韓国料理といえば？その特徴や伝統料理・家庭料理・麺料理・トッポギ料理などを紹介
韓国料理の特徴
韓国料理と言えば辛いイメージがつきもの。唐辛子・にんにく・生姜などがたくさん使われていますが、これは体を温めるためだと言われています。シベリアからの冷気が吹き込む韓国は、冬になれば日中でも気温が0度を下回ります。韓国ならではの気候などもその食文化に影響していると言えるでしょう。
また韓国では「医食同源」「五味五色」という考え方をとても大切にしています。「医食同源」とは食べるものから病気を防ぐことを、「五味五色」は赤・青・黄・白・黒の色をした食材を旨味・甘味・塩味・酸味・苦味で味付けをすることをそれぞれ意味します。バランスの良い食事を取ることを何よりも大切にしているというのは、韓国料理を見ると一目瞭然です。
韓国の伝統料理
参鶏湯（サムゲタン）
参鶏湯はホールチキンにもち米・高麗人参・松の実・にんにく・生姜などの具材を詰めて煮込んだ料理で、薬膳料理の一つとしても有名です。
日本では寒い日に食べるものと認識されていますが、実は本場の韓国では暑い夏にこそ参鶏湯を食べます。夏の最も暑い日のことを韓国語で「伏日（ポンナル）」と言いますが、この伏日に暑気払いとして参鶏湯を食べる風習があります。
ビビンバ
ビビンバは丼に入れたご飯の上に野菜のナムル・卵・肉などを乗せた料理です。
ビビンバの語源は、混ぜるという意味の「ピビム」とご飯を意味する「パブ」からだと言われており、「ピビンパ」「ピビンバ」などとも言います。
韓定食（かんていしょく／ハンジョンシク）
韓定食は、李朝時代の宮中料理と家庭料理が組み合わさった伝統的な料理。ご飯と共にメイン料理・副菜・スープ・デザートなど数種類のおかずがテーブルに並びます。
韓国の伝統的な味を楽しみたいという方は、韓国に行ったら絶対に食べておくべき料理と言えます。
キムチ
韓国の伝統料理として絶対に外せないのがキムチ。唐辛子・ニンニク・魚介の塩辛などと共に様々な野菜を漬けこんで作るお漬物です。
約3000年ほど前に中国で「菹（チョ）」という野菜の塩漬けが作られるようになったのがきっかけでキムチが作られるようになり、現在のようなキムチが完成したのは約300年ほど前のことだと言われています。今では約200種類以上のキムチが韓国で親しまれています。
トルソッパプ
トルソッパプとは韓国の釜飯料理のこと。粟・黍をはじめとした穀類や黒米、銀杏・栗・サツマイモなどを一緒に炊き上げた栄養満点の釜飯です。
「トルソ」は石焼を、「パプ」はご飯を意味しており、韓国の人々にとても愛されています。
韓国の家庭料理
テンジャンチゲ
韓国料理でチゲと言えばキムチチゲやスンドゥブチゲなどが思い浮かびますが、定番の家庭料理としてテンジャンチゲも親しまれています。
お豆腐・ネギ・かぼちゃなどを韓国みそで煮込んだ料理で、日本のお味噌汁とはまた一味違うしっかりとした味わいが美味しい一品です。
トッポッキ（トッポギ）
近年日本でも知名度が高まっているトッポッキ。棒状のお餅のようなもので、元々は宮廷料理だったようですが庶民の間でも愛される料理となりました。
定番のコチュジャンと絡めたトッポッキは甘辛さが癖になる味ですが、最近ではそこにチーズを加えたり、トマトクリームソースと絡めた「ロゼトッポギ」なども人気です。
チャプチェ
チャプチェは春雨・肉・玉ねぎ・人参・ピーマンなどの具材を炒め甘辛く味付けした料理。その手軽さとヘルシーさから日本でも親しまれています。
韓国でも家庭料理として食卓に並ぶおかずの一つで、お祝いの席でも出されます。
ケランマリ
日本にはまだあまり浸透していないケランマリは、日本で言うところの卵焼きです。
日本の卵焼きは出汁などで味付けした卵を焼くだけですが、韓国の卵焼きはピーマン・パプリカ・玉ねぎ・人参などお好みの野菜のみじん切りを加え、ダシダなどで味付けをします。ごま油で焼くというのも日本とは異なる点と言えます。
