エビデンスの意味とは?各分野における違いや、類義語を解説
エビデンスの意味とは?
エビデンスとは、根拠や裏付けを意味する英単語のevidence(読み方そのまま)が由来のカタカナ語です。
エビデンスという言葉は元々、学問や医療の用語として使用されてきましたが近年では様々な分野で用いられています。
エビデンスの意味する「その行動、あるいは情報がきちんと裏付けがなされているか」という部分は大前提として、分野によってはそのニュアンスは微妙に異なってきます。
エビデンスはこちらにも収録されています。
ビジネスの場合
ビジネスシーンにおいてエビデンスはの意味は、おおよそ先述した根拠や裏付けといった意味で用いれれています。
しかしこれがミーティングや対外交渉(営業や商談)などでのシーンで「エビデンスを残しといて」や「エビデンスは取ってある?」といった使われ方をした場合は「みえる形でなにかしらの証拠や痕跡を残しているか?」というニュアンスに変化します。
医療の場合
医療現場におけるエビデンスの使用例としては、ある症例や開発した治療法・薬に対して行われた治験や臨床試験において有効性がみられた結果に対する実証報告などを示す際に用いられます。
医療の分野ではこういった(科学的)根拠に基づく医療のことをEBM(Evidence-Based Medicine)と呼ばれ、この言葉は1991年に北米から発生しその後90年代後半には日本の医療業界にも浸透していきました。
ITの場合
ITの分野でエビデンスという言葉は比較的高頻度で使用されています。
意味合いとしては、システムの開発中に行う検証の最終段階で、そのシステムが不備なく正しく動いているかを示すデータのことを言い表す際に用いられます。
提示する情報としては正常に稼働している様子がわかるスクリーンショットや動画、それらに関連したデータなどが挙げられます。
行政の場合
内閣府によると、「政策の企画をその場限りのエピソードに頼るのではなく、政策目的を明確化したうえで合理的根拠(エビデンス)に基づくとすること」
※引用元:内閣府におけるEBPMへの取組
と、行政の場ではエビデンスを合理的根拠という意味合いを持ち、これはエビデンス(合理的根拠)に基づく政策を重要としている考えであり、これを行政の場ではEBPM(Evidence-Based Policy Making)と呼ばれています。
エビデンスの類義語
エビデンスの類義語として以下の言葉を紹介します。
ソース
ソースはネットスラングのひとつである情報の発信源や引用元を意味する言葉です。
情報ソースやニュースソースとも呼ばれ、エビデンスと類義語として挙げられますがエビデンスが裏付けなどによって根拠や確証のある情報のニュアンスで用いられるのに対し、ソースはあくまでも情報の出どころのことを示す言葉なのでその情報自体の真偽までは名言されません。
ファクト
ファクトとは事実を意味する英単語のfactが由来のカタカナ語です。
ファクトは、そこで起こった事実を示すために用いられる言葉で、エビデンスのような起こった事実を裏付けるという意味合いは含んでいません。