語彙力の意味とは?
語彙力の意味
語彙力とは、どれだけ多くの言葉を知っていてそれらを正しく使いこなすことができるかを指し示す言葉で、読み方は「ごいりょく」です。
語彙力はコミュニケーションをとる上でも大切な能力なので、いつの時代も人々の注目を集めています。
若者言葉の一覧にも収録されています。
語彙力を英語で表現すると?
「語彙力」を英語で表現すると "vocabulary" です。
"vocabulary" は「語彙」という意味で用いられることがほとんどですが、「語彙力」という意味も持っています。
しかし「語彙力」という意味合いで使う場合、"I'd like to improve my vocabulary.(語彙力を高めたいです)" のように文中で所有格 "my" を "vocabulary" の前につけることが多いです。
語彙力はなぜ重視されるの?
他人とコミュニケーションをとる際に意思疎通がきちんとできていれば、語彙力が低くても問題ないという印象を持っているかもしれませんが、語彙力が低いと会話が成り立ちません。
例えば相手の方が語彙力が高い場合、選ぶ言葉や言い回しがやや高度なものになるため、相手が言っていることやそこに含まれる感情をきちんと理解したり、それらに対して適切な言葉を返すことが難しくなります。
自分自身が伝えたいことも語彙力が低ければそれを伝える術がないため、どんなに身振り手振りで話をしても、結局相手にあやふやな情報しか伝えられないということも起きかねません。
使う言葉がその場にそぐわないものであった場合、自身の信頼を失う可能性もあります。
語彙力の有無はプライベートだけでなく、仕事をする上でもとても大切です。
きちんと相手に伝えられなければ信頼関係を築くことができないだけでなく、利益を生み出すこともできません。
周囲の人と難なく意思疎通を図るためにも、語彙力は必要不可欠な能力です。
語彙力がないと感じる瞬間
ここでは、自分に対して「語彙力がない」と感じる瞬間を簡単にご紹介します。
1.自信を持って話すことができない
これまでに人とのコミュニケーションの中で語彙力がないことを何度も痛感している場合、失敗体験が多く自信を喪失していることが多いです。
そのため人前で話さなければいけない場面では自信のなさから声も小さくなり、これまでの失敗が頭をよぎって緊張し余計にうまく話すことができなくなります。
2.ボディーランゲージが多い
カリフォルニア大学の研究によると、人は相手の話や感情をボディランゲージからも理解するとのことです。
そのためコミュニケーションをとる上で、自らもボディランゲージをすることで意思疎通がよりスムーズになると言えます。
伝えたいことがあるにもかかわらず適切な言葉が出てこないと自然とボディランゲージを多用してしまうのかもしれませんが、相手を疲れさせたり退屈させてしまいかねない上に、自分の語彙力のなさに自己嫌悪に陥ってしまいます。
3.相手が話している内容を理解できない
相手がどのような順番で話を展開しているか、難しすぎる言葉を多用していないかなどにもよりますが、相手の話の内容を理解できない場合にも自分の語彙力のなさを感じる人は多いです。
万が一それがビジネスの場面であれば、話が理解できないことが原因で思いもよらないミスを招き会社に損害を与えてしまうこともあります。
語彙力を高める方法
ここからは、語彙力を高めるためにできることをいくつかご紹介していきます。
方法1.知らない言葉に出会ったら意味を調べ、積極的に使う
知らないことを放置していたら分からないままになってしまいますが、それは言葉も一緒です。
テレビや本を見ている時、出かけた時、誰かと話をしている時などに知らない言葉に出会った際は、どこかにメモをしておいて後からきちんと調べる癖をつけましょう。
最初の内はその言葉の意味と使い方だけを調べるようにし、慣れてきたら類語や対義語なども併せて確認すると一度に触れることのできる言葉の数も増えます。
調べたらノートにきちんとまとめ、どのような話をしている時にその言葉が出てきたか等も記しておくと、その言葉を使うべき場面のイメージなども捉えやすいでしょう。
方法2.読書習慣を身につける
読書をすると語彙力が高まるという話を耳にしたことがあると思いますが、2016年にベネッセと朝日新聞が共同で行った調査によると、読書量が多いほど語彙力も比例して高いことが分かりました。
普段読書をする習慣がないのであれば、「月に10冊本を読む」などの高い目標を掲げるのではなく、まずは読みやすい本を月に一冊読むことから始めましょう。
読みたい本が決まったら「毎日5分読書をする」など自分なりにノルマを決めても良いかもしれません。
見事読破することができたらその本の内容や感想をノートに簡単に記すようにすると、これまでに自分がどれだけの本を読んだか可視化することができるだけでなく、言葉のアウトプットをする練習にもなります。
方法3.隙間時間に音読をする
音読は文章構造・言葉の意味・漢字の読み方などのインプット・アウトプットを一度にすることができるため、語彙力を飛躍的に伸ばすことができます。
文章を声に出さずに読む「黙読」とは違い、音読は読み方や意味が分からない言葉も飛ばさずに読む必要があるので、知らない言葉に出会った時意味・読み方を調べなければいけません。
この作業と音読を繰り返していると語彙も身に付き、スムーズに話をすることができるようになります。
朝・晩1分ずつ実践するだけでも効果があるようなので、今日から試してみるのも良いかもしれません。