フラグとはどういう意味?使い方や例文・派生語も解説
フラグの意味
フラグとはドラマや漫画などの創作物の中で「これからどうなるかがなんとなく予想できるような演出」を意味する言葉で、若者言葉やネットスラングの一つです。
お決まりの演出やよく使われる表現もフラグの一種だと言えますし、分かりやすい伏線などもフラグだと言われています。
ネット上で使われることが多い言葉ですが、実際に劇作家なども「ここらへんにフラグ的な表現を入れておきたい」と使うことがある言葉です。
非常に認知度の高い言葉だと言えます。
フラグの使い方
フラグを使う場合は、ある程度分かりやすく視聴者に伝える必要があります。
そもそもフラグとは、「旗」を意味する英単語。
そのため目印になるようにある程度ベタな演出をする使い方となっています。
たとえば少女漫画で主人公の誕生日が近い時、彼氏が急にバイトを増やしたら「素敵なプレゼントを買うフラグ」だと考えることができます。
作品の登場人物たち自身はフラグに気付いていなくても、冷静な目で見ている視聴者や読者にとっては、このようにフラグは分かりやすいものになります。
逆に、フラグは伏線という役割を持っているため、視聴者や読者に伝わらないと意味がありません。
フラグを使った例文
フラグを使った発言は、視聴者や読者目線で使われる場合が多いと言われています。
ここでは何個か例文を紹介していきます。
①「これは素敵な誕生日パーティーが描写されるフラグだね!」
先ほどの例のように彼氏がバイトを増やした状態を見て、友達同士でこんなフラグの話をすることもあるでしょう。
②「この敵は強すぎるから、成長するフラグだわ」
少年漫画で強い敵が出てきたら、主人公の新たな成長をするフラグだと考えることもできるでしょう。
③「あー、フラグ立っちゃった!平和な暮らしも終わりか」
戦争映画では、主人公が戦場に行く直前に結婚したり、奥さんの妊娠が判明したりするなど、幸せな描写が入れられることが多くあり、このように人が亡くなる前兆として、フラグを使ったりすることもあります。
このように、フラグは決して良いことだけではなく、悪いことが起きる前にも使われることもあるようです。
フラグの派生語
創作物など色々な場面で使われるフラグという言葉。
フラグから生まれた派生語を二つ紹介します。
死亡フラグ
死亡フラグとは、その名の通り「死んでしまうフラグ」です。
たとえば戦争映画で結婚して幸せな暮らしを送っていたら「この後、戦争に巻き込まれて死んでしまう死亡フラグ」という使い方をします。
また恋人に対して「この出張から戻ってきたらお前に伝えたいことがあるんだ」と言うようなセリフも、実際には伝えられずに後悔を残したまま死ぬ演出の前に使われることが多いため、「死亡フラグが立った」という使われ方をすることがあります。
フラグクラッシャー
フラグクラッシャーは、主にラブコメの漫画やドラマで使われます。
意味はその名の通り「フラグを折る人」で、一般的に主人公あるいは主人公の好きな人がフラグクラッシャーになることが多いと言われています。
たとえば主人公に対してアプローチをしている人が「付き合ってくれない?」と聞いた時に「うん、いいよ!一緒に職員室に行く?」のように間違った解釈をして恋愛が進まなくなる状況があります。
このような台無しにする発言をする人をフラグクラッシャーと呼びます。
最近では恋愛だけではなく「強敵に見えるのに、外見だけで実は弱い人」や「賢そうに見えるのに馬鹿なキャラ」などもフラグクラッシャーと呼ばれることがあります。
恋愛フラグ
あとになって恋愛に発展する可能性を示唆するできごとを指す言葉です。
生存フラグ
様々な作品において、事前にその行動をすればあとになって死なずに済む可能性が大きくなることを指す言葉です。
親フラ
親フラとは親が来るフラグという意味の言葉で、読み方は「おやふら」です。
自分の部屋に急に親が入ってくることを指す場合もあります。