チョンボッチュッ
チョンボッチュッとは、あわびを使ったお粥のことです。
滋養食として韓国ではとても人気で、体調が優れない時などにも口にすることが多いです。優しい味わいのこのお粥は、家庭でも定番の料理の一つとされています。
トックッ
トックッは、日本で言うお雑煮のことです。牛肉・お餅・ネギ・卵などの具材を鶏ガラスープ・ニンニク・生姜などで煮込んだもので、お正月ではない何気ない日にも食べます。
日本では地域によってお雑煮も異なりますが、それは韓国でも同じ。大きな差はないようですが、やはり地域ごとに特色があるようです。
韓国の麺料理
ミルミョン
ミルミョンとは小麦粉を原料とした冷麺のことで、釜山の三大名物としても知られています。
そのままだと麺が長いため、食べる前にハサミで何回か切る必要があります。酢やからしを途中で加えても、よりさっぱりといただくことができるのでおすすめです。
チャジャンミョン
韓国の黒っぽい色をした麺料理として日本でも知名度を上げつつあるのがチャジャンミョン。韓国風ジャージャー麺とも呼ばれていて、黒味噌を使った甘辛い味わいが何とも美味しい一品です。
最近では輸入食品店などでもインスタントのものを気軽に買うことができるので、まだ食べたことがないという方はぜひ一度買い求めてみてください。
ラミョン
ラミョンとはラーメンのことで、一般的にインスタントラーメンのことを指します。
白菜のキムチなどを添えて食べることが多く、「サリコムタン」「カムジャミョン」「チャムケラミョン」などのインスタントラーメンは人気です。
コングクス
コングクスは、豆乳のスープに麺を入れた料理です。夏になったら必ず食べるといっても過言ではないこの料理は、あっさりとした味わいがその特徴。
韓国の麺料理と言えば辛いものが多いですが、コングクスは辛味がないためキムチと一緒に食べても良いでしょう。
チェンバンマッグクス
チェンバンマッグクスは100%そば粉から作られた麺料理で、レタスやトマトなどたっぷりの野菜が乗っているのが特徴です。
サラダ感覚で食べることができる一品なので、ダイエット中の方にもおすすめ。韓国へ旅行に行った際にぜひ食べてみてはいかがでしょうか。
実は韓国発祥の料理
明太子
ご飯のお供として人気の高い明太子。他国が発祥とは考えたこともないかもしれませんが、実は韓国発祥の食べ物です。
元々明太子は韓国でたらこのキムチとして親しまれており、「ミョンナンジョ」と呼ばれていました。韓国で暮らしていた人が終戦後に帰国し、その後日本人も食べられるように味付けをしたものがそのまま定着したようです。
ソーセージパン
中に入ったソーセージとパンの甘みが何とも美味しいソーセージパンも、一説によると韓国発祥だと言われています。
シンプルながらもとても美味しいこのパンは、朝ごはんやおやつにもぴったり。家庭で簡単に作ることもできるので、ぜひ一度作ってみてください。
韓国で流行中の料理
ロゼパスタ
ロゼパスタとは、トマトクリームソースのパスタのことです。
パスタの代わりにトッポギやラーメンが使われることも多く、アレンジのしやすさや見た目の色合いの可愛さなどから、動画内で紹介するYouTuberも多いです。
ヘムルタン
ヘムルタンとは、海鮮鍋料理のことです。
海老・イカ・帆立・蟹・アサリなど海の幸がたっぷりと入ったピリ辛味の鍋は、海鮮の旨味が出汁にしっかり出ているためとても味わい深いです。
お好みで牡蠣やタラなど、好きな具材を入れて楽しみましょう。
カルビチム
カルビチムは、牛肉を蒸し煮にした料理です。
骨付き牛カルビ肉・じゃがいも・銀杏などをじっくり煮込んで甘辛く味付けしたこの料理は、炊き立てのご飯にぴったり。チーズをかければより濃厚な旨味を楽しむことができるのでおすすめです。
その他の国の料理についてはこちら
