えぐいの意味とは?
えぐいの意味
えぐいとは、「キツイ」「辛い」「残虐」「厳しい」などを意味する言葉です。
元々は、あくが強くいがらっぽいことを意味する言葉として使われていましたが、最近では「すごい」というポジティブな意味合いも持つようになりました。
若者言葉の一覧にも収録されています。
えぐいは漢字でどう書くの?
えぐいは、漢字で「蘞い」「醶い」と書きます。
しかし漢字で表記されることはあまりなく、ひらがなやカタカナで「えぐい」「エグイ」と表記するのが一般的です。
えぐいの類語
「えぐい」の類語として「酷い」「やばい」などが挙げられます。
良い意味でも悪い意味でも程度が甚だしいことを意味するので、これらの言葉に置き換えて表現することも十分可能です。
えぐいの由来や語源
「えぐい」の語源は「えぐる」で、この「えぐる」は喉をえぐるような味という意味合いで平安時代頃から使われていました。
「残虐」「厳しい」などの現代的意味合いで使われ始めたのは江戸時代からです。
えぐいは元々関西の方言
えぐいは元々関西の方言の一つで、「えげつない」という言葉が変化したのではないかとも考えられています。
関西弁でも同じように「酷い」「気色悪い」「とてもすごい」などを表す言葉として使われているので、元々関西で使われていた「えぐい」が徐々に広まった可能性もあります。
えぐいの英語表現
「えぐい」を英語で表現すると、"gross","terrible","nasty"などが挙げられます。
いずれも形容詞で、"gross"は「酷い・甚だしい」、"terrible"は「猛烈な・ひどい」、"nasty"は「意地の悪い・悪意のある」という意味です。
"a gross mistake (えぐいミス)"、"a terrible incident (えぐい事件)"、"a nasty smell (えぐい匂い)"などのように使うことができるので、会話や文章の中に取り入れましょう。
えぐいの使い方
ここからは、「えぐい」の使い方を例文を通して確認していきます。
例文1.『プライドの高さがえぐい。』
この例文の中での「えぐい」はネガティブな意味合いで使われています。
「プライドの高さが常軌を逸している」「プライドの高さが他とは比べ物にならないほど高い」という意味で、決して褒め言葉ではありません。
例文2.『猫の癒し効果えぐすぎ。』
文脈からもお分かりの通りこの「えぐい」はポジティブな意味合いで使われており、「猫の癒し効果は想像していた以上のものであった」「猫以上に癒し効果のあるものは他にはない」といったニュアンスも含まれています。
このように褒め言葉としても使うことができるので、その人や物にしかない才能などを称賛する際に使いましょう。
例文3.『ごはんの量が流石にえぐすぎる。』
この文中では「外出先の飲食店や実家で出てきた食事量などが自分の許容量を遥かに上回るものだった」という意味合いで「えぐい」が使われており、「やばい」などの言葉に置き換えることもできます。
若者の間で流行っている「えぐいて」とは
近年若者の間で流行しているフレーズ「えぐいて」も基本的には「えぐい」と同じ意味合いで、度を超えている様子を表します。
良い意味でも悪い意味でも使うことができ、「えぐいてぇ」のように語尾をやや伸ばして使うと悲壮感が増すとされています。
「えぐいて」の元ネタは?
「えぐいて」は、「チャンネルがーどまん」というYouTuberのリーダーであるがーどまん。さんから広まった言葉です。
がーどまん。さんが動画内でドッキリを仕掛けられた際に、この「えぐいて」という言葉を叫んだところ視聴者の間で流行し、徐々に一般層まで広まるようになりました。
「チャンネルがーどまん」は現時点でチャンネル登録者数200万人以上を誇っており、若者にも人気のクリエイターとして知られています。
その影響もあって、2019年の「インスタ流行語調査」では「えぐいて」が流行語部門第3位に選ばれました。
多くの人がSNSなどで「えぐいて」を日常的に使っているところを見ると、今後更に認知度や使用率は上がると予想できます。
「えぐいて」はどう使うのが正しい?
「えぐいて」も「えぐい」と同様の使い方をし、「ワンオペはえぐいて」「15連勤は流石にえぐいてぇ」「早朝から抜き打ちテストとかえぐいて」「5日徹夜はえぐいてぇ」などのように使えます。
また「えぐいて」には終助詞「て」がついているので、言い方によって「しんどい」「辛い」「厳しい」などの感情をプラスアルファの情報として相手に提供することができます。