炊く(関西弁)の意味とは?
(公開日: 2022年7月24日)
炊くの意味
「炊く」とは関西弁で煮ることを意味する言葉です。
ほとんどの場合はたっぷりの出汁・煮汁や調味料で野菜を煮て味を含ませることを指します。
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炊くを使う地域は?
「炊く」は関西の方言としてのイメージが強いですが、実は関西圏だけで使われている言葉ではありません。
岡山県・広島県・山口県・香川県・愛媛県などの瀬戸内地方や福岡県・長崎県・大分県などの北九州の一部地域などでも同じ意味合いで用いられています。
「かぼちゃを炊く」「魚を炊く」などのように使われるので、きちんと押さえておきましょう。
関西でよく聞く炊いたんとは?
「炊いたん」は「炊いたもの」が訛った言葉で、野菜などを炊いた料理のことを指します。
料理名が特にはっきり決まっていないものを大まかに「茄子の炊いたん」「水菜の炊いたん」などと言い表すことが多く、日常的に使われます。
特に京都府では名前に「炊いたん」とついた料理がお店で出されることも多く、メニュー表にもそのように表記されているので注意して見てみると面白いかもしれません。
炊くの例文
ここからは、「炊く」の例文をいくつか見ていきます。
例文1.「今日はもう簡単におあげさんでも炊いとこか。」
「今日は簡単に揚げの煮物でも作ろう」といったニュアンスの例文です。
関西圏以外の出身の人からすると不思議な音の方言ですが、このように日常的に頻出する言葉です。
例文2.「野菜ぎょうさんもろたから今日はそれの炊いたんでええか。」
「ぎょうさん」は「たくさん」を意味します。
「野菜をたくさんもらったから今日はそれらを煮たもので良いかな」といった意味の例文です。
関西人が献立を何にするか考えている時に一緒に居合わせると、このような言葉を耳にする機会があるでしょう。