うっとこ(関西弁)の意味とは?
(公開日: 2022年7月27日)
うっとこの意味
「うっとこ」とは、関西弁で「私のところ」を意味する言葉です。
主に自分の家や身内のことを指す時に使います。
うっとこの語源と由来
「うっとこ」の語源は、「私のところ」という言葉が関西弁になった「うちのところ」です。
この「うちのところ」のそれぞれの音が徐々に短く発音されるようになり、現在の「うっとこ」という音で定着したと考えられます。
うっとこの他の言い回しは?
「うっとこ」を他の言葉で言い表すのであれば、「うち」が妥当でしょう。
「うち」というと標準語では自分自身のことを指す印象が強いかもしれませんが、学校や家や職場など自身が所属している何かしらのグループを表す時、無意識に「うち」と使っているはず。
それは関西でも同じです。
「うち」の一言でも東西でイントネーションの違いは生じますが、「うっとこ」の言い換え表現として押さえておきましょう。
うっとこの例文
ここからは、「うっとこ」の例文を具体的に見ていきます。
例文1.「帰りうっとこ寄っていかへん?昨日ちょっといい紅茶買うたから一緒に飲もうや。」
この例文は「帰りにうちに寄っていかない?」という意味で、家を表す言葉として「うっとこ」が使われています。
相手を自宅に招く時、「うっとこ」を使うとこのように気軽に誘うことができます。
例文2.「うっとこは昔から金曜は大体カレーやわ。」
「うちの家は昔から金曜日はいつもカレーだ」という意味の例文です。
この例文内の「うっとこ」も例文1と同じように家を表していますが、厳密に言うと例文1は今現在住んでいる家、この例文2は実家のことを指しています。
このように瞬時に使い分けがされるので、「うっとこ」が何を指しているのか冷静に判断するようにしましょう。
例文3.「うっとこのばあちゃん今年90歳なるけどうちよりよっぽど元気やで。」
この例文は「私のおばあちゃんは今年で90歳になるが私よりもよっぽど元気だ」という意味で、「うっとこ」は「私の」という意味合いで使われています。
「うっとこの○○」は「私の○○」を意味する表現なので、基本形として覚えておくと良いでしょう。