むしやしない(関西弁)の意味とは?
むしやしないの意味
「むしやしない」とは、軽食を意味する京都弁の言葉です。
きちんと食事をとると言うよりは、小腹を満たすことやその食事を意味します。
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むしやしないの語源と由来
お腹が空いた時にお腹が「ぐぅ」と鳴ることを「腹の虫が鳴る」と言いますが、そのお腹の虫を満足させるという意味合いから「むしやしない」という言葉が生まれたと言われています。
漢字では「虫養い」と表記することからも、その意味がより理解できます。
むしやしないの類語
「むしやしない」の類語として、「虫押さえ」という言葉があります。
「虫押さえ」も「むしやしない」と同じ意味の言葉で、空腹しのぎに何か食べることを意味します。
また、一般的な言葉に置き換えるのであれば「間食」「おやつ」などが適当でしょう。
むしやしないの英語表現
日本語でも用いられている "snack" が軽食を表す言葉として一番最初に思い浮かぶ方も多いと思いますが、英語では "snack" の他にも "light meal" , "refreshments" , "nosh" などのように様々な言葉で言い表すことができます。
いずれもちょっとした食事やおやつのことを意味するので、ぜひ会話の中で使ってみましょう。
むしやしないの例文
ここからは、「むしやしない」を使った例文をいくつか見ていきます。
例文1.「そこの角で買うてきたもんやけどむしやしないに食べぇ。」
「そこの角のお店で買ったものですが、間食に食べてください」という意味合いのフレーズです。
ちょっとしたものを差し入れたい時に軽いニュアンスで用いることができるので、意味さえ押さえてしまえば案外使いやすい言葉だと言えます。
例文2.「むしやしないに何か食べに行けへん?」
「小腹が空いたから何か食べに行こう」という意味合いの例文です。
気軽に相手を誘うことのできる表現なので、なかなか自分から人を誘ってごはんに行けないという方にはおすすめのフレーズです。
むしやしないのメリット
「太るから」という理由でダイエット中の方には嫌厭されがちなむしやしないですが、実は適度にむしやしないには大きなメリットがあると言われています。
その最大のメリットとは、食事だけでは補いきれない栄養素を補い、次回の食事の際に血糖値の急上昇を防いでくれるという点です。
一回の食事で摂取できるご飯の量は人それぞれですが、少食な方はどうしてもその分体に取り入れられる栄養が少なくなってしまいます。
また、最後に食事をとってからかなりの時間を空けて食事をとった場合、血糖値が急激に上昇することで体脂肪を蓄積しやすい状態になることも。
そのためむしやしないとして適度に間食を挟むことは、低栄養状態の改善及び血糖値上昇の防止効果が期待できます。
とは言え、むしやしないに何を食べるかというのもとても重要。
おすすめのむしやしないはフルーツやナッツ、ヨーグルト、ハイカカオチョコレート、おにぎりなどです。
一日120キロカロリー~200キロカロリーがむしやしないの目安だと言われています。
身体に良いものを取り入れるよう意識しましょう。