職人気質(しょくにんかたぎ)の意味とは?20個の特徴で具体的に解説
職人気質という言葉は、読み方を間違えると違う意味になってしまいます。
ここではそんな職人気質の意味や読み方、使い方をご紹介します。
職人気質の読み方
職人気質は「しょくにんかたぎ」と読みます。そのまま読めば、「しょくにんきしつ」と読んでしまいますよね。
気質という漢字を「かだぎ」か「きしつ」と読むかで、意味が変わってしまうので注意が必要です。
職人気質の意味
職人気質とは、「職人(の社会)に特有の、自分の腕に自信を持ち頑固だが実直といった気質(きしつ)。」を表す言葉です。
一見頑固そうに見えるのですが、それは自分の腕や仕事に誇りを持ち、任せられた仕事を納得がいくまで推し進めていくような気質です。
職人気質はこの一覧にも収録されています。
職人気質の使い方
では、職人気質の使い方について例文を見ながら解説していきましょう。
職人気質の彼だからこそ安心して仕事を任せられる
職人気質は、職人さんへの褒め言葉として使われることもあり、仕事を妥協せずに熱心に取り組んでいる人への敬意を表すことができるのです。
この例文の場合、「仕事熱心で質にこだわって取り組んでいる彼だからこそ、安心して仕事を任せることができる」という意味になります。
責任感があり、仕事を最後まで熱心にやり遂げてくれる職人さんを褒める時に使いましょう。
彼は職人気質な性格だ
職人気質は職人に対してだけでなく、人の性格を表す言葉として使うことができます。
この場合、「彼はプライドが高く、なかなか自分の考えを変えない頑固な性格だ」となります。
高いプライドと自信を持っていて、頑固な人のことを「職人気質な性格」と表すことができるのです。
ネガティブな言葉としても使う
褒め言葉にもなる職人気質ですが、使い方によってはネガティブな表現になります。
例えば、「彼は職人気質な人だから、ついていけない時がある」といった場合、「彼は頑固で気難しいところがあるから、ついていけない時がある」となります。
使い方によってはネガティブな表現になるので、前後の文脈には気を付けましょう。
職人気質な人の特徴
特徴1.自分に自信がある
職人気質な人は一つの物事をとことん突き詰め、完成度を高める努力を日々惜しみません。
そのため、自分や自分のすることにきちんと自信を持っています。
特徴2.粘り強く完璧主義
壁にぶつかってもそこで諦めるのではなく、何が原因になっているのかなど細かく分析し高みを目指すのが職人気質な人の特徴の一つ。
そこをクリアできるまで試行錯誤する姿勢は、完璧主義と言えるでしょう。
特徴3.何事にもストイックで自分に厳しい
仕事はもちろん体型管理やその他のプライベートにおいても、自分に厳しい人が多いです。
自分だけでなく周囲の人にも厳しい人もいるため、ある程度お互いにストイックである方が仲良くしやすいかもしれません。
特徴4.一度や二度の失敗にめげず、何度も挑戦する
何かに挑戦している時、何度も失敗が続くとそこで心が折れてしまいそうになることがありますが、職人気質な人はちょっとの失敗ではめげることはありません。
何度も試行錯誤を重ねる間に成功に近づいていることも多いと考え、何度でも立ち上がって挑戦を続けます。
特徴5.真面目で手を抜くことがない
人に見られていない場所ではどうしても手を抜いてしまうという人も少なくありませんが、職人気質な人は真面目なので誰にも見られていない時でもきちんと物事を遂行します。
安心して仕事を任すことができる人として周囲にも認識されるでしょう。
特徴6.頑固でプライドが高い
職人気質な人は自分に自信を持っているぶん、プライドが高いところがあります。
プライドを持っていることは素敵なことですが、グループで何かを進める時などには障壁になる可能性が高いです。
特徴7.とても誠実で、嘘をつくのが苦手
基本的に誠実なので、嘘をつくのも苦手な傾向にあります。
嘘をつけないからこそ、常にクオリティの高いものを生み出す努力を惜しまないのかもしれません。
特徴8.協調性があまりない
職人気質な人は自分のやり方を押し通したい気持ちが強く、協調性に欠ける部分があります。
主張が強いあまりに周囲と衝突したり、逆に自分の良いところを押し殺してしまってその力が発揮されないこともしばしば。
特徴9.向上心が強く常に上を目指している
一つの物事のことを常に考え、技術などを磨こうと突き進むその様子は向上心が強いと言えます。
下を見て安心するのではなく、常にもっと上を目指している姿は多くの人の憧れとなっています。
特徴10.一つのことに集中して取り組むことができる
黙々と一つのことに集中して取り組めるというのは、偉大な才能です。
更に継続してそのことに取り組むことができればどんどん知識と技術が磨かれていくため、結果的に一つのことに特化することができるでしょう。
特徴11.コミュニケーションをとるのが苦手
好きな物事と徹底的に向き合うことはできますが、周囲の人とコミュニケーションをとるのは苦手なことが多いです。
口数が少ないことも珍しくないので、親密になるには長い期間を共にする必要があるかもしれません。
特徴12.努力を惜しむことがない
一時的に努力をすることはできても、何カ月・何年にも渡り毎日努力を続けることはとても難しいです。
しかし、それをやってのけるのが職人気質な人。「面倒くさい」「明日やればいいか」などの考えは、もはや頭にはありません。
特徴13.芯があって周囲に流されることがない
周囲がどんな意見を持っていても、それが明らかに間違ったものでない限り自身が正しいと思ったことを実行します。
特に日本ではまだまだ「ノー」というのが難しい空気がありますが、だからと言って流されていては一つの物事を磨くことはできません。自分をしっかり持っているその姿勢は、まさに職人気質と言えるでしょう。
特徴14.細かな部分にもよく気が付く
職人気質な人は、他の人は気づきもしないような小さな変化などにも気づきます。
毎日手を抜くこともなく一つの物事に真剣に向き合ってきたからこそ、ちょっとした変化にも敏感なのでしょう。
特徴15.手先が器用で丁寧
職人気質な人には手先が器用な人が多い傾向にあります。
細やかな作業などを繰り返しているうちにどんどん器用になっていった可能性も高いですが、やはり元を辿れば丁寧に作業をすることがその器用さに繋がっていったのかもしれません。
特徴16.面倒見が良い
コミュニケーションを取るのが苦手と紹介しましたが、熱心な後輩やこれから成長していきたいと奮闘している人にはとことん面倒見が良いのもその特徴。
指導をしているうちに徐々に心を開いてくれるので、とても良い関係性を築けるでしょう。
特徴17.強いこだわりを持っていて融通が利かない
何事にも独自のこだわりを持っているため、基本的には妥協を許しません。
どんなに周囲が「これで良い」と言ったとしても、完璧ではないと思ったなら何度でもやり直しをするので、融通が利かないとも言えます。
特徴18.集団よりも一人の方が力を発揮できる
集団での行動だと本来の力を十分に発揮できない側面があるので、できれば一人で集中して作業をさせた方が良いものができることが多いです。
誰にもペースを乱されず好きなだけ物事を追求できる環境というのが合っているのでしょう。
特徴19.一つのことに特化している
成功するまで何度も挑戦し、成功してからも更なる高みを目指して日々切磋琢磨しているため、一つのことに特化しています。
そのため、同じ分野の人からは一目置かれていることも少なくありません。
特徴20.気難しいところがある
気難しく、あまり冗談が通用しないところがあります。
特に仕事や作業中の時にはその傾向が強くなるので、冗談を言うのであればリラックスしている時などにしたほうが良いでしょう。