おこの意味とは?ニュアンスや使われがちな場面、派生語や類義語・対義語も併せて解説
おこの意味とは?
おことは「怒っている」という意味を持つ言葉で、主に若者が使う若者言葉だと言われています。
2010年代の前半に流行り、友達同士の間で使われました。
おこのニュアンス
「怒っている」という意味を持つおこですが、本気で激怒している時には使われません。
「軽く怒っている」あるいは「拗ねている」くらいのニュアンスで使われます。
「今怒ってるんだから」というとちょっと大げさになってしまうような時に「おこだから!」というように使います。
「拗ねてる」や「ちょっとムカっとしている」くらいのニュアンスの方が近いでしょう。
おこが使われがちな場面
おこが使われがちな場面を紹介していきます。
約束破ったからおこ!
たとえば「明日漫画を貸してあげる」と軽く口約束をしても、ついつい忘れてしまうということもあるでしょう。
そんな時は実際には激怒せずに「も~明日はよろしくね?」くらいの軽いニュアンスを相手に伝えます。
そういう時に「約束破るなんておこなんだからね!」というように使うことができます。
「約束を破られて傷ついてはいるけれど、喧嘩になるほど怒ってはいない」という雰囲気を出せるでしょう。
おこだからなんか奢って!
また、軽い気持ちで相手に何かをねだる時にも使うことができます。
相手に何かをされた時に「あ、おこだから奢ってよ!」や「おこしたから奢ってくれないと許さない!」なんて冗談まじりに言うことができます。
この時も実際に怒っているわけではないので、仮に本当に奢ってもらわなくても怒ることはありません。
さらに奢ってもらう場合でも、ちょっとした駄菓子やジュースのように、安いものになるでしょう。
おこしないでよ~
自分の気持ちを表現する時ではなく、相手の機嫌に対してもおこという言葉を使うことはできます。
「そんなにおこしないでよ~」と相手をなだめたり「もしかしておこなの?」と、機嫌の悪い相手に聞くことができるでしょう。
ただし、あくまでも友達同士で使われるくだけた表現です。
会社などで上司に対して「おこですか?」と聞いたら、確実に怒られるでしょう。
また、友達同士であっても自分のミスや発言が原因で本気で怒っている相手に対して「おこしないでよww」なんていうと、さらに怒らせる可能性が高いので注意してください。
おこの派生語
おこの派生語を三つ紹介します。
激おこ
おこの派生語として最初に生まれたのは「激おこ」という派生語です。
これは単なるおこよりもちょっと怒っているということを意味する言葉として使われます。
ただし、元々の言葉がおこですので、激おこも激怒しているという意味はありません。
「簡単には許さないくらいに怒ってるけど、まぁ少し謝ってくれたら許す」くらいのニュアンスで使われます。
激おこぷんぷん丸
激おこからさらに派生した言葉には「激おこぷんぷん丸」という言葉もあります。
これは1980年代から1990年代にかけてNHKで放送された「にこにこぷん」が元になっていると言われて、激おこをもう少し面白い言い方で表現した言葉です。
激おこよりも表現が長くなっているとはいえ、怒りの度合いがあがっているわけではありません。
むしろ「激おこだから!」よりも「激おこぷんぷん丸なんだから!」の方が、ふざけているニュアンスが強まるでしょう。
激おこぷんぷん丸ムカ着火ファイヤー
激おこぷんぷん丸ムカ着火ファイヤーは、さらに派生した言葉です。
ここまでいくと、日常会話では使われず、SNS上でふざけて使われるだけになりました。
怒っているというニュアンスを表すよりは、誰もが怒るような場面で「え、もしかして激おこぷんぷん丸ムカ着火ファイヤーなの?ww」のように煽り言葉として使われることもありました。
また、日常会話で使う時も「ムカ着火ファイヤーだわ」のように略されるなど、やはりふざけて使われるニュアンスの強い言葉です。
さらにその上には「激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム」などの言葉も存在していますが、ここまで来るともう言葉遊びの域に入っているため、おこと同じニュアンスはほぼありません。
おこの対義語
おこの対義語としてはどのような言葉があるのかを紹介します。
にこにこぷん
機嫌が良いことを意味する「にこにこぷん」がおこの対義語だと言われています。
ぷんぷんしていたけどにこにこしているといったニュアンスで使われます。
「喧嘩もするけど仲良し」という意味で「私たち、にこにこぷんだよね!」と使う若者もいました。