台湾の国旗。由来や似ている国の国旗も
台湾の国旗
赤・青・白の3色が使用されている台湾の国旗は、「青天白日満地紅旗」と呼ばれています。
左上の青地に太陽の紋章が入っているものだけであれば「青天白日旗」と呼ばれますが、実はこの青天白日旗は1895年の広州蜂起の際に先に作成されました。
その後1914年に政治家で革命家の孫文が青天白日旗に赤を加えて、現在の形になったと言われています。
元々はこの青天白日満地紅旗も中華民国が使用していましたが、台湾の国旗として用いられるようになりました。
台湾の国旗の由来
台湾の国旗に使われている赤・青・白の3色は人々の目を引く組み合わせですが、実はこの3色は孫文が唱えた政治理論「三民主義」に基づいています。
三民主義とは民権主義・民族主義・民生主義のことで、以下のことを指します。
民権主義:民主制の実現
民族主義:民族の平等・独立
民生主義:国民生活の安定
この三民主義が国旗の各色に当てはめられていて、赤は民族主義・人々の血・友愛、青は民権主義・自由、白は民生主義・平等を意味していると言われています。
台湾の国旗はいつから使われているか
現在のデザインの国旗が正式に制定されたのは、1928年10月8日のことでした。
しかし台湾の国旗と言えば赤・青・白の3色から構成されているもの以外にも、緑と白の2色から構成されるものや梅の花をモチーフにしたものなどを見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。
政府が正式に国旗として認めているのはこの赤・青・白の青天白日満地紅旗ですが、台湾が一国家として独立することを望んでいる台湾独立派の人々は緑と白で構成される旗が国旗だと主張しています。
また、梅の花をモチーフにしたものはオリンピックなどのスポーツ大会で主に掲げられるものです。
それぞれの違いをきちんと理解しておきましょう。
台湾の国旗に似ている他の国旗
最後に、台湾の国旗と似ていると言われる他の国の国旗をご紹介していきます。ここに掲載している以外の国旗は「世界の国旗一覧」をご覧ください。
サモアの国旗
サモアの国旗は台湾と同じように赤・青・白の3色から成り立っていて、構成も台湾のものととても似ています。
5つの星は南十字星を、赤は勇気を、青は自由と太平洋を、白は純粋性をそれぞれ表しています。
台湾の国旗かサモアの国旗かを見分けるには、左上の模様をチェックすると良いでしょう。
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