メンターの意味とは?類義語や対義語、制度のメリットやデメリットなども併せて紹介
メンターの意味とは?
メンターとは、日本語で「指導者」や「助言者」という意味を持つ言葉で、ビジネスシーンでは主に新入社員に対する教育係という意味で使われる言葉です。
単に仕事を教えるだけではなくキャリアのお手本となるように、教育される側をサポートすることもメンターの役割の一つです。
また、特に新入社員などが対象の場合は、私生活の相談に乗るなど、新しい環境に慣れるまでサポートすることを求められることもあります。
メンターはこちらにも収録されています。
メンターの類義語
メンターの類義語は、以下の3つの言葉です。
教育係
日本語では、教育係はメンターとほぼ同じ意味で使われます。
ただし、従来通りの「教育係」の意味だと、メンターのようにプライベートな悩みなども聞く役割は求められていないケースもあります。
ロールモデル
具体的な考え方や行動、発想の方法などの「お手本になる人物」のことをロールモデルと言います。
これもメンターと類義語であると言っても良いでしょう。
ただしメンターは自分の担当する人物に対して能動的に面倒を見るのに対して、ロールモデルは能動的に働きかけることはめったにありません。
むしろ、ロールモデルとされている人物本人が、誰かからそのように見られていることに気付いていないというケースもあります。
チューター
チューターは日本では個人指導の教師や、予備校などで生徒の学習環境を整えるサポートをしたり、進路相談に乗る人物のことを意味する言葉です。
そのため、ビジネスシーンでよく使われるメンターの、学生版の言い方であると思って良いでしょう。
メンターの対義語
メンターの対義語は主に2つあります。
プロテジェ
指導をする立場の人のことをメンターと言いますが、指導を受ける人のことをプロテジェと言います。
生徒に限らず新入社員、あるいは引継ぎを受ける人物のことをプロテジェということもあります。
メンティー
プロテジェと同様に、被育成者のことをメンティーと呼ぶこともあります。
やはりプロテジェと同じように、年齢などに関係なく指導を受ける人物のことを言います。
メンター制度のメリット
メンター制度を導入することのメリットは、主に2つあると言われています。
相談しやすい環境ができる
メンター制度を導入することで、困った時に誰かに相談しやすい環境ができると言われています。
特に新入社員の場合、配属されてすぐは困ったことがあっても誰に相談すればいいのか分かりません。
そういった場合に「とりあえず困った時は○○さんに相談し、最適な相談相手を教えてもらうことができる」と考えるだけで、気持ちが楽になるケースもあるでしょう。
信頼関係を築ける
メンターとプロテジェは、他の関係性よりも親密なかかわり方をします。
仕事上の悩みはもちろん、その他の悩みをプロテジェからメンターに打ち明けることもあるでしょう。
そのため、メンターとプロテジェの間で、早期に信頼関係を築くことができます。
環境に馴染むのが苦手なプロテジェも、メンターとのかかわりから知り合いを増やしていくことで、結果的に色々な人と人脈を築ける場合もあるようです。
メンター制度のデメリット
メンター制度にはメリットだけではなく、忘れてはいけないデメリットもあると言われています。
相性が悪い場合がある
残念ながら、メンターとプロテジェとの相性が良いケースばかりではありません。
「お互いに特に悪い人ではないんだけど、なんとなく気に食わない」や「相手が良い人だと分かってるけど、信頼できない」というのは日常生活でもあることです。
当然ながら、メンターとプロテジェの間にもそういう関係が生まれてしまうことがあります。
そうなるとメンターも指導するだけでストレスが溜まりますし、プロテジェも環境に馴染めなくなります。
普通であれば「この人は苦手だから他の人に相談しよう」と思えるケースでも「メンターとプロテジェ」という関係性があるからこそ、他の人に話しかけづらくなってしまうこともあります。
他の人と関わる機会を失う
メンターとプロテジェの関係が良ければ、そこから人脈が広がりプロテジェが環境に馴染めるケースもあります。
ただし、メンターに「誰かを紹介しよう」という意図がない場合、あるいはメンター自身にそれほど人脈ないと、そういうケースも起こりません。
そのため、プロテジェが社会人として成長するものの、メンター以外と関わる機会がなくなってしまうのです。
結果的に、メンターが異動などでいなくなってしまった際に、プロテジェが孤立してしまうこともあります。