アイミツの意味とは?活躍する場面や、メリット・デメリットも併せて解説!
アイミツの意味とは?
アイミツとは、同じ条件の内容を多数の業者などに見積もりを出してもらうよう依頼をかけることを意味する言葉です。
アイミツはこちらにも収録されています。
アイミツの語源
元々は「相見積もり」を略した言葉です。
主に口語で言う際に略され「アイミツをとる」や「アイミツを依頼する」のように使われるようになりました。
アイミツが活躍する場面
アイミツは以下のような場面で活躍します。
結婚式場を決める時
たとえば結婚式場を決める時、場所が近くて色々な候補があればアイミツをとることで費用を抑えることが可能です。
「同じ規模で同じくらいの装飾で、A会場は500万円だったけど、B会場は600万円だった」という場合、B会場にA会場の見積もりを持って行くことで、少し割引してもらえる可能性があります。
車の購入
車の購入でも、多くの人がアイミツを行うようです。
高級車と軽自動車でアイミツをとることはありませんが、同じくらいのグレードならアイミツをとることで割り引いてもらえることもあります。
「このランクの車がこちらでは300万円だったけど、あちらでは290万円だったから、もう少し値引いてもらおう」と交渉することができるでしょう。
特に車や家電のように値引き交渉が慣例となっているものに関しては、アイミツをとる人が増える傾向もあります。
引越し
引越しも、時間に余裕があれば業者にアイミツをお願いして安い業者に頼む人が多いようです。
また、引越しの場合は単に費用面での比較だけではなく、荷物の搬出の時間帯や搬入の時間帯が自分の希望通りに可能かどうかや、家電設置などのオプションがつくかどうかもアイミツの基準に入れる人もいます。
ただし、引越しの場合は結婚式場や車の購入と違い、年度末などは業者の方も繁忙期になってしまいます。
そのためアイミツをしても値引き交渉に応じてもらえないケースや、そもそもアイミツする時間すらなく即座に契約となるケースも少なくはありません。
家の売却・リフォーム
家を購入する場合にアイミツできるケースはほとんどありませんが、家の売却やリフォームはアイミツを依頼することもできます。
特に売却は、業者や時期によって売却価格が大きく異なります。
そのため、アイミツを依頼して少しでも高く売りたいと考える人も決して少なくはありません。
リフォームに関しても、トイレ全体やお風呂全体のように大規模なリフォームの場合、依頼する業者によって値段は大きく異なります。
そのためアイミツをとってから値引き交渉をすると、コストを抑えることができるでしょう。
アイミツをするメリット
アイミツをするメリットを2つ紹介します。
コストを抑えられる
アイミツをすることで、自分が本来依頼したかった方、あるいはほしかった方に対して値引き交渉をすることができます。
そのため、提示された値段のままで購入するよりもコストを抑えることができます。
コストを抑えて理想のものを手に入れたい場合、アイミツは欠かせない手段の一つでしょう。
自分の中の優先順位が分かる
また、アイミツをしていく上で自分の優先順位が分かることもあります。
業者も価格が抑えられない場合は、「引越しの際の掃除をサービス」や「納車の期限を少し早める」のような価格以外のサービス面で他社と差別化することがあります。
そのため、そういう話を聞くことで「掃除はいいから価格が安い方が良い」と考えるのか「掃除してもらえるなら、少し高くても良い」のように、自分の中での優先事項が分かるでしょう。
アイミツをするデメリット
アイミツにはデメリットもあるので、2つ紹介していきます。
時間がかかる
アイミツをする場合、複数の業者に見積もりを依頼する必要があります。
価格が決まっている商品の場合でも、正式な見積書をもらおうと思うと時間がかかってしまうでしょう。
さらに車の購入や家の売却のように価格が大きいものになればなるほど、業者も上司の決裁が必要になるため時間がかかってしまいます。
それを複数の業者で行い、どこに依頼するのかを決め、本命の業者に対して値引き交渉をして、そこからやっと契約に至ります。
そのため、最初から一社に依頼すると決めている場合よりも時間がかかってしまいます。
転職などによる急な引越しや家の急な売却のように急いでいる場合は、アイミツをしている余裕自体がないでしょう。
心理的なストレスがかかる
アイミツをすると心理的なストレスがかかります。
業者としても、アイミツがよく行われている業界の場合は「今日ここで契約にしますか?」と聞いてくるでしょう。
それを断ることで疲れてしまうこともあります。
また、依頼すると決めた業者に対して他社の見積もりを持って行き、値引きをお願いすることがストレスになる人もいるでしょう。
さらに一社と契約した後は、他社に対して断りの連絡を入れる必要があります。
その際に「じゃあうちはもっと値引きする」などと交渉されると、それも断らなければなりません。
元から「誰かに負担をかけること」や「誰かからの依頼を断ること」が苦手な人にとっては、アイミツは金銭的には得をしても、心理的には大きな損失になってしまうこともあります。