夏といえば?でイメージする風物詩一覧(遊び・言葉・食べ物・イベント・行事)。連想して思い出すもの
夏といえばのイベント
夏祭り
夏祭りは全国各地で行われている夏のメインイベントです。
わたあめや焼きそば、ヨーヨー釣り、金魚すくいなどの屋台が立ち並び、大人から子どもまで楽しむことができます。
もともとは災害や害虫などから作物を守ったり、台風避けとして始まったと言われています。
また、夏は伝染病が流行しやすい季節でもあったので、疫病退散の目的もあったようです。
日が長く、多くの時間を外で過ごすことができる夏の祭りには全国的に有名なものあり、毎年多くの人で賑わう風物詩となっています。
花火大会
花火大会も日本の夏ならではのイベントです。
蒸し暑い夏でも、夜空を彩る花火を見ることで束の間の「涼」を感じることができます。
日本で初めて花火が打ち上げられたのは、1733年の隅田川花火だと言われています。
飢饉や伝染病で多くの人が亡くなっていた江戸時代、その死者の魂を弔う意味で「水上祭」として始まりました。
その後夏の定番行事として全国各地に広まっていったのです。
夏休み
子どもたちが待ち望んでいるのが、長い夏休み。
学校から離れ、家族や友達とたくさんの時間を共にすることができます。
一般的に小・中学校の夏休みは7月下旬から8月いっぱいですが、最近は学校に冷房設備が整ってきたことから夏休みを短縮する自治体も出てきています。
また、大学になると夏休みが2ヶ月というところもあります。
七夕
七夕は日本で古くから行われている夏の行事です。
七夕の日には笹の葉に短冊を吊るし、願い事を書くという習慣があります。
なぜ笹に短冊を吊るすのかについてははっきり分かっていませんが、笹は生命力が強いため邪気払いの意味として使用されているのではないかと言われています。
また、1年に1度だけ会うことができる織姫と彦星の伝説も有名です。
お盆
お盆は日本に古くから伝わる日本の風習です。
もともとは仏教用語で「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と呼ばれており、祖先の魂を弔う意味で行われる夏の風物詩です。
先祖の霊が迷わず戻ってくるように迎え火を焚き、お盆の終わりには送り火で再び先祖の霊を送り出します。
お盆の期間やお盆にやることについては、地域によって異なる場合があります。
お中元
お中元は夏の時期に日頃からお世話になっている人に贈り物をする行事です。
もともとは道教の風習の1つで、日本には江戸時代以降に定着したようです。
暑い夏の贈り物はジュースやビール、ゼリーなどが人気です。
また、そうめんやフルーツも暑さを和らげてくれる食べ物としてよく選ばれています。
甲子園
甲子園も日本の夏のイベントに欠かせないものです。
一般に夏に行われる高校生の野球大会のことを「甲子園」と言っていますが、甲子園とは大会が行われる「阪神甲子園球場」のことです。
大会の正式名称は「全国高等学校野球選手権大会」です。
全力で試合に挑む高校生の姿は、毎年観客に感動を与えています。
夏フェス
夏に行われる大規模なイベントのことを「夏フェス」と言います。
一般には夏に野外で行われる音楽イベントを指すことが多いようです。
「フジロックフェスティバル」や「サマーソニック」など、日本にも有名な夏フェスは多く存在し、毎年数日間に渡って開催されます。
人気のアーティストが出演する日のチケットは争奪戦となり、入手困難なこともあります。
コミックマーケット
コミックマーケットは通称「コミケ」と呼ばれる世界最大規模の同人誌即売会です。
毎年8月と12月に行われ、夏に行われるものを「夏コミ」と言います。
世界中からアニメやゲーム、アイドルなどのファンが同人誌を求めて集まります。
また、コスプレをして会場を回る人も多くいます。
コミケの動員数は3日間の開催で約75万人とも言われています。
24時間テレビ
24時間テレビ『愛は地球を救う』は、日本テレビ系列で毎年夏に放送される番組です。
全国各地に募金会場が設置され、集まった視聴者からの募金を福祉や環境保全、災害復興のために使うことを目的としています。
毎年芸能人がマラソンに挑戦する「チャリティーマラソン」のコーナーも有名です。
1980年から2018年までは日本武道館をメイン会場としていましたが、2019年からは両国国技館に変更となりました。
