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マイルストーンの意味とは?元の意味や設定方法、実際に使われる状況や類義語も併せて紹介!

(公開日: 2023年4月6日)

マイルストーンの意味とは?

マイルストーンとは、ビジネスではプロジェクトや特定の業務の進捗における、区切りや中間地点を意味する言葉です。

特に重要なアクションやイベントを意味することが多く、「ここからまた新たな目標を立てる!」のような一区切りとして扱われることもあります。

このマイルストーンに到達した時点で今までの進捗を振り返って改善点を洗い出し、さらに目標達成のために何をすべきかを考える契機になるポイントのことも意味します。

マイルストーンはこちらにも収録されています。

元々の意味

そもそものマイルストーンの意味は、道路の脇などに置いてある標識のことを意味します。

「出発地点から○km」などを示す標識で、「自分がどのくらい歩いたか」を、地図がない時でも簡単に確認することができます。

一方「目標地点まであと○km」のように表示されることもあり、この場合も自分の位置を確認することができるでしょう。

このように「スタートからゴールまで、自分がどのくらいの位置・距離にいるかの目安」がマイルストーンの元々の意味だったので、ビジネスシーンでも「中間目標」や「振り返り地点」という意味合いで使われるようになりました。

マイルストーンの設定方法

マイルストーンを設定するためには、ゴール(目標)とそれまでの期日をしっかり確認することが大切です。

その上で「このポイントは最低でも達成しなければならない」という項目を洗い出し、それらをマイルストーンに据えるのが一般的なマイルストーンの設定方法です。

さらに目指すゴールによっては、マイルストーンは「○%達成」といった単なる進捗管理ではなく、「○○さんと◎回は面談する」や「△△さんとの親睦会を●回実施する」のように、キーパーソンの名前を入れて設定することもあります。

マイルストーンが使われる状況

マイルストーンは以下のような状況で主に使われます。

システムを開発する時

システムを開発する時は、細かいスケジュールを設定します。

システムの要件定義や必要とされる設計、デザインや実装時期、テスト期間や最終的なリリースなどの工程が必要になってくるでしょう。

そのため「要件定義は○月○日まで」や「デバック期間は○月○日~△月△日まで」のようなマイルストーンを設定し、状況に応じて修正していきます。

新商品を発売する時

新商品でも、システム同様に企画から始まります。

新商品のベクトルを決めてデザインや発注する個数を決めるでしょう。

その上で、試作品を使って改良し、実際に量産する段階に入ります。

発売日がゴールだとすれば「デザインは○月○日までに決める」や「試作品のテスト期間は●月●日まで」のようにマイルストーンを設定していきます。

また、量産を自社で行わずに外部に委託する場合は、外部のスケジュールなども含めたマイルストーンを設定しなければならず、綿密な打ち合わせが必要になります。

社内プロジェクトが始まる時

システムや新商品のように世間に出すものに限らず、社内のプロジェクトでもマイルストーンが必要になります。

たとえば「社内清掃強化月間」など、社内の人間にしか関係のない目標でも、マイルストーンを設定した方が動きやすくなるでしょう。

「月末までに社内の環境を良くする」という目標であれば「第一週は自分の机周りの整頓」や「第二週は壊れた備品の発注を行い、第三週までに受け取る」などの目標を設定することで、全員が仕事を調整しつつ、プロジェクトに取り組みやすくなります。

逆にこうしたマイルストーンがないと「普段よりも清掃に気をつけて過ごしましょう」のような曖昧な目標設定しかできず、結局は何も変わらないということになりかねません。

マイルストーンの類義語

マイルストーンの類義語を3つ紹介していきます。

スケジュール

一般的な言葉で言い換えると「スケジュール」という言葉が分かりやすいでしょう。

「●月●日までに○○をする」というのがマイルストーンですので、確かにスケジュールと似たニュアンスがあります。

ただし、スケジュールよりはマイルストーンの方が具体的な行動が書かれています。

さらに常に進捗を意識しているという点でも、スケジュールとマイルストーンは微妙に異なります。

タスク

「○○を達成する」ということが積み重なっているのがタスクですので、こちらもマイルストーンと似ています。

ただし一般的に、タスクは個人が目標設定のために決めるものです。

一方、マイルストーンの場合はプロジェクト全体に課された目標となります。タスクよりも、さらに広い意味で使われると認識しておくと良いでしょう。

ロードマップ

プロジェクトを決める時、様々な設定しつつゴールまでの道のりを明確にするのがロードマップです。

たとえばハンバーグを作るためのロードマップであれば「玉ねぎをみじん切りにする」や「ひき肉と混ぜる」といったものを達成していくと、最終的な「ハンバーグ」という目標を達成することができます。

そのためロードマップはマイルストーンと非常に似ていますが、マイルストーンはどちらかといえば「ハンバーグを作るという目標に向けて、玉ねぎをみじん切りにするのは全体の進捗として何%くらいか」という指標になるものです。

全体図がロードマップで、それらの細かな要素がマイルストーンと認識するのがおすすめです。

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