秋といえば?でイメージする風物詩一覧(遊び・言葉・食べ物・イベント・行事)。連想して思い出すもの
秋といえばのイベント
運動会
秋は全国的に運動会シーズンです。
日本で始めて運動会が行われたのは1874年のことでした。
その頃の運動会は「競闘遊戯会」と呼ばれ、海軍兵学校で行われていました。
小学校で運動会が開催されるようになったのは、明治時代末期ごろだと言われています。
最近では猛暑の影響で春に運動会を行う学校も増えているようです。
文化祭
文化祭は一般的に9月から11月にかけて行われます。
クラブ活動の発表や模擬店が出店され、学生中心に文化祭を盛り上げます。
学校生活の一大イベントと言っても過言ではありません。
高校や大学の文化祭になると、地域の人が自由に出入りできるものも多いです。
七五三
七五三は新暦の11月15日前後に行われる年中行事です。
その名の通り、3歳、5歳、7歳の子どもの成長を祈願します。
15日は旧暦で「鬼が出歩かない日である」とされており、吉日と言われてきました。
しかし現在は15日が平日の場合、その前後の土日に行われることもあります。
七五三では子どもの長生きを願う千歳飴が配られます。
十五夜(お月見)
十五夜は「中秋の名月」とも呼ばれています。
月を眺めて楽しむ風習は古来から存在し、平安時代ごろからお月見が始まりました。
貴族たちは月を眺めながら管弦楽を奏でたり、お酒を飲んだりしていたようです。
現在では十五夜の夜に子どもたちがお供えのお菓子などををこっそり持ち帰る、「お月見泥棒」というイベントが行われる地域もあります。
ハロウィン
日本でも秋の定番イベントとなっているのが、ハロウィンです。
ハロウィンは実に2000年以上の歴史があるイベントです。
ヨーロッパからアメリカへと伝わり、地域の風習と融合して世界各地に広まりました。
ハロウィンには死者や悪魔などさまざまな霊が集まってきます。
その霊たちと同じ格好をして仲間だと思わせ、自分の身を守るために仮装が始まったと言われています。
シルバーウィーク
9月以降に発生する大型の連休をシルバーウィークと言います。
ゴールデンウィークは毎年ある連休ですが、シルバーウィークは日付の並びなどによって流動的になるのが特徴です。
毎年あるわけではなく貴重な連休ということから、「プラチナウィーク」とも呼ばれています。
次にシルバーウィークがやってくるのは2026年で、9月19日(土)〜9月23日(水)の5連休となります。
ボージョレ・ヌーヴォ解禁
毎年11月の第3木曜日、午前0時はボージョレ・ヌーヴォの解禁日です。
お酒好きには秋のメインイベントと言っても良いでしょう。
フランス南部にあるブルゴーニュ地方のボージョレ地区という場所で栽培されたブドウから造られるのがボージョレ・ヌーヴォです。
渋みの少ないワインなので、冷やして飲むのがオススメです。
紅葉祭り
紅葉祭りも秋の人気イベントです。
各地で庭園・寺社の開放やライトアップが行われます。
紅葉の名所と呼ばれる場所は、毎年多くの人で賑わいます。
また、紅葉の季節に合わせて各地に屋台が出店されることもあります。
稲刈り
稲が塾する秋、日本では多くの場所で稲刈りが行われます。
昔は手作業で稲刈りが行われていたため、家族総出の一大イベントとなっていました。
農村では「稲刈り休み」を制定している学校もあったようです。
1940年代にコンバインが登場したことで、稲刈りの方法はずいぶん変わりました。
最近では藁のくずが体に付着するのを防ぐため、密閉された操縦席が付いたコンバインも使われています。
秋といえばの遊び
紅葉狩り
秋に美しい紅葉を鑑賞する紅葉狩りは、秋の代表的なレジャーです。
「紅葉」という言葉は万葉集にも登場し、古くから日本人に親しまれています。
紅葉狩りには「狩る」という言葉が使われていますが、「狩る」はもともと獣などを捕まえるという意味の言葉です。
紅葉を見に行くときは徒歩でしたが、貴族間で「歩く」という行為は下品なものとされていました。
そこで下品な行為ではなく「狩り」に見立てて「紅葉狩り」という言葉を使うようになったと言われています。
きのこ狩り
9月の中旬〜10月の上旬に体験できる遊びがきのこ狩りです。
きのこには様々な種類があり、幅広く料理に使用できるので、とても人気の食材です。
初心者がきのこ狩りに行くときは、ガイドさんと一緒に行く事をおすすめします。
きのこの種類は多く毒があるものも存在するため、うっかり食べてしまうと食中毒を起こしたり、死に至る危険もあるのです。
ハイキング
紅葉を楽しめる季節である秋も、ハイキングにはぴったりの季節です。
