ミーハーの意味とは?25個の特徴で具体的に解説
ミーハーの意味とは?
ミーハーとは、これまで興味がなかった物でも流行した途端に興味を持って飛びつく人やその性格を意味する言葉です。
つまり流行好きな人ということで、主に女性に対して使用されます。
ミーハーな人は1つのことに熱中せず、流行に合わせて興味がどんどん変化していきます。
ミーハーの由来
ミーハーの由来はいくつか存在するので、それらを一つ一つご紹介します。
由来①みいちゃんはあちゃんの略
昭和の初め頃、女性には「みよこ」「みちこ」「はなこ」など頭に「み」や「は」が付く名前が多くつけられていました。
そのため、愛称として「みいちゃん」「はあちゃん」と呼ばれる人がたくさんいたのです。
この流行の愛称である「みいちゃんはあちゃん」を略した言葉が「ミーハー」となったとされる説です。
由来②当時流行していたものの頭文字
ミーハーという言葉が登場した頃、世間で流行していたものが「みつ豆」と「林長次郎」という俳優だったことから、その頭文字を取って「ミーハー」という言葉が生まれたという説もあります。
この2つの流行を好む女性が多かったため、「流行を好む女性」を表す意味として「ミーハー」が使用されるようになったとされる説です。
由来③MeとHerの略
流行に敏感な若者たちが自分を「Me」と呼び、相手の女性を「Her」と呼んでいたため、「ミーハー」という言葉が生まれたという説です。
そこから派生し、当時の若者たちの総称を「ミーハー族」と呼んでいましたが、「ミーハー」という言葉の語源が「MeとHer」から来ているという説にはあまり信憑性がないようです。
ミーハーな人の特徴
特徴1.流行りにはとりあえず乗る
サッカーのW杯が行われている時はサッカーに、野球選手の誰かが注目されている時は野球になど、ミーハーな人はとにかくその時々の流行に乗ります。
従来のファンの人はそんなミーハーな人の行動をあまり良くは思わないため、度々衝突が起こりがちです。
特徴2.自分の軸がなく周囲の人に流されやすい
自分軸とは、自身がどのようにしていきたいのか自分で考え行動することです。ミーハーな人はこの自分軸がない傾向にあり、そのために周囲の人に流されてしまいやすいところがあります。
しかし、これは言い換えれば柔軟性があるということ。ある程度自分の軸を持つよう意識する必要はありますが、周囲の好きなものを知っていくというのは悪いことではありません。
特徴3.興味の対象が変わりやすく、長続きしない
熱しやすく冷めやすいところがあり、せっかく何かにハマっても長続きすることがありません。
次から次へと興味が移り変わるため、会うたびに違うものの話をされるということも。
特徴4.好きと言う割に知識が浅い
興味の対象がどんどん変わるため、これまでに好きと言っていたものに関しても知識が浅く、初心者程度の知識しかないことが多いです。
一つの物事を極める前に興味が次のものに移ってしまうことのデメリットと言えるでしょう。
特徴5.影響されやすい
テレビで特集が組まれていたものや友達が紹介してくれたものなど、とにかく色々なものから影響を受けやすいです。
面白そうなもの・楽しそうなものに対するアンテナを常に張っている証拠なのかもしれません。
特徴6.自己顕示欲が強い
流行しているものやブランドものが大好きで、次から次へと新しいものにハマったり新商品を買ったりすることの多いミーハーな人。
その根底には「皆に注目されている流行りのものを取り入れることで自身の価値が上がっている」という自己顕示欲の強さが隠されていることも。新しいもの好きなのは、周囲の人に認めてほしい気持ちが強い可能性も高いです。
特徴7.噂話が好き
ミーハーな人が興味を示すのは、何も流行りのものだけではありません。人の噂話にも興味を持ちやすく、耳にするとついつい乗ってしまいがちです。
人によってはその噂に信憑性がなかったとしても言いふらしてしまうことがあるので、人間関係もこじれてしまいます。
特徴8.安心感を得たい
流行に乗る理由の一つとして、自己肯定感が低く自分の良いと思うものに自信が持てないからというのも考えられます。
周囲の人と同じ行動をすることで、安心できるのかもしれません。
特徴9.恋をすることが多い
ミーハーな人は、基本的に恋愛対象の人の好みも定まりません。その時々に出会った人に対して「素敵」「格好良い」「可愛い」と思ってしまいやすく、すぐに恋に落ちてしまいます。
