コンセンサスの意味とは?実際の例文や対義語、類義語なども併せて解説
コンセンサスの意味とは?
コンセンサスとはビジネスシーンで使用されることが多く、大多数の意見の一致や合意をするという意味を持つ言葉です。
「相手から了承をもらってくる」という時に「コンセンサスを得てくる」や「コンセンサスをもらってくる」という使い方をします。
また、ビジネス上に限らず、一般的にも意見の一致や合意という意味で使われることもあります。
たとえば、選挙の後などは「これで国民のコンセンサスを得ていることが分かった」などのように使われるケースもあります。
コンセンサスはこちらにも収録されています。
コンセンサスの例文
コンセンサスを使った例文を2つ紹介します。
「コンセンサスを得る」
一般的に「同意を得る」ということを「コンセンサスを得る」というように言い換えることができます。
「この契約内容で良いか、クライアントにコンセンサスをとってきて」や「参加者のコンセンサスを得たので、ここで会議を終了します」というように使われます。
「コンセンサス方式で会議を進める」
「コンセンサス方式」という言葉もあります。
これは多数決とは異なり、コンセンサスという言葉通り全員の意見が一致しなければ会議を終了しないという方式です。
つまり、たとえば「新商品の名前をAにするかBにするか」をコンセンサス方式で決めるのであれば、100人中99人がAと言っていても、1人がBを主張する限り成立しません。
全員が同じ意見にならなければならないため決定まで時間がかかるものの、不満が出づらい決定方式だと言えるでしょう。
一方、コンセンサス方式で何かを決める場合、多数派が少数派に対して意見に賛成するように同調圧力を露骨にかけるリスクもあります。
コンセンサスの対義語
コンセンサスの主な対義語は2つあります。
独断
全員の意見を一致させることをコンセンサスと呼ぶので、独断はコンセンサスの対義語だと言えるでしょう。
周りの意見を聞かず、あるいは意見されても無視して自分一人の意見で決めるのが独断です。
まさに全員の意思を大切にするコンセンサスと対極にある言葉です。
アグリーメント
アグリーメントも「賛成」という意味ではコンセンサスと似ている言葉です。
ただし、アグリーメントは特定の一人の賛成を得るという意味を持ちます。
一方、コンセンサスとは複数人の同意を得ることを意味します。
人数という点で見ると、アグリーメントとコンセンサスも大きく意味が異なると言えるでしょう。
コンセンサスの類義語
コンセンサスの類義語も紹介していきます。
合意
コンセンサスの類義語の一つは合意です。
「大多数の合意を得た」や「全員の合意を得て可決した」という使い方は、コンセンサスと同じ意味で使われます。
「この契約内容でいいのか、先方の合意をもらってきて」も、そのまま「先方のコンセンサスをもらってきて」と言い換えることができるでしょう。
一致
全員の意見が一致することがコンセンサスですので、一致も類義語だと考えられています。
「コンセンサスを得ている」は「意見が一致していることが分かっている」というニュアンスを持つ表現だと考えて良いでしょう。
ネガティブ・コンセンサスとは?
コンセンサスという単語を使った言葉に「ネガティブ・コンセンサス方式」という言葉もあります。
このネガティブ・コンセンサス方式とは、コンセンサス方式とは対比される考え方です。
コンセンサス方式は参加者全員の同意あるいは反省が必要だとされています。
ネガティブ・コンセンサス方式はその逆で、全員が反対となった場合だけ否決となります。
たとえば社内の規則や校則を変える時などには、このネガティブ・コンセンサス方式がよく使われます。