

インターネット上では「かゆうま」という言葉がよく使用されますが、元ネタとしては「かゆい うま」が正しいのです。

しかし「かゆい」と「うま」を合わせた「かゆうま」という言葉が多くの人に広まっていったようです。

かゆうまを取り入れた作品

次に、「かゆうま」という言葉を取り入れた他の作品をご紹介していきます。

作品①漫画『銀魂』

銀魂は2004年から2018年まで『週刊少年ジャンプ』に掲載されていた漫画です。

この銀魂の第341訓『人は皆パジャマっ子』の中で「かゆ うま」という言葉が登場します。

ファンの間ではバイオハザードのパロディであると話題を集めました。

また、バイオハザードを懐かしがる声も多く寄せられたようです。

作品②実写映画「バイオハザード』

2022年1月28日に公開となった実写映画『バイオハザード ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』には英語で「ITCHY TASTY(かゆい うまい)」という言葉が登場します。

原作通りの飼育員の日記ではなく、窓に血文字でこの言葉が書かれるという内容です。

監督のヨハネス・ロバーツは原作ファンに向けて様々な仕掛けや原作を思い起こさせるシーンを散りばめたと話しています。

作品③レストラン「S.T.A.R.S.」

2012年7月から期間限定でオープンしていた、バイオハザードの世界を楽しむことができるレストラン「S.T.A.R.S.」には、「かゆい うま」というメニューが存在しました。

「かゆい うま」は鮭と卵のおかゆで、当時700円で提供されていました。

かゆうまの使用例

最後に「かゆうま」の使用例についてご紹介していきます。

使用例①「ゾンビ映画を見たら「かゆうま」を思い出してゾッとした。」

ゾンビ映画を見ていたら「バイオハザード」の飼育員の日記を思い出し、怖くなった時の使用例です。

ゾンビといえばバイオハザード、と感じる人も多いのかもしれません。バイオハザードシリーズは世界中で累計1億2,500万本出荷されているので、かなりのプレイヤーがいると予想されます。

使用例②「眠い…でも課題やらなきゃ…でも眠い…かゆうま…。」

こちらはSNSや掲示板などで使用する例です。

課題があってやらなければいけないのは分かっているが、眠気に勝てず力尽きたという意味で使用されます。

このように最後に「かゆうま」をつけることによって「力尽きた」ことを表すことができます。