あざといの意味とは?

あざといの意味
あざといとは、やり方が小狡く抜け目がないという意味の言葉で、恋愛スタイルや性格を表す際に使われます。
近年では異性に対するアプローチ方法の一つとして考えられている傾向にあり、あざといテクニックに注目している女性も多いようです。
あざといはこの一覧にも収録されています。
あざといの語源
「あざとい」という言葉は、「戯る(あざる)」が語源となっているという説があります。
「戯る」は元々古語で「ふざける」「たわむれる」「洒落る」「風雅である」といった意味を持つ言葉でした。
関西では「あどけない」という意味合いで使われていたこともあり、徐々に意味が転じて今の意味合いで使われるようになったと考えられます。
あざといの類語
あざといの類語として、「小賢しい」「計算高い」「可愛らしい」などが挙げられます。
一見「狡猾」という意味合いが強い言葉のようにも思えますが、「相手に可愛いと思ってもらいたくてわざとやっていると分かっているのに可愛く思えてしまう」というニュアンスで使われることも多いのが特徴です。
あざといの使用例
ここからは、あざといを使った具体的な例文をいくつかご紹介していきます。
例文1.『彼女の言動はあまりにもあざといので良く思っていない女性社員が多い。』
相手に甘えるような言葉を口にしたり何か困ったことが合ったら可愛らしく周囲を頼るなど、周囲の女性から「あざとい」と思われる言動を自然とする女性はいるものです。
それらは決して悪いことではありませんが、その可愛らしさと素直さが羨ましくて嫉妬心を抱いてしまう人も一定数存在します。
例文2.『この服はやや値が張ったが、あざと可愛かったので奮発して買ってしまった。』
「あざと可愛い」とは、あざといながらも可愛らしさを兼ね合わせているもののことです。
一般的には服やメイク、セリフをこのように言い表すことが多く、そういったもののほとんどが乙女心をくすぐるようなデザインや色合いのものです。
褒め言葉として使われることが多い言葉なので、併せて覚えておきましょう。
例文3.『あの子はあざといけれど、そんなところが可愛いと評判だ。』
この例文中の「あざとい」は「あざと可愛い」に近しい意味合いで使われています。
後半の文章で逆説的なことを述べることで、憎らしいというよりもむしろ好ましく思っていることを強調しています。
あざといは褒め言葉?
元々「あざとい」はマイナスの意味合いで使われる機会の多い言葉ですが、先にもご紹介したように近年「あざと可愛い」という言葉が使われ始めてからは、使う場面によってはプラスの意味合いを含むようになりました。
褒め言葉として使われる際は「可愛らしい」「女性らしい」などの意味合いで使われることが多いですが、基本的には皮肉と嫉妬が入り混じった表現と言えます。
誰かに「あざとい」と言われた時は相手との関係性をよく考え、どのような意味合いでその言葉を使ったのか判断するようにしましょう。
あざといと言われる女性の特徴
ここからは、周囲から「あざとい」と言われる女性の特徴を簡単にご紹介します。
特徴1.服装や見た目がとても可愛い
「あざとい」と言われる女性は見た目や服装がとても可愛らしいです。
異性からの人気を得るために可愛らしさを意識しているというよりも、自分が目標とする姿が明確でそれに向けて自分にはどのようなファッションやメイク、髪型が似合うかきちんと分析し自己プロデュースしている人がほとんど。
性別にかかわらず、その可愛らしさにはつい目を奪われてしまいます。
しかしその可愛らしさを素直に受け入れられず嫉妬心を抱いてしまった人からは「あざとい」と言われてしまう傾向にあります。
特徴2.使う言葉や仕草が女性らしい
乱暴な言葉遣いはしないように心がけたり雑なことはしないよう常日頃気を遣っている姿に、人は丁寧さや女性らしさを感じるものです。
周囲から「あざとい」と言われがちな女性は使う言葉・仕草にも注意しているため、女性らしさが引き立っていると言えます。
しかし、言葉遣い・仕草に気を配るのは周囲の人を不快な思いにさせないためにも大切なこと。
あざといと言われたからと言って直す必要はないでしょう。
特徴3.状況をきちんと見て何をするべきか判断できる
飲食店で料理を取り分けたりさりげなく相手が必要としている物を渡したりと、「あざとい」と言われる女性は常に周囲にアンテナを張っています。
自分がいる場所の様子や一緒にいる人の様子をきちんと見て自分が次にどのように行動するべきか考えながら動いている姿は決して「あざとい」というものではなく、むしろ「気配り上手」と言えます。
相手が必要としていることを察知して動くその姿にまるで媚びを売っているかのようなあざとさを感じる人もいるかもしれませんが、ホスピタリティ精神の強さの表れなので自信を持ちましょう。