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通常運転の意味とは?

(公開日: 2022年6月3日)

通常運転の意味とは?

通常運転は物事や人の性格などがいつも通りであるという意味で使用される言葉で、読み方は「つうじょううんてん」です。

ポジティブな意味としてもネガティブな意味としても使用でき、多くの意味合いが存在します。

また、世間的には普通でなくてもその人にとってはいつも通りであることを「あの人はあれが通常運転」などと言い表すことがあります。

ネットスラングの一覧にも収録されています。

通常運転の元ネタと由来

「通常運転」はもともと鉄道用語として使用されていた言葉です。

通常運転の「通常」は「特別な状態ではなく普通なこと」を意味します。

また「運転」には「時間や天体などが周り巡ること」「乗り物や機械が動くこと」「団体や組織が活動すること」など様々な意味が存在します。

ここで言う「運転」は、「乗り物(列車)が動くこと、動かすこと」という意味合いが大きくなります。

つまり鉄道用語としての「通常運転」は、「遅れなどがなくいつも通りに運行していること」となるわけです。

そこから派生し、インターネット上で「体調などに悪いところがなくいつも通りである」ことや「態度や行動が普段通りである」という意味合いで使用されるようになったのです。

通常運転の使用例

次に、「通常運転」の使用例をご紹介していきます。

使用例① たくさん休暇を取ったから、今日から通常運転だ

「仕事で長い休みを取る」といういつもと違う状態から「いつも通りに働く」という通常運転に戻る時に使用する表現です。

お盆明けやお正月明けなどによく使用されます。こちらは「よく休んだおかげで明日から気合いを入れて働くことができる」というポジティブな意味合いが含まれています。

使用例② 推しは今日もかっこよくて通常運転だ

自分が応援している芸能人やアーティストがいつもと変わらず魅力的でかっこいい様子を「通常運転」という言葉で表しています。

こちらもポジティブな意味合いでの使用例です。

使用例③ 今日はミスが多いと言うけれど、あれが彼女の通常運転だよ

その人のことをよく知らず、「彼女、今日はミスが多いね」と心配した人に対して「彼女はミスするのがいつものことだ」と揶揄する表現です。

こちらはネガティブな意味での使用例です。

通常運転の類義語

通常運転の類義語としては、以下のような言葉が挙げられます。

類義語① 平常運転

平常運転の「平常」にも「いつも通り」という意味がありますので、内容としては「通常運転」とほぼ同じです。

こちらも鉄道用語から派生した言葉で、皮肉や揶揄の意味を含むこともあります。

類義語② いつも通り

「平常と同じ」「特別なことがない」ことを「いつも通り」と表します。こちらも通常運転と同じような意味です。

例えば「いつも仕事の帰りに喫茶店に立ち寄る人が今日も立ち寄った」とすれば、「いつも通り」であると言えます。

類義語③ ノーマル

ノーマルには「正常な」「正規の」「標準的な」という意味があります。

世間一般的に見て普通の人を「ノーマルな人」と表現したり、何のトラブルもない普通の1日を「ノーマルな日」と表現することができます。

通常運転を使用する際の注意点

「通常運転」は様々な場面で使用することができるとても便利な言葉です。

しかし使用するシチュエーションを間違えてしまうと、人に不快感を与えたり皮肉や揶揄と受け取られることもあります。

例えばある特徴的な行動をする人に対して「あの人はあれが通常運転」と言ってしまうと、「世間的には普通ではないが、あの人にとっては普通」という皮肉の意味となります。

また、使用例でご紹介したようにミスをした人などに対して「通常運転」と言う言葉を使うのもおすすめできません。人をフォローする言葉としての使用は避けた方がよい言葉です。

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