夏といえばの遊び
海水浴
夏の遊びといえば海水浴です。
全国の海水浴場は7月中旬の海開きをきっかけに、毎年多くの海水浴客で賑わいます。
海水浴は昔から健康のために世界中で行われてきました。
現在は海に入って楽しむことを海水浴と言っていますが、古代は医療目的で海水に浸かることが多かったのです。
潮干狩り
砂浜で貝などを採集する潮干狩りも、夏の遊びとして人気です。
海から少し離れた場所であれば、小さい子どもでも安心して楽しむことができます。
海には潮の満ち引きがあるため、熟練者になれば潮の満ち引きの時間を予め調べ、それに合わせて訪れる人も多いようです。
採れる貝の種類は地域によって様々で、独特の手法でしか手に入れることができない貴重なものもあります。
プール
夏の遊びとして定番なのがプールです。
ただ水に浸かるだけでなく、スライダーや流れるプールなど様々な種類があります。
室内プールやナイトプールであれば、日焼けを気にする人でも問題なく利用できます。
最近ではキッズプールが併設されている施設も多くあり、家族で1日中楽しむことができます。
マリンスポーツ
一言でマリンスポーツと言っても、その種類は様々です。
サーフィンやスキューバダイビングなどのメジャーなものから、フライボードやバンパーチューブなどの新しいものまで多くのスポーツが存在します。
バナナボートや水上バイクなど、比較的海に入ることが苦手でも楽しむことができる遊びもあります。
自分の得意不得意や難易度に合わせて、多くの種類から自由に選ぶことができるのが、マリンスポーツの魅力です。
キャンプ・バーベキュー
自然の中で非日常感を味わいたい方には夏のキャンプがおすすめです。
最初のキャンプブームは1990年代だと言われています。
バブル景気により車を持つ家庭が増えたため、アウトドアレジャーに出かける機会が多く持てるようになったことが原因だと言われています。
最近ではソロキャンプやグランピングなども注目を集めています。
ビアガーデン
夏になるとビアガーデンも人気です。
ビアガーデンとは、主に屋外に設置されたお酒を提供している飲食店のことです。
日本で初めてビアガーデンがオープンしたのは、昭和28年だと言われています。
以降、夏の楽しみとして多くの人が利用してきた場所です。
登山・ハイキング
夏は登山シーズンと言われています。
高山になると山頂付近はとても気温が低くなるため、夏の間がベストなのです。
夏でも高い山に登る場合、防寒着は必須です。
また、自然の中を歩くことを目的とするハイキングであれば、小さな子どもがいても家族で楽しむことができます。
肝試し
肝試しは日本の夏の伝統的な遊びです。
肝試しには森や墓地、トンネルなど人のいない暗い場所が選ばれることが多いです。
暑い夏でも背筋が凍るような体験をすることができます。
肝試しは平安時代の書物にも「遊び」として登場しています。
怖い場所へ行って度胸試しをする風習は昔から存在していたのです。
流しそうめん
涼しげなイメージのある流しそうめんも、夏の風物詩です。
流しそうめんは九州地方で生まれたと言われています。
流しそうめんをしたいけれど竹が用意できないという場合でも、最近ではプラスチックでできた竹型の台が販売されています。
牛乳パックやペットボトルなどで作る人もいるようです。
昆虫採集
夏はカブトムシやクワガタ、セミなど子どもたちが大好きな昆虫がたくさんいる季節です。
草むらや森へ昆虫を採りに出かけるのも、夏の代表的な遊びです。
昔は夏休みの自由研究として、採集した昆虫を標本にする子どもたちもたくさんいました。
捕まえた昆虫の名前を図鑑やインターネットで調べるのも、子どもたちにとって良い学びの機会になります。
夏といえばの観光地
北海道 ファーム富田
冬のイメージが強い北海道ですが、実は夏に訪れても絶景が望めるとして観光客に人気。中でも北海道の広大な土地のラベンダー畑は、広い空と大地に映える紫が美しいとされています。
特に「ファーム富田」にあるラベンダー畑は日本最大級と言われています。見頃は6月~7月頃。15分~20分バスに乗ってラベンダー畑を眺めることのできる「ラベンダーバス」も運航していて、大人でも500円で乗ることができるので利用しない手はありません。
カフェではラベンダーソフトクリームも販売されているので、様々な方法でラベンダーを楽しんで暑さを吹き飛ばしましょう。
