アイルランドの国旗。由来や似ている国の国旗も
アイルランドの国旗
北西ヨーロッパに位置するアイルランドの国旗は、緑・白・オレンジの三色から成り立っており、フランスの国旗を参考に作成されました。
元々は緑色の旗の中央にアイリッシュハープと呼ばれる楽器が描かれたものが使用されていましたが、現在そのデザインの旗は同国のレンスターという地方で使用されています。
アイルランドの国旗の由来
アイルランドの国旗に使われている色に込められた意味を確認しておきましょう。
緑:カトリックやケルトなどのアイルランドの伝統
オレンジ:プロテスタントをはじめとした新たな文化
白:上記それぞれの団結、平和
元々アイルランドはイギリスの支配下にあったため、宗教や思想の違いを乗り越えて両者が力を合わせイギリスからの独立を目指すという強い願いが込められています。
アイルランドの国旗はいつから使われているか
現在のアイルランドの国旗は1937年に正式に国旗として制定されました。
現在のデザインになる以前は、先にご紹介したように中央にアイリッシュハープが描かれた緑色の旗を使用していましたが、イギリスの統治時代であったため左上にユニオンジャックが入っていました。
1938年にイギリスがアイルランドの独立を認めるまで戦争・反乱などを繰り返していたため、自国の国旗を持つことのできない時代ももちろんありました。
厳しい時代を乗り越えて獲得した現在のアイルランドの国旗には何にも代えがたい価値があると言えます。
アイルランドの国旗に似ている他の国旗
最後に、アイルランドの国旗に似た国旗をご紹介していきます。
フランスの国旗
アイルランドの国旗を作成するときに参考にされたというフランスの国旗は、使用されている色味は異なりますがどこか似通った印象を受けます。
「3色」「三色旗」を意味するトリコロールと呼ばれるこの旗は、青は自由、白は平等、赤は博愛を意味します。
イタリアの国旗
「トリコローレ」と呼ばれるイタリアの三色旗は、緑は国土を、白は雪を、赤は愛国者の血を表し、イタリアの国旗もフランスの国旗を参考にして作成されています。
このデザインになる以前は中央に様々な紋章が入れられていました。
コートジボワールの国旗
アフリカの西武に位置するコートジボワールの国旗は、アイルランドの国旗と一番よく似ていると言われています。
オレンジ色は北部のサバンナ地帯と繁栄を、白は北部・南部の統一及び平和を、緑は南部の森林地帯と未来への希望をそれぞれ意味します。
色味もとてもよく似ていますが、コートジボワールの国旗は左からオレンジ・白・緑の並び、アイルランドの国旗は左から緑・白・オレンジの並びなので注意しましょう。
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