すぐに恋をしてしまわないように、自分が本当はどのような人が好きなのか明確化したり、気になる人が出来たらどんな点をチェックするべきか基準を作るというのも一つの手です。
特徴10.流行を意識した服装をしている
様々な分野でアンテナを張っているミーハーな人。それはファッションでも同じことで、常に流行を追いかけてそれに沿った服装をしています。
そのため、流行の過ぎた洋服が着られることもなくタンスの肥やしになっていることも少なくありません。
特徴11.好きな芸能人が定まらない
流行の芸能人や最近名が売れてきたアイドルなど、メディアで取り上げられるたびに好きになってしまって推しすらも定まることがありません。
自分がミーハーである自覚がある人は、グッズには手を出さないなど自分なりのルールを決めた方が良いかもしれません。
特徴12.集中して物事に取り組むのが苦手
様々なことに意識や興味がいってしまって、集中して物事に取り組むのが苦手な傾向にあります。
「今は○○をする時間」「○時~○時まではここまで進める」など、自分なりに気持ちの切り替えが上手くできるよう工夫すると良いでしょう。
特徴13.人からの信頼を得にくい
興味の対象がコロコロ移ってしまうため、周囲の人からは「信頼できない」と思われてしまうこともしばしば。
何か一つでも興味が長く続いているものがあるのであれば、それだけでも持続させるよう努力すると良いでしょう。
特徴14.話題の場所やお洒落なお店に詳しい
テレビや雑誌などから今流行しているものの情報をどんどん得るため、話題のものやお店などにもとても詳しいです。
そのため誰かとどこかへ出かける際も、新しくできたお店などを知っているため重宝されるでしょう。
特徴15.好奇心旺盛
ミーハーは、好奇心旺盛とも捉えられます。
新しいものが好きでそういったものに常に触れていたいという気持ちを持つ人は、クリエイティブな職種などにもとても向いていると言えます。
特徴16.人と会話が弾みやすい
ミーハーということは、例え知識が浅くともそれだけ様々なことを体験してきたということ。
話の引き出しが多いため初対面の人とも話が弾みやすく、過去にハマって既に興味が薄れていたとしても人を通じてまた興味を持つことも少なくありません。
特徴17.SNSをよく更新する
「新しくできたお店へ行ってきた」「今話題の○○を観戦してきた」「テレビで紹介されてた○○を買ってみた」などミーハーな人は話題が尽きず、SNSもそれらについての投稿をたくさんします。
常に流行の最先端を楽しんでいるため、そうでない人にとっては刺激的な存在です。
特徴18.良いと思ったものを積極的に取り入れることができる
何かを始める時、色々考えあぐねて結局一歩踏み出せなかったという人は多いもの。
しかしミーハーな人はとにかく飛び込んでみることに慣れているため、直感的に良いと感じたものはすぐに生活に取り込むことができます。取り入れるまでにあれこれ悩まないので、熱量が一番高まっている時に一番楽しめると言って良いでしょう。
特徴19.行動力と活力に溢れている
ミーハーな人は一度興味があると思ったものにはとにかく一直線なので、時間が許す限りどんどん行動を起こします。
心から楽しんでいる様子は活力さえ溢れているため、近くで見ている人はミーハーだとはなかなか言えません。
特徴20.職種によっては仕事に活かせることがある
ミーハーとはつまり、流行に敏感であるということ。
例えばファッション関係であれば、今どのような洋服や色味、組み合わせが流行しているかをいち早く察知できるため、来店したお客様に適切なアドバイスをすることができます。
特徴21.情報収集に長けている
自分を最高に良く見せるため、また新たに興味が出てきたことについてもっと知るために、ミーハーな人は様々なツールを使って常に情報収集をしています。
長年にわたり培われた勘により欲しい情報を的確に探すことができるので、こちらも極めれば仕事で活かせる能力になると言えます。
特徴22.様々な分野を覗くことで交友関係を広げやすい
スポーツやファッションなど、その時々で全く違うフィールドに踏み込むことで新たな出会いも得やすいです。
新しい友達がきっかけで更に誰かと知り合うということもざらではないため、人との出会いがないと悩んでいる方はミーハーな方を少し参考にしてみると良いでしょう。
特徴23.本当に興味のあるもの・好きなものを見つけやすい
