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ノマドの意味とは?語源や類義語・対義語、メリット・デメリットも併せて解説!

(公開日: 2023年5月11日)
目次

ノマド(ビジネス用語)の意味とは?

ノマドとは遊牧民を意味する言葉です。

ただしビジネスシーンで使う場合には、遊牧民自体ではなく、遊牧民のように場所を移動しながら働く人、あるいは働ける業種に従事している人を意味します。

単にノマドということもあれば、遊牧民と区別してノマドワーカーという表現をすることもあります。

一般的にはノマドといえば個人事業主を意味することが多いですが、個人事業主であっても常に同じ環境で仕事をしている人のことはノマドとは言いません。

また、逆に会社員であっても出社が義務ではなく、在宅やカフェなど好きな場所で仕事をする人はノマドと呼ぶことができます。

ノマドはこちらにも収録されています。

ノマドの語源

ノマドの語源は、既に紹介した通り遊牧民です。

元々はフランス語で、英語ではnomadと表記します。本来は定住する場所を持たずに自由に移動しながら暮らしている人たち、という意味でした。

ただし、日本ではノマド自体が存在していないことから、「自分の裁量で場所や時間を選び、好きな環境で働ける人」をノマドと表現しています。

ノマドの類義語

ノマドの類義語を2つ紹介します。

リモートワーカー

出社して職場で働くことが義務ではなく、リモートで好きな場所で働く人のことをノマドと呼ぶことがあります。

ほとんどの会社の場合、リモートワークをしていても勤務時間は定められているので、本来の「時間も場所も気にせずに自身の裁量で働ける」というノマドとは少し異なります。

しかしながら、最近ではリモートで働く人は全てノマドと表現する人が増えているようです。

テレワーク

同様に、リモートワークの一種であるテレワークもノマド形式の働き方だと認識する人が多いようです。

テレワークは主に家などのネット環境が整備されている場所で行う人が多いですが、外でテレワークをする人もいるので、ある意味ノマドの一種だと言えるでしょう。

リモートワーカー同様に、個人事業主ではなく会社員のテレワークの場合、就業時間はある程度定められています。

しかし、やはりリモートワーカーと同様に、テレワークをしている人もノマドと表現する人が多いようです。

ノマドの対義語

ノマドの対義語も2つ紹介します。

出社する会社員

場所を選ばずに働ける人がノマドですので、出社する会社員や出勤が義務の会社で働いている会社員はノマドの対義語だと言えるでしょう。

セキュリティの都合で情報を外部に持ち出せない人や、研修などの理由で出社せざるを得ない人はノマドのような働き方はできません。

店員

同様に、小売業などに従事する店員もノマドの対義語として扱われています。

実際、品出しやレジなどの仕事があると、出社せずに業務をこなすことは不可能です。

また、店員に限らずに倉庫の作業員、トラックやタクシー、バスや電車などの運転手、医師や看護師や薬剤師もノマド業務ができない人たちの代表例です。

ノマドのメリット

ノマドワーカーとして働くメリットを3つ紹介していきます。

対人ストレスを感じづらい

ノマドとして働くことで、対人ストレスは感じづらくなります。

会社に苦手な人がいても顔を合わせることがなく、メールなどでやりとりをするだけなので、そういった人間関係が苦手な人にとってはノマドの働き方が適していると言えるでしょう。

気分転換しやすい

また、特に人間関係が苦手というわけではなくても、毎日同じ場所に決められた時間に行くことが苦手な人もノマドとして働くことに向いていると言われています。

ノマドは時間に縛られないため気分転換しやすく、寝不足の時は好きな時間まで寝ることもある程度は可能です。

また、作業に煮詰まった時は社内を散歩するだけではなく、気分転換にカフェに行って作業をしたり、休憩して映画を見に行ったりすることもできます。

このように気分転換が容易なのも、ノマドのメリットの一つだと言えるでしょう。

家事や育児と両立しやすい

自宅でもカフェでもレンタルスペースでも、好きな場所で働けるのがノマドのメリットの一つです。

しかし、好きな場所で働けるとはいっても移動しなければならないというわけではありません。

ずっと家で働くという選択ができるのもノマドです。

このように好きな場所で働くノマドのは、家事や育児と両立しやすいと言われています。

幼稚園などが休みの人でも有給を使うことなく、最低限の仕事をすることができるでしょう。

ノマドのデメリット

一方、ノマドにはデメリットも存在しています。

自制心が必要

ノマドは多くの場合、個人事業主です。

そのため「今日は働きたくない気分だから働かない」という選択をすることもできます。

しかし当然ながら、働かなければ収入を得ることはできません。

一般的な会社員のように「出社しなければならない」や「この日は絶対に出勤しなければならない」という制約がない分、「最低限、この仕事だけはしなければならない」や「この日までに作業をしなけらばならない」と、自分自身でスケジュール管理をしなければなりません。

意思が弱く、易きに流される性格の人ではノマドはできないでしょう。

セキュリティ管理が重要

家のWi-Fi環境などで作業をする場合はそれほど気にする必要はありませんが、カフェなどで働く場合はセキュリティ管理も重要になってきます。

Free Wi-Fiを使うことはできませんし、カフェなどでは後ろを通った人にPCの画面が見えて、それが情報漏洩に繋がってしまうこともあります。

また、リモートで会議をしている場合、自分の発言が周りに聞こえてしまうこともあります。

このように、一般的な会社員と比べて、ノマドはセキュリティ管理を意識する必要があります。

自宅ではなく外で作業をする場合は特に気を遣わなければならないでしょう。

もちろん、その対策のための費用もかかってしまいます。

飲食代・場所の利用コストがかかる

外で作業するノマドの場合、飲食代や場所代のコストもかかります。

カフェで作業する時に何も注文しないわけにはいきませんし、一つの注文で何時間も粘ることはできません。

また、セキュリティ面を考えてワークスペースなどで作業するノマドの場合、さらに場所の利用コストもかかってしまいます。

会社での作業なら社員食堂の利用や、家での作業なら自炊をすることもできますが、外で働く場合は外食の費用もかかってしまいます。

収入が不安定になりがち

会社員がリモートでノマド形式の働き方をする場合はこれに当てはまりませんが、個人事業主としてノマドの働きをするのであれば、どうしても収入が不安定になってしまいがちです。

働いても収入に繋がらない場合もありますし、そもそも仕事がとれないケースもあります。

それなのに飲食代や場所代のコストだけかさんでしまい、結局仕事が破綻してしまうということもあるのです。

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