1. クイズキャッスルTOP
    >
  2. 百科事典
    >
  3. ダイバーシティの意味とは?種類や混同されがちな言葉、重視される背景を紹介!

ダイバーシティの意味とは?種類や混同されがちな言葉、重視される背景を紹介!

(公開日: 2023年6月12日)

ダイバーシティの意味とは?

ダイバーシティとは、日本語で多様性を意味する言葉です。

さらに、様々な異なる属性を持った人たちが、その属性の中だけで暮らすのではなく、そういった属性が違う人たちが同じ組織や環境の中で、お互いを尊重し合って共存していることも意味する言葉です。

ダイバーシティはこちらにも収録されています。

ダイバーシティの種類

代表的なダイバーシティの種類としては、以下のようなものが挙げられます。

性別や年齢

男性や女性は、代表的な属性の差だと言っても良いでしょう。

また、さらにLBGTQなどもダイバーシティの種類の一つです。

他にも10代や、20代といった年齢もダイバーシティの種類の一つになります。

さらに細分化すると31歳の男性や、32歳の男性も、異なる属性だとみなすこともできます。

国籍や人種

国籍や人種も、近年注目されているダイバーシティの一種です。

特に国籍差別や人種差別が起きることも多いので、同じ組織であっても共存が難しいと言われることも多いようです。

また、国籍や人種と同じように、肌や目の色、髪の毛の色などで差別が起きることも少なくはありません。

スキル・能力

個人のスキルや能力も、ダイバーシティの一つだと言えるでしょう。

字が書くのが上手で、書道の師範レベルの人と、手書きの字は人が読めないレベルの人というのも多様性の一つになります。

その他にもPCが得意な人、商談が得意な人、暗算が得意な人、記憶力が良い人など、人によって違うこともダイバーシティの一種です。

職歴

その人の今までのバックグラウンドがダイバーシティになることもります。

ずっとこの会社にいて、社風にもなじんでいる人と、色々な会社を経験していて、まだこの会社になじんでいない人では、同じ国籍・年齢・性別だとしても、会社に対する意識が異なるでしょう。

また、職歴だけではなく学歴もダイバーシティの一種となります。

さらに、同じ学校卒であっても、文系か理系か、成績はどの程度だったかということもダイバーシティの一つになるでしょう。

ライフスタイル

同じ組織に属していてもライフスタイルもダイバーシティになります。

休日は外に出かけるタイプか、家にいるタイプかということで、価値観も大きく異なるでしょう。

また、家族がいて急病で休むことが多いか、あるいは独身で仕事に割ける時間が多いのかもダイバーシティの一種だと言われています。

働き方

ライフスタイルがダイバーシティの一種であるならば、働き方もダイバーシティの一種になります。

残業や休日出勤をしてでも仕事の成果を出して早く出世をしたい人もいれば、給料は多くなくても良いので定時で帰って自分の余暇を大切にしたい人もいるでしょう。

そのような仕事に対する価値観自体も、ダイバーシティの一つとなるのです。

ダイバーシティと混同されがちな言葉

インクルージョン

インクルージョンとは、人ごとの属性の違いを意識することなく、平等に挑戦の機会を与えることによって、多様性を活かしていくことを意味する言葉です。

ダイバーシティは多様性を認めること、インクルージョンは認めた上でさらに活かしていくこと、というニュアンスの違いがあります。

ダイバーシティが重視される背景

生産年齢人口の減少

少子高齢社会と言われていますが、実際に現在では世界的に生産年齢人口が減少しています。

すなわち労働人口が減少して人手不足になっているので、今までのように「こういう人じゃなければならない」というこだわりを持っている余裕がないというのも、ダイバーシティが重視される背景の一つです。

もちろん、職務にふさわしい能力や倫理観を持っていることは重要ですが、それ以外の人種や性別といった、職務に直接関係のないことを重視できないため、結果的にダイバーシティが重視されるようになったと言われています。

競争の激化

さらに、現在では様々なマーケットが既に成熟しているうえに、グローバルな観点での競争力を持つことが求められています。

そのため、今まで通りの価値観ではダイバーシティを重視する企業と競争できなくなっていることもあるのです。

新しい市場を開拓し、商品を開発したいくために、ダイバーシティ自体が重要になっていることもあります。

価値観や消費者ニーズの多様化

また、最近では価値観や消費者のニーズ自体が多様化しています。

そのため「うちはこういう人に向けたこういう商品しか扱わないので!」と企業側で顧客を制限してしまうと、そこで伸び悩んでしまい、競争に勝てなくなってしまいます。

さらに、ダイバーシティに寛容でない企業は、一般的な消費者からの印象も悪くなってしまいます。

その結果「あそこの企業の商品を買うくらいなら、他の企業から買う」といった不買運動が起きるリスクが高まりかねません。

こうした背景もあり、ますますダイバーシティが重視されているのです。

関連テーマ

関連記事