関東圏から少し離れた場所でも日帰りで楽しめるスポットがたくさんあります。過ごしやすい季節なので薄着で行きがちですが、山奥に入ると空気がひんやりとします。秋のハイキングには防寒着を用意していくのがよいでしょう。なだらかなコースであれば小さな子どもがいても楽しむことができます。
美術館巡り
秋は「芸術の秋」と言われています。秋には大きな規模の美術展が多く開催されます。人気の美術展では入場待ちの行列ができる場合も。
外でのレジャーもよいですが、芸術の秋には美術館でじっくり作品を鑑賞するのもおすすめです。
読書
過ごしやすい秋は、読書にぴったりの季節です。
また、「秋の夜長」という言葉があるように、秋は夜の時間が長いです。
一人でゆっくりと読書を楽しむ時間が多く取れ、リラックス効果も高まります。
「読書の秋」という言葉は8世紀ごろの漢王朝の書物に登場します。その言葉を夏目漱石が引用して使ったことから、日本でも定着したと言われています。
サイクリング
サイクリングは1人でも大人数でも楽しめる遊びです。特に秋は気候的にもサイクリングに向いています。
運動不足が心配でも激しい運動は得意ではないという方にもおすすめ。
紅葉などの美しい景色を見ながらゆっくりと楽しむことができる遊びです。
芋掘り
秋の味覚といえばサツマイモです。サツマイモが収穫できるのは8月〜12月ごろです。
市営や県営の農場などではサツマイモ掘りのイベントなども行われます。
小さい子どもでも楽しむことができるので、家族で参加してサツマイモの収穫体験をするのもおすすめです。
秋といえばの観光地
北海道 北海道大学イチョウ並木
秋といえば紅葉シーズンですが、北海道大学も毎年10月~11月頃になるとイチョウ並木が見頃を迎えます。イチョウの木が一直線に並ぶこの道は約380m。日の光が当たると黄金に輝くトンネルのようにも見えて、秋の訪れを非現実感と共に感じることができます。
ライトアップイベントの「北大金葉祭」では、ライトアップされたイチョウ並木を歩くことができ、昼間とはまた違う光景を楽しむことが可能。札幌駅から徒歩圏内であるため、市民はもちろん観光客も気軽に訪れることができるのも魅力的と言えるでしょう。しっかり寒さ対策をした上でぜひ足を運んでみてください。
茨城県 国営ひたち海浜公園
「コキア」という植物をご存知でしょうか。「ホウキギ」などの別名を持つこの植物はふんわりと丸いフォルムがとても可愛らしく、秋には綺麗に紅葉します。
このコキアを鑑賞することができるのが、「国営ひたち海浜公園」。10月頃から葉が徐々に緑から赤に染まっていき、そのグラデーションが何とも美しいと人気です。もちろん、コキアの他にも薔薇や色とりどりのコスモス、ツワブキなども楽しむことができるので、お花が好きな方にはぜひ訪れてほしい場所。美しいお花に囲まれて、日々のストレスを癒しましょう。
滋賀県 メタセコイア並木
滋賀県の観光地としてポピュラーなのが、「メタセコイア並木」です。約2.4kmもの距離に並ぶメタセコイアの木は、およそ500本。春・夏には美しい緑、冬には雪の白が楽しめ、春夏秋冬どの季節に訪れてもその光景はとても美しいものですが、葉が赤く紅葉する秋のメタセコイア並木はまさに絶景。その美しさは、「新・日本街路樹百景」「日本紅葉の名所100選」に選ばれるほどです。
メタセコイア並木沿いには農業公園「マキノピックランド」があり、果物狩りはもちろん地元野菜などを使ったフードを楽しむことも可能。紅葉の季節、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
京都府 瑠璃光院
近年秋の京都の観光地として人気が高まっている瑠璃光院。一番の見どころは何と言っても黒い机や廊下に反射する紅葉です。赤や黄に染まる木々が反射して映るその光景は一枚の絵の用で、息を呑むような絶景だと言われています。
新型コロナウイルスが流行してからは拝観は予約制となっているようで、早めに予約しないとすぐに満席になってしまいます。予約を取るのは大変かもしれませんが、実際にその光景を見れば予約して良かったと思うこと間違いありません。庭を眺めながらお抹茶をいただくこともできるので、そちらもおすすめです。
秋といえばの食べ物
秋刀魚
秋刀魚は代表的な秋の味覚として知られています。
秋の秋刀魚には脂が乗っており、一番美味しく食べられるのです。
秋刀魚は痛むのが早い魚ですので、一般的には塩焼きにします。
稀に新鮮なものを刺身にすることがありますが、鮮度には十分な注意が必要です。
鰻
鰻は夏が旬と思われがちですが、天然の鰻は冬眠前に体に栄養分を溜め込みます。
そのため、秋が最も美味しいと言われているのです。
最近は養殖のうなぎが多く市場に出回っているのでなかなか天然物を食べることはできませんが、秋の時期にぜひ食べておきたい味覚です。
