ファクトの意味とは?混同されがちな言葉や対義語、具体的な使い方を紹介!
ファクト(ビジネス用語)の意味とは?
ファクト(ビジネス用語)とは、事実を意味する言葉です。
ビジネス上ではなくても、ファクト(fact)は事実や現実という意味を持つ言葉ですので、それと同じニュアンスで使っても問題ないでしょう。
ファクトはこちらにも収録されています。
ファクトと混同されがちな言葉
エビデンス
事実という意味を持つファクトは、エビデンスという言葉と混同されがちです。
エビデンスは根拠という意味で使われる言葉です。
元々は医療業界や学術用語で「エビデンスを示してください」は「それが証明されている論文の出典を教えてください」といったニュアンスで使われていました。
しかし、現在では他の業界でも「根拠を教えてください」や「それの裏付けを出してきてください」といった意味で使われます。
そのため、実際に起こった現象という意味のファクトと、その現象を証明するためのものという意味であるエビデンスは、なんとなく意味は似ていますが異なる意味を持ちます。
ファクトの対義語
ファクトの対義語は、主に以下の2つの単語が知られています。
ライ
ライは、英語ではlieと表記し、嘘やごまかしという意味を持つ言葉です。
ビジネス上で「それはライだね」と使われることはめったにありませんが、ファクトと反対の意味を持つ英単語として覚えておくと良いでしょう。
虚偽
ファクトの日本語の対義語としては「虚偽」という言葉がよく知られています。
意図的に嘘やごまかしが含まれた報告をした場合「嘘の報告」といっても良いのですが、ビジネス上だと少し軽く聞こえてしまいます。
そういう時に「虚偽報告」や「虚偽の申告」といった表現が使われます。
ファクトの具体的な使い方
これはファクトな情報だね
情報の信頼性が高い時には「これは正しい情報だね」というニュアンスで「これはファクトな情報だね」という使い方をします。
特にIT業界のように普段からカタカナを用いる業界でよく疲れる表現です。
他にも、先ほど紹介したエビデンスという言葉も使い「これはエビデンスに基づいてるからファクトな情報だね」という表現をすることもあります。
ファクトに基づいた資料を作成しよう
正しい資料を作成するためには、正しい情報だけで作ることが重要です。
その時に「ファクトに基づく資料を作成しよう」という使い方をすることもあります。
適当なデータや表現を使わずに、信頼できるデータのみを使った資料を作成することを、このように表現します。
ファクトベース思考でよろしく
ファクトは事実、ベースは基礎という意味を持つ言葉です。
したがって、ファクトベース思考とは「事実に基づいた思考」という意味を持ちます。
このことから「ファクトベース思考でよろしく」と言われた場合は「偏見や曖昧な判断をせずに、事実だけを見て思考してください」という意味になります。
ファクトチェックしておいて
ファクトチェックとは、目の前の情報が正しいか、妥当なものかを検証することを言います。
事実検証、あるいは事実確認と表現することもできます。
特に最近では、フェイクニュースやフェイク動画、フェイク画像などが広まっています。
また、大手の情報番組やニュースサイトがそれらを信じてしまったり、あるいは意図的に情報を改ざんすることもあります。
そのため、信用性の高い情報を出すためにはファクトチェックは必須です。
さらに、適当なファクトチェックはもちろん意味がないため、精度の高いファクトチェックをすることが求められています。
ファクトフルネスを持とう
ファクトとは、fact(事実)がfullness(満ちている状態)を意味する言葉です。
すなわち「思い込みや先入観を排除したデータに基づいた視点を持つ」という意味で「ファクトフルネスを持とう」という表現が使われます。
元々はスウェーデンの医師であるハンス・ロスリング氏の著書「ファクトフルネス」が世界的なベストセラーとなったことで広まった考えですが、誤った情報が増えている昨今では、さらにファクトフルネスの重要性も高まっています。