おがる(関西弁)の意味とは?
おがるの意味
「おがる」とは、大きな声で何かを叫ぶことを意味します。
大阪府を中心として使われていますが、近年ではあまり使われなくなった言葉でもあります。
おがるの類語
「おがる」の類語として、「喚く」「大声を上げる」などが挙げられます。
あくまでも大きな声で叫んでいるだけであって、「怒鳴る」といったニュアンスは含まれていないので注意しましょう。
また、少しニュアンスは変わりますがふざけて騒ぐことを意味する「ほたえる」も「おがる」に近しい言葉として挙げられます。
おがるを英語で表すと?
「おがる」を英語で表すのであれば、"shout" , "holler" などが妥当でしょう。
どちらも「大声を出して叫ぶ」という意味を持つ単語で、"holler at a person(人に向かって叫ぶ)", "shout loudly(大声で叫ぶ)" のように使います。
"cry" なども叫ぶという意味を持つ言葉として挙げられますが、"cry" はどちらかというと泣き叫ぶというイメージです。
自身の伝えたいイメージにぴったりの言葉を選んで、会話の中で使ってみましょう。
おがるは北海道でも使われている?
実は「おがる」という言葉は、関西だけでなく北海道でも使われています。
しかしその意味合いは関西とは違い「成長する」「育つ」という意味で用いられており、漢字では「生芽る」と書きます。
音は同じですが使われ方は全く異なるので、意味を混合しないよう注意しましょう。
おがるの例文
ここからは、「おがる」を使った例文をいくつか見ていきます。
例文1.「外でどっかの子がめっちゃおがってるわ。」
「外でどこかの子が叫んでいる」という意味の例文です。
「めっちゃ」は関西弁で「とても」を意味する言葉でこの例文中では「おがる」を強調しており、たくさん叫んでいることが窺えます。
例文2.「そんなモヤモヤすんねやったらちょっとおがってきぃな。」
この例文は「そんなにモヤモヤしているなら少し叫んでおいでよ」といった意味合いです。
「おがる」の部分を「叫ぶ」などに変換しやすい例と言えます。
おがりたくなる心理・状況
日々生活を送っていると、時にはおがりたくなる時もあります。
そんな時、人はどのような心理状態になっているのかを簡単に解説していきます。
1.ストレスが溜まっている
おがりたくなった原因として一番考えられるのは、ストレスが溜まっているということです。
我々人間は、毎日仕事・学業や対人関係、生活環境の変化など本人も知らぬ間に様々なことからストレスを受けて生きています。
大抵の場合は美味しいものを食べたりどこかに出かけたり誰かと会っているうちに自然とストレスが発散されていきますが、それらのバランスが上手くとれなくなりストレスが蓄積されると、途端におがりたくなってしまいます。
2.何かに対して強い不安を抱いている
「希望している進路に本当に進めるのかな」「新しい会社で本当にやっていけるのか」「この先ずっと一人だったらどうしよう」など人は誰もが何かしら不安を抱えて生きていますが、その不安が大きくなった時押しつぶされそうな感覚になっておがりたくなるというパターンもあります。
この場合精神的に追い込まれている可能性がとても高いので、必要に応じてカウンセリングなどを受けた方が少し楽になるかもしれません。
3.やらなければいけないことがたくさんある
学業・仕事・家事・子育てなど、やらなければいけないことがあまりにも多く自身のキャパシティーを超えてしまった時も、人はおがりたくなる傾向にあります。
焦りと疲れから判断能力も落ち精神的にも一杯一杯になっていると窺えますが、そんな時だからこそ一度休み英気を養いましょう。
心身の疲れとストレスが少し癒えれば、自身が今どのような状況にあるのか冷静に見ることができます。
そのタイミングでタスクを見直し、優先順位をつけて取り掛かると良いでしょう。