千葉県 マザー牧場
千葉県富津市に位置する「マザー牧場」では、7月~9月にかけてペチュニアの花を楽しむことができます。「桃色吐息」という種類のペチュニアで、その名の通り鮮やかなピンク色をしています。その数はおよそ2万株。広大な土地に絨毯のように広がるピンク色は、写真映えすることもあってとても人気です。
もちろん牧場内では他にも動物たちとの触れ合い体験やアクティビティなどをして楽しむことが可能。カップルはもちろん、家族や友達同士で訪れてもとても良い思い出になるでしょう。
長野県 軽井沢高原教会 サマーキャンドルナイト
大正10年から長野県北佐久郡で人々を見守ってきた軽井沢高原教会では、毎年8月に「サマーキャンドルナイト」と呼ばれるイベントが開催されます。
教会周辺や木々をランタンが彩る光景はとても幻想的。ランタンを持って周辺を散策する「ランタン散策」では、ランタンに照らされた静かな森の中をゆっくり見て回ることができます。都会の喧騒から離れて落ち着いた空気感に、心から癒されること間違いありません。
過去に開催された際には隣接するホテルでドリンクなども販売されていたようなので、ランタンの織りなす景色を含め、普段とは違う非現実感を味わうことができるでしょう。
京都府 納涼床
夏になると、京都府の夏の風物詩としてテレビや雑誌でよく取り上げられるようになるのが「納涼床」。江戸時代初期頃から始まったと言われているこの納涼床は、暑さをしのぐためのものとして現代においても地元民はもちろん観光客にもとても人気です。
川のせせらぎを聞き涼みながらいただく料理は、店内でいただくのとはまた違う格別なおいしさがあるものです。毎年大体5月~9月頃に床が出ますが、基本的に予約が必要。せっかく夏の京都に来たのであれば納涼床に行ってみたいという方は、あらかじめ店を探し予約しておくようにしましょう。
沖縄県 宮古島
暑い夏だからこそ行きたくなるのが沖縄県。中でも宮古島は、その透明感のある海や美しい風景は他では見ることができないとして大人気の場所です。
海水浴はもちろん、レンタカーを借りてその景色を見て回ったり、シュノーケリング体験・カヤック体験をしたりと、楽しむ方法はいくらでもあります。思い切り体を動かして遊んだ後は、宮古島ならではのグルメを巡ってみるのも良いでしょう。
解放感のあるこの宮古島で、ぜひ夏を満喫してください。
夏といえばの食べ物
かき氷
色とりどりのシロップがかかった冷たいかき氷は、夏の代表的な食べ物です。
最近では工夫を凝らしたお洒落なかき氷屋さんも出店しており、行列ができるほどの人気店もあります。
かき氷に似たものが初めて文献に登場したのは、有名な清少納言の『枕草子』です。
清少納言はかき氷を「あてなるもの(上品なもの)」であると記しています。
スイカ
スイカがスーパーなどに並ぶと、「夏が来たな」と感じることができます。
原産国は熱帯アフリカであるとされており、暑さや乾燥に強い性質を持っています。
水分が逃げにくい構造をしているため、果肉の水分は90%以上にもなります。
日本でのスイカの旬は7月〜8月です。
そうめん
夏の麺料理の代表といえば、そうめんです。
暑い夏によく冷やして食べるそうめんは、清涼感たっぷりでとてもおいしいものです。
最近ではそうめんつゆにつけて食べるだけではなく、炒めるなどのアレンジレシピも多く登場しています。
さまざまな料理に使用できるそうめんは、お中元の品としてもよく選ばれています。
冷やし中華
冷やし中華は冷やした中華麺に野菜や卵、ハムなどを乗せた料理です。
地方によって「冷麺」「冷やしラーメン」などと呼ぶこともあります。
「冷やし中華」という名前が付いていますが、中国の「冷やし麺」とは全く違う食べ物であるため、日本独自のものだとされています。
飲食店では夏限定で冷やし中華を提供しているところもあります。
焼肉
夏バテして体力が落ちたら、焼き肉がおすすめです。
夏には冷たい食べ物を好んで食べがちですが、冷たいものばかりを食べていると体調が悪くなってしまうことがあります。
タンパク質やビタミンが豊富に含まれている焼き肉には、体の調子を整え体力をつける効果があるのです。
また、目の前でお肉を焼くことで嗅覚や刺激してくれ、食欲に繋がります。
とうもろこし