自分が本当は何を好きでどんなものに興味があるのかというのは、なかなか見極めることができません。
しかし様々なものを積極的に試してみると、「これは結構好き」「これはそんなに好きじゃなかった」など好みが徐々に明らかになっていきます。興味があるもの・ないものを見つけ、振り分けやすいというのはミーハーだからこその利点と言えます。
特徴24.人の好きなものを否定することがない
どんなものにも魅力を見出せるため、周囲の人が好きなものに対しても否定的な見方をするのではなく、まずは興味を持ることができます。
「それってどんなものなの?」「今度私も一緒にやってみてもいい?」など、一歩踏み込むこともできるので、相手との関係性も深まりやすいです。
特徴25.その時々の時代を思い切り楽しむことができる
昭和・平成・令和それぞれで流行しているものは時代背景と共に異なりますが、ミーハーな人はそのどれをも全力で楽しむことができます。
人々の熱量が一番高い時に一緒になって楽しむというのは、その時代を悔いなく生きていることに繋がるのではないでしょうか。
ミーハーの類義語
次にミーハーの類義語をご紹介していきます。
類義語①流行かぶれ
流行かぶれとは、1つのものに熱中せず流行しているものを追いかけ、その時々で好きなものが変わる人のことを意味する言葉です。
これを英語で「faddism (ファディズム)」と言います。
類義語②にわかファン
にわかファンとは、流行に乗って一時的に話題のもののファンになる人を意味する言葉です。
「にわか」には「突然の」「一時的な」という意味があります。
江戸時代から使用されている言葉で、もともとは道端などで突然始まる即興劇を指す言葉でした。
それが変化して「突然の」「一時的な」という意味となったと言われています。
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ミーハーの対義語
ミーハーの対義語に当てはまるのは「一途」という言葉です。流行に流されず熱心に1つのものを追いかける人を「一途」と言い表します。
また、ミーハーな人は流行のものに対して集団で騒ぐことから、「ミーハー」の対義語には「クール」も当てはまります。
ミーハーはいい意味?
「様々なものに目移りする人=軽率、流されやすい」と考えられていたので、ミーハーはもともとあまりいい意味として使用される言葉ではありませんでした。
流行に流される若い女性たちを「教養がなく周囲に流される人」と軽蔑する言葉として使われていたのです。
しかし、いい意味では流行に詳しく好奇心が旺盛と捉えることもできます。
最近では自分のことを「私はミーハーだ」とプラス思考で言う人もいるようです。
非ミーハーとは?
ミーハーから派生した言葉に「非ミーハー」があります。
非ミーハーとは、流行しているからと言ってそこに興味を引かれない人を表す言葉です。
流行を嫌っているわけではありませんが、流されず自分の興味や趣味を追求する傾向にあります。
世間で話題になっているかどうかはあまり関係なく、自分の意思を尊重できる人なのです。
ミーハーの使用例
最後にミーハーの使用例を見ていきましょう。
使用例①「ワールドカップの時だけラグビーを見るなんてミーハーだ。」
2019年のラグビーワールドカップ日本大会では、これまでラグビーに興味がなかった人たちが急に興味を持ち始める現象が日本各地で起こりました。
会場でワールドカップを観戦した人のうち70%が初観戦の新規ファンだったというデータも出ています。
ワールドカップやオリンピックなど話題になった時だけスポーツ観戦をする人は「ミーハー」な人と言ってよいでしょう。
使用例②「流行のアイドルにミーハー達が騒いでいる。」
メディアが流行のアイドルや新人アイドルに注目し、騒ぎ始めると途端にミーハーな人たちはファンになってしまいます。
そんな人たちを揶揄する時の使用例です。
一時的に流行のアイドルのファンになってもすぐに目移りして次へ興味が移るため、周囲の人たちは「またか…」と思ってしまうのです。
使用例③「ミーハー心が原因で家に余計なものがたまっている。」
ミーハーな人は流行に敏感です。流行のものを次々に買い集めてしまう傾向にあります。
そのため家に余計なものがどんどん溜まり、物が溢れてしまうこともしばしば。
流行に敏感なのはとてもよいことですが、結果的に無駄遣いにならないよう注意が必要です。
ミーハーはこちらの一覧にも収録されています。