ウクライナの国旗。由来や似ている国の国旗も
ウクライナの国旗
東ヨーロッパに位置するウクライナの国旗は青と黄のコントラストがとても美しい二色旗で、「独立ウクライナの旗」と呼ばれています。
近年のウクライナ問題に伴いウクライナのこの国旗の認知度は世界的に上がったと言えますが、実はこの国旗が制定される以前は白・赤・青のストライプの旗にロシアの国章が入ったものや(ロシア帝国領ウクライナ時代)、赤い旗に「Y.C.C.P」という文字の入ったもの(ウクライナ・ソビエト社会主義共和国時代)などが使用されていました。
ウクライナの国旗の由来
実はウクライナは小麦の輸出量世界第5位で国内には金色に輝く大きな小麦畑が広がっていますが、この風景を基に現在のこの国旗が作成されたと言われています。
青が空を、黄が大地の小麦を表していると聞くと、その広大な小麦畑が頭に浮かぶのではないでしょうか。
また、この国旗を制定する上で参考にされたと言われているものがもう一つあり、それは「ルーシのライオン」という紋章です。
ルーシのライオンは元々ルーシ王国と西ウクライナ人民共和国で使用されていた紋章で、青色の盾に金色のライオンというデザインのものです。
1848年革命にウクライナ民族解放運動が起こった際、ルーシのライオンはそのシンボルとして使われました。
それが元となって今現在の国旗が作成されたとも言われていますが、どちらの説もウクライナの文化や歴史を色濃く感じることができます。
ウクライナの国旗はいつから使われているか
現在のウクライナの国旗が正式に制定されたのは、1992年のことでした。
1991年にソ連が崩壊するとそれに伴いウクライナもソ連から独立し、国名を「ウクライナ」と改称すると国旗も現在のものにしました。
このようにして見ると、現在のウクライナの国旗が正式に使われ始めたのは最近のことで、まだあまり月日が経っていないことが分かります。
今後も変わらず、この美しい国旗が変わることなく掲げられることを全世界が祈っていると言っても過言ではないでしょう。
ウクライナの国旗に似ている他の国旗
最後に、ウクライナの国旗に似た国旗をご紹介していきます。ここに掲載している以外の国旗は「世界の国旗一覧」をご覧ください。
パラオの国旗
パラオの国旗もウクライナと同様水色と黄色で構成されていますが、どことなく日本の国旗を彷彿とさせるものがあります。
水色は太平洋の海と主権を、黄色の円形は満月と愛・平和を表しています。
カザフスタンの国旗
カザフスタンの国旗は二色旗ではありませんが、色合いがウクライナのものと似ていると言えます。
中央には太陽と鷲があり、左側に描かれたものはカザフ民族の伝統的な紋様です。
太陽は希望・理想を、鷲は自由・誇りを、背景を鮮やかに彩る青はカザフスタンの空を表すと同時に、トルコ系民族・モンゴル系民族それぞれの伝統色だと言われています。
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