カナダの国旗。由来や似ている国の国旗も
カナダの国旗
カナダの国旗は白と赤、そしてメープルの葉の紋様から成り立っていて、"The Maple Leaf Flag(メープルリーフフラッグ)" と呼ばれて親しまれています。
国旗にもメープルの葉が描かれているようにカナダではメープルがとても有名ですが、実は世界のメープルシロップの生産の約70%はカナダだと言われています。
カナダの国旗の由来
カナダの国旗は大きく分けると白・赤・カエデの葉から成り立っていますが、実は左右の赤色それぞれにきちんと意味があります。
白:潔白・誠実・雪
赤(左):勇気・強さ・太平洋
赤(右):大西洋
メープルの葉:カナダの国の木とされるカエデの木の葉
カナダのナショナルカラーで国旗にも用いられている白・赤は、1921年にイギリスのキング5世によって決められたもので、この色味の上着や手袋などのグッズも販売されています。
国旗にカエデが選ばれたのはなぜ?
カナダの国旗に描かれているのはサトウカエデという種類のものです。
カエデはカナダ全域で見ることのできる種類の木であったため、カナダを象徴するものとして広く一般的に認識されるようになりました。
1963年~1964年に渡って「カナダ国旗大論争(Flag Debate)」というものが起きましたが、その際にもカエデをデザインとして取り入れることを国民が強く求めており、その結果今のデザインになったと言われています。
カナダの国旗はいつから使われているか
現在のデザインが正式に国旗として制定されたのは、1965年2月15日のことでした。
カナダは元々イギリスの支配下にありましたが、1867年に独立すると1925年からカナダの国旗制定に向けての動きが強まりました。
1964年にカナダの第14代首相のレスター・ボールズ・ピアソン氏によってデザインが決定されると、翌年1965年1月にカナダの女王 エリザベス2世が国旗制定宣言をしました。
同年2月15日から国旗として掲げられるようになり、現在では毎年2月15日は「国旗記念日(National Flag Day)」とされています。
カナダの国旗に似ている他の国旗
最後に、カナダの国旗に似ている他の国の国旗をご紹介していきます。ここに掲載している以外の国旗は「世界の国旗一覧」をご覧ください。
レバノンの国旗
シリアやイスラエルと隣接するレバノンの国旗はカナダの国旗を彷彿とさせます。
カナダの国旗は縦型のストライプなのに対して、レバノンの国旗は横向きのストライプで中央にはレバノン杉と呼ばれる杉の木が描かれています。
赤は犠牲・勇気を、白は神聖・永遠・純潔・平和を、レバノン杉は高潔・不滅を表し、レバノンの国のシンボルとされています。
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