ミーハーの意味とは?

ミーハーの意味とは?
ミーハーとは、これまで興味がなかった物でも流行した途端に興味を持って飛びつく人やその性格を意味する言葉です。
つまり流行好きな人ということで、主に女性に対して使用されます。
ミーハーな人は1つのことに熱中せず、流行に合わせて興味がどんどん変化していきます。
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ミーハーの由来
ミーハーの由来はいくつか存在するので、それらを一つ一つご紹介します。
由来①みいちゃんはあちゃんの略
昭和の初め頃、女性には「みよこ」「みちこ」「はなこ」など頭に「み」や「は」が付く名前が多くつけられていました。
そのため、愛称として「みいちゃん」「はあちゃん」と呼ばれる人がたくさんいたのです。
この流行の愛称である「みいちゃんはあちゃん」を略した言葉が「ミーハー」となったとされる説です。
由来②当時流行していたものの頭文字
ミーハーという言葉が登場した頃、世間で流行していたものが「みつ豆」と「林長次郎」という俳優だったことから、その頭文字を取って「ミーハー」という言葉が生まれたという説もあります。
この2つの流行を好む女性が多かったため、「流行を好む女性」を表す意味として「ミーハー」が使用されるようになったとされる説です。
由来③MeとHerの略
流行に敏感な若者たちが自分を「Me」と呼び、相手の女性を「Her」と呼んでいたため、「ミーハー」という言葉が生まれたという説です。
そこから派生し、当時の若者たちの総称を「ミーハー族」と呼んでいましたが、「ミーハー」という言葉の語源が「MeとHer」から来ているという説にはあまり信憑性がないようです。
ミーハーの類義語
次にミーハーの類義語をご紹介していきます。
類義語①流行かぶれ
流行かぶれとは、1つのものに熱中せず流行しているものを追いかけ、その時々で好きなものが変わる人のことを意味する言葉です。
これを英語で「faddism (ファディズム)」と言います。
類義語②にわかファン
にわかファンとは、流行に乗って一時的に話題のもののファンになる人を意味する言葉です。
「にわか」には「突然の」「一時的な」という意味があります。
江戸時代から使用されている言葉で、もともとは道端などで突然始まる即興劇を指す言葉でした。
それが変化して「突然の」「一時的な」という意味となったと言われています。
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ミーハーの対義語
ミーハーの対義語に当てはまるのは「一途」という言葉です。流行に流されず熱心に1つのものを追いかける人を「一途」と言い表します。
また、ミーハーな人は流行のものに対して集団で騒ぐことから、「ミーハー」の対義語には「クール」も当てはまります。
ミーハーはいい意味?
「様々なものに目移りする人=軽率、流されやすい」と考えられていたので、ミーハーはもともとあまりいい意味として使用される言葉ではありませんでした。
流行に流される若い女性たちを「教養がなく周囲に流される人」と軽蔑する言葉として使われていたのです。
しかし、いい意味では流行に詳しく好奇心が旺盛と捉えることもできます。
最近では自分のことを「私はミーハーだ」とプラス思考で言う人もいるようです。
非ミーハーとは?
ミーハーから派生した言葉に「非ミーハー」があります。
非ミーハーとは、流行しているからと言ってそこに興味を引かれない人を表す言葉です。
流行を嫌っているわけではありませんが、流されず自分の興味や趣味を追求する傾向にあります。
世間で話題になっているかどうかはあまり関係なく、自分の意思を尊重できる人なのです。
ミーハーの使用例
最後にミーハーの使用例を見ていきましょう。
使用例①「ワールドカップの時だけラグビーを見るなんてミーハーだ。」
2019年のラグビーワールドカップ日本大会では、これまでラグビーに興味がなかった人たちが急に興味を持ち始める現象が日本各地で起こりました。
会場でワールドカップを観戦した人のうち70%が初観戦の新規ファンだったというデータも出ています。
ワールドカップやオリンピックなど話題になった時だけスポーツ観戦をする人は「ミーハー」な人と言ってよいでしょう。
使用例②「流行のアイドルにミーハー達が騒いでいる。」
メディアが流行のアイドルや新人アイドルに注目し、騒ぎ始めると途端にミーハーな人たちはファンになってしまいます。
そんな人たちを揶揄する時の使用例です。
一時的に流行のアイドルのファンになってもすぐに目移りして次へ興味が移るため、周囲の人たちは「またか…」と思ってしまうのです。
使用例③「ミーハー心が原因で家に余計なものがたまっている。」
ミーハーな人は流行に敏感です。流行のものを次々に買い集めてしまう傾向にあります。
そのため家に余計なものがどんどん溜まり、物が溢れてしまうこともしばしば。
流行に敏感なのはとてもよいことですが、結果的に無駄遣いにならないよう注意が必要です。