ノルマの意味とは?目標との違いや実際に使われる状況、類義語なども併せて解説
ノルマの意味とは?
ノルマとは、個人あるいは工場に割り当てたら目標の基準という意味の言葉です。
一般的にノルマは必達することを前提とされているので、「これがノルマだよ」と言われたら、それをこなすことが最低条件であるというニュアンスが込められています。
ノルマはこちらにも収録されています。
ノルマと目標の違い
ノルマと目標は似た意味で使われますが、実はニュアンスが異なります。
ノルマは会社、あるいは上司から強制されるものです。
達成することが義務であり「一定期間内にこれを達成しなければ、減給処分や評価が悪くなるなどの罰則があるもの」というニュアンスがあります。
未達であってもすぐに解雇されることはめったにありませんが、あまりにも未達が続くと、今後の評価に悪い影響を及ぼすでしょう。
一方、目標は従業員、あるいは部下が自主的に達成を目指すものです。
「今期は前期比115%の売り上げを目指します!」のように、自らの成長の目安として掲げるものです。
未達であっても、特に誰かに罰則を与えられることはありません。
ノルマが使われる状況
ノルマは以下のような状況で主に使われます。
今期のノルマは絶対に達成しよう
会社として、毎期ごとにノルマを設定することが多いでしょう。
そのため「今期のノルマは絶対に達成しよう」や「前期は未達だったから、今期は何がなんでもノルマを達成しにとヤバい」のような使い方をします。
会社の存亡の危機になるという重大な局面もあれば、自分たちの今後の評価のために達成しなければならない、というケースもあるでしょう。
ノルマ未達だとかなりやばい状況だ
一般的に、ノルマは一人にだけ課されることはありません。
一人一人にノルマがあって、それを合算した部署合計のノルマがあります。
また、一つの部署だけではなく、たとえば「営業一課」「営業二課」のように、部署ごとにノルマが分散されていることが多いものです。
そのため、一人あるいは一つの部署のノルマが未達だとしても、それだけですぐに経営が悪化することはありません。
ですが、全ての部署の進捗が悪い時は「このまま全社的にノルマが未達だと、かなりやばい」や「来期のボーナスは悪くなるかも」というように使います。
さらに「うちの部署だけ去年もノルマ未達だから、今年こそノルマ未達を脱却しないとやばい」のような使い方をすることもあります。
ノルマの類義語
ノルマの類義語には、以下のようなものがあります。
割り当て
前述した通り、ビジネスシーンでは一人だけノルマを課されることはめったにありません。
「全体で数千万円」というノルマがある中で「A営業所に500万円、B営業所には1,000万円」というようにノルマが振り分けられます。
その中で「A営業所の○○さんは200万円、△△さんは100万円」というように、さらにノルマが細分化されます。
こうしたことから「○○さんの割り当ては100万円です」のような表現をされることもあります。
これはノルマと似たニュアンスであると言えるでしょう。
クオータ
ノルマは英語では「quota」と言います。
すなわち、クオータもノルマの類義語だと言っても良いでしょう。
ちなみに、ノルマ自体はロシア語が語源で、元々は「基準」や「規則」という意味を持っています。