今や一年中スーパーなどで見かけるようになったとうもろこしですが、実は夏が旬の食べ物です。
原産地は中南米で、日差しが強く高温の場所でよく育ちます。
近年では品種改良によって、甘みが強く美味しいとうもろこしが多く作られています。
サニーショコラやゴールドラッシュなどの品種は生食も可能です。
冷奴
準備が簡単で手軽に食べられるのが、冷奴です。
夏になると食事の副菜としてよく登場します。
冷奴は江戸時代にはすでに日本にあった食べ物だそうです。
主にねぎやショウガなどの薬味を乗せて食べますが、地方によっては納豆やカラシをのせる場合もあるようです。
その他の夏の食べ物についてはこちら
夏といえばの言葉
猛暑
猛暑は平均気温に比べてとても暑いことを表す言葉です。
1日の最高気温が35℃を超える日を「猛暑日」と言います(2007年から使用)。
近年では夏の猛暑日が増える傾向にあり、40℃以上を観測する地点も出てきています。
1日の最高気温が40℃を超えた場合は「酷暑日」と言います。
夏空
突き抜けるように爽やかな夏の青空のことを「夏空」と言います。
夏になるとニュース番組でも「夏空」という言葉をよく耳にするようになります。
2019年にはNHK「連続テレビ小説」のタイトルにもなり、話題を集めた言葉です。
海開き
海水浴場が営業開始することを「海開き」と言います。
以前は7月1日を海開きとすることが多かったのですが、近年では7月の中旬までにそれぞれのタイミングで海開きをする海水浴場が増えています。
沖縄県では温暖な気候を利用して3月から4月に海開きを行う場合もあります。
海開きの日に何らかのセレモニーを行う海水浴場も多く、安全祈願などが行われます。
熱中症
温度が高い場所に長い時間いると体に熱がこもり、体温調節がうまくできなくなります。
この症状を熱中症と言います。
室内でも熱中症になることがあり、毎年多くの人が救急搬送されたというニュースを耳にします。
熱中症を予防するためには冷房の適切な利用と水分補給が必要です。
日焼け
紫外線が皮膚に当たり、皮膚が炎症を起こすことを一般的に日焼けと言います。
軽い日焼けであれば自宅で冷やしたり保湿することで元に戻ります。
日焼けを防ぐためには、日傘や帽子、日焼け止めなどをうまく使用することが大切です。
紫外線を極度に浴びすぎると、皮膚の老化や皮膚癌に繋がるとも言われています。
怪談・心霊
夏になると日本では怪談や心霊にまつわる話をよくします。
テレビ番組でも特集が組まれたり、ホラー映画が公開されたりします。
昔から歌舞伎の演目でも夏には「東海道四谷怪談」などが上演され、「涼み芝居」と呼ばれてきました。
狂言でも死者の魂を鎮める意味を込め、「盆芝居」「盆狂言」など死者にまつわる演目が多く上演されていたようです。
向日葵
夏に大輪の花を咲かせる花といえば向日葵です。
黄色い大きな花が夏の青空に映え、とても美しく見えます。
向日葵の原産は北アメリカで、7月〜9月にかけて花が咲きます。
太陽の方向に向かって咲くことから、昔は「日廻り」と表記されていたようです。
ラジオ体操
夏休みの早朝といえばラジオ体操。
多くの小学生が夏休みに早起きし、お寺や公園にラジオ体操のために集まります。
子どもたちが夏休みにラジオ体操を行うようになったのは、1930年ごろからです。
しかし近年では親の負担や夏休みの縮小、連日の猛暑などを理由にラジオ体操を行わない地域も増えているようです。
浴衣
涼しげな印象を受ける浴衣も、夏の風物詩です。
夏祭りや花火大会、夏フェスなどでも浴衣姿の人を多く見かけます。
最近では安価に購入できたり、着付けしやすいものなど様々な種類の浴衣が販売されています。
また、甚平のようなセパレートタイプもあり、夏の間の部屋着として利用する人もいます
夕立
夏の午後に降る雨のことを「夕立」と呼びます。
夏は日差しが強く、地面の近くの湿った空気が温かくなります。
温まった空気が上昇して積乱雲になり、雨が降るのが夕立です。
夕立は一般的に、短時間で強い雨が降ることが多いのが特徴です
暑中見舞い
暑中見舞いは普段なかなか会うことのできない人に対して、その人の事を気遣い、こちらの近況報告をするための挨拶状です。
お中元と共に暑中見舞いを送ることもあります。
夏の時期に贈り物をする習慣は江戸時代から存在したと言われています。
8月の頭の立秋を越えると、暑中見舞いは残暑見舞いとなります。