天然うなぎを取り寄せできる通販もありますので、自宅でゆっくり味わうこともできます。
サツマイモ
サツマイモは甘薯(かんしょ)、唐芋(からいも)とも呼ばれる秋の味覚です。
私たちが食用としているのは塊根と呼ばれる部分で、デンプンやビタミン類をたくさん含んでいます。
食物繊維も多いので、便秘解消の効果もあるとされています。
もともと甘味の強い食材なので、砂糖を使わずお菓子の材料にすることもできます。
ナス
ナスは夏の野菜のイメージが強い食べ物です。
しかし昔から「秋茄子は嫁に食わすな」という言葉があるように、秋にはさらに美味しくなります。
ナスにはたくさんの種類がありますが、千両ナスと呼ばれるものが一般的に市場に出回っています。
アレンジしやすくどんな料理にも合うので、全国的に多く食べられている食材です。
柿
柿の原産は東アジアです。
その歴史は長く、縄文時代から存在した果物であると言われています。
柿はビタミンCやカリウム、食物繊維などの栄養素を多く含んでいます。
また、干し柿にするとその栄養素が凝縮され、効率よく栄養が取れます。
栗
栗は日本と朝鮮半島が原産の食べ物であると言われています。
9月〜10月に出荷の最盛期を迎え、様々な品種が店頭に並びます。
古代から食料として大切な役割を担っており、縄文時代には栗の木が建築材としても使われました。
甘栗や焼き栗、栗ご飯など様々な料理に使用することができます。
松茸
松茸は秋の風物詩とも言える食材です。
高級品としても知られ、なかなか一般家庭の食卓に上がる機会は少ないです。
しかし松茸は香りもよく、様々な料理に使うことができます。
そのため、秋の味覚の王者と呼ばれることもあります。
その他の秋の食べ物についてはこちら
秋といえばの言葉
秋分
秋分とは、秋に昼と夜の長さが同じになる日のことです。
これは太陽が真東から昇り、真西に沈むためです。
この秋分を中心とした約1週間を秋のお彼岸とし、墓参りなどを行います。
地域によってはおはぎを食べたり、墓前に供えたりするところもあります。
秋晴れ
秋に雲ひとつなく晴れた日を「秋晴れ」と言います。
移動性高気圧の影響や、台風が過ぎ去った後にこのような天気が多く見られます。
夏の晴れた日と比べて蒸し暑さが少なく、日差しも弱まるため爽やかで過ごしやすい印象を受けます。
似たような言葉で「秋日和」という言葉もあります。
鰯雲
空の高い場所に魚の鱗のように規則的に並んだ雲が「鰯雲」です。
その高さは上空約5km〜15kmにもなります。
天候が悪化する前触れとも言われ、台風の時期によく見られます。
「鰯雲」は秋の季語にもなっている、秋を代表する言葉です。
紅葉
落葉紅葉樹の葉の色が変わる事を一般的に「紅葉(こうよう)」と言います。
厳密には赤色になるもののみを「紅葉」と呼び、黄色になるものは「黄葉(こうよう、おうよう)」、褐色になるものは「褐葉(かつよう)」と呼びます。
しかし厳密に区別するのが難しいため、総じて「紅葉」という言葉が一般的に使用されます。
モミジやイチョウ、ブナなどが高揚する植物の代表的なものです。
金木犀
金木犀は秋にオレンジ色の小さい花を咲かせます。
非常に強い甘い香りを放つため、沈丁花、クチナシとともに「三大芳香木」と言われています。
中国が原産で、日本には江戸時代に伝わってきました。
挿し木で増やすことができるため、日本では庭木や街路樹としてよく利用されています。
秋桜
秋桜(コスモス)も秋の代表的な植物として知られています。
もともは外来種ですが、日本の風景によく合い、秋に色とりどりの花を咲かせます。
秋桜の語源はギリシャ語で「秩序」「飾り」という意味がある「Kosmos (Cosmos)」です。
細くて華奢なように見えますが、倒れても茎から根を出し立ち上がる強い植物です。
秋雨
8月下旬〜10月ごろに降る雨のことを秋雨と言います。
長く続くことが多いので「秋の長雨」などとも呼ばれます。
秋雨前線は日本列島上空で停滞しやすいため、長雨が続くのです。
一般的に西日本よりも東日本の方が雨量が多く、雨が降るごとに夏の暑さが少しずつ和らぐとされています。
秋の夜長
「秋の夜長」は童謡の歌詞などにも登場する、秋の代表的な言葉です。
夏に比べて秋は日照時間が短くなり、夜が長くなります。
このことを「秋の夜長」と表現しているのです。
「夜長」という言葉は古く万葉集にも登場します。
昔から「夜長」と言っただけで秋の季節を想像できるほど、代表的な秋の言葉です。
赤とんぼ
アキアカネを中心とした体の赤いトンボを「赤とんぼ」と呼びます。
一言で赤とんぼと言っても、その種類は様々なのです。
昔はとんぼのことを「あきつ」と呼んでいました。
その名の通り「秋の虫」という意味です。