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中国の国旗。由来や似ている国の国旗も

(公開日: 2022年9月14日)

中国の国旗

中国の国旗は赤をベースに大小の星の紋章から構成されており、このデザインは「五星紅旗(ごせいこうき)」とも呼ばれています。

この五星紅旗は、1949年に新国旗を制定するために人民日報紙上で公募を行った際に、経済学者で芸術家の曾聯松氏がデザイン・応募したもので、真っ赤な旗に描かれた5つの星がとても印象的です。

候補に挙げられたものの中には、赤地に黄色の大きな星が1つ・黄色いラインが下部に1~3本引かれたものや、大きい星を先頭に小さな星が縦に並んだものなどがありましたが、国家の分裂などを連想させるとして不採用になりました。

4つの星の角度は?

中国の国旗に描かれている4つの星は、大きな星に対して並行ではなく中心に向かって頂点がやや傾いて配置されています。

2016年にはリオデジャネイロオリンピックの表彰式の時、この星の角度が間違っていて問題になったことがありました。

国旗がきちんと正しいものかどうかを判断する際には、この4つの星の角度を必ず確認するようにしましょう。

中国の国旗の由来

中国の国旗は主に赤・黄と5つの星から成り立っていますが、赤は革命を、黄色は光明を、一番大きな星は中国共産党を、小さな4つの星は労働者・農民・知識人・愛国的資本家及び小資本家をそれぞれ表しています。

つまり大きな星を囲むように描かれた4つの小さな星は、中国共産党のもと国民が一致団結することを象徴していると言われています。

またその一方でこれらとは異なった解釈も存在しており、赤色は国家のために流された血を、5つの星は五族(漢族・満州族・モンゴル族・回族・チベット族)を表しているというものです。

これは1912年~1928年にかけて五族を表す赤・黄・青・白・黒で構成された五色旗が国旗として使われていたため、現在の国旗の意味合いと混在してしまったと考えられています。

このような解釈も存在していることをきちんと認識しておきましょう。

中国の国旗はいつから使われているか

現在の中国の国旗は、1949年9月27日に正式に制定されました。

中国の国旗のデザインはシンガポールの国旗を作る際に参考にされていて、他国にも大きく影響を与えていることが分かります。

シンガポールの国旗は赤と白の2色旗で大きな三日月と5つの星が描かれていますが、見ていると中国の国旗を連想させると言えます。

中国の国旗に似ている他の国の国旗

最後に、中国の国旗に似ている他の国旗をご紹介します。ここに掲載している以外の国旗は「世界の国旗一覧」をご覧ください。

ベトナム

ベトナムの国旗は「金星紅旗」と呼ばれています。

その呼び名の通り赤地に大きな星が描かれているというとてもシンプルなものですが、中国の国旗にデザインがよく似ていると言えます。

赤は社会主義国及び戦士の血を、黄色の星は革命をそれぞれ意味しています。

また星の先端は5つの光を表していて、労働者・兵士・農民・知識人・青年の団結を象徴しているようです。

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