厨二病の意味とは?発祥や派生語も併せて解説

厨二病の意味とは?
厨二病(ちゅうにびょう)とはネットスラングのひとつで、中学二年生頃のいかにも思春期らしさを感じる言葉や行動をするいわゆるイタイ人を揶揄、またはそういった言動をする自分を自虐する際に用いられる言葉です。
ここでの思春期らしさとは過剰なほど斜に構えた態度であったり、自分は他人とは違う特別な存在と考えたりすることです。
厨二病の発祥
厨二病は1995年からTBSラジオ(現在はJUNK枠)で20年以上放送されているラジオ番組「伊集院光 深夜の馬鹿力」の1999年1月11日放送回の中で伊集院光が「自分が未だ中二病に罹患している」と発言したことが発祥、広まっていったとされています。
この発言の後、同番組では「かかったかな?と思ったら中二病」というリスナーから寄せられた「思春期によくある恥ずかしい行動」を紹介するコーナーが立ち上がりました。
厨二病と中二病の違い
厨ニ病と中二病、表記の仕方は違いますが、意味合いとしては同じです。
しかし、中二病は辞書に掲載されている言葉で、厨ニ病は中二病から変化したネットスラングです。
「厨」という文字が使われたとされるのはインターネット掲示板2ちゃんねん(現5ちゃんねる)とされています。
同掲示板内で幼稚な発言や、やたらと自分を誇張したり自慢話をしてくる人間を中学生に例えて中坊と呼び、その隠語として同音の厨房が用いられたことから転じて「中」の字を変えて厨二病となりました。
厨二病と中二病、どちらも「病」の文字が用いられていますが医学的な意味合いはなく、あくまでも「そういった言動をする人」の特徴としてこの言葉は使用されます。
厨二病に関連する種類
厨二病とは中学二年生らしい言動を表す言葉ですが、その「らしさ」にも様々なタイプが存在します。
以下は厨ニ病の中でもとりわけよく挙げられる3つのタイプとなります。
DQN
DQN(ドキュン)とは喧嘩に強かったり不良っぽい振る舞いをすることがかっこいいと思い、そうした言動を取るタイプです。DQNはイキってる、ワルぶっているとも言い換えられます。
サブカル
サブカルとは他人とは違う、自分は特別な存在なのだと思い込んでいるタイプです。
邪気眼
邪気眼とは先に紹介したサブカルと似ていますが、特別な存在という中でも自分には発動すると抑えることのできない超自然的な力が宿っていると思い込んでいるタイプを示します。
厨二病の派生語
厨二病の派生語として、以下の2つが挙げられます。
高二病
高二病とは厨二病の言動に対して過度な批判をし、それを行っていることに陶酔している人のことを表します。
厨二病の言動を痛いと非難し、自分はそういった部類の人間とは違うとしますが、厨二病への過剰な反応は周りの人間からするとイタイ言動をしている厨二病と大差ないため、派生語としてこの高二病が生まれました。
大二病
大二病とは自分の能力を高めに設定し、しかしそれに対して周囲の評価が低ければ「自分はまだ本気を出していない」や「正当に評価がされていない」など自意識をこじらせて自身を冷静に見つめることができず、言い訳をする人のことを表します。
また、やたらとスターバックスや美術館などに行きたがったり、SNSで現代社会について語るといった行動をするのもこの大ニ病の